第16回全国小学生競技会、全国147人の小学生ボウラーが熱戦
9ゲームの頂点に立った6人の全国王者

愛知・稲沢に全国の有望選手が集結

2026年8月1日、2日の2日間、「第16回全国小学生競技会」が愛知県の稲沢グランドボウルで開催された。全国から小学4年生から6年生までの男女147人が出場し、学年・男女別の6部門で全国王者の座を争った。

大会を制したのは、4年生男子の森田悠月選手(静岡県)4年生女子の神田梨鈴選手(愛知県)5年生男子の宮田旺太朗選手(京都府)5年生女子の山田茉莉愛選手(神奈川県)6年生男子の齋藤匠選手(茨城県)6年生女子の高山愛莉選手(群馬県)の6人。予選と決勝を合わせた9ゲームを戦い抜き、それぞれの部門で頂点に立った。

全国小学生競技会は、「増え続ける小学生ボウラーに活躍の舞台を」という要望を受けて始まった大会である。競技会だけでなく、プロボウラーや全日本ナショナルチームメンバーとともに基本を学ぶ指導会も設けられており、子どもたちがスポーツボウリングの魅力や奥深さを体験できる場となっている。

競技は小学4年生、5年生、6年生の男女別個人戦。各部門で予選6ゲームを行い、総得点上位10人が決勝へ進出する。決勝ではさらに3ゲームを投球し、計9ゲームの総得点によって最終順位が決まる。長丁場を戦い抜く技術に加え、集中力や状況への対応力も問われる競技方式だ。

 

各部門で繰り広げられた9ゲームの攻防

6年生男子 齋藤匠選手が大会最高得点で優勝

小学6年生男子の部では、茨城県の齋藤匠選手が9ゲーム合計1,865点を記録し、47人の頂点に立った。この得点は今大会の全6部門を通じた最高得点で、1ゲーム平均では207点を超える高水準の成績となった。

齋藤選手は予選6ゲームを1,236点で通過。決勝でも203点、237点、189点と安定したスコアを並べ、3ゲーム合計629点を加算した。準優勝の横蔦海翔選手(長野県)は1,825点。両者の差は40点で、最後まで緊張感のある優勝争いが続いた。

第3位には1,759点を記録した千葉琉白選手(栃木県)が入賞。ハイゲーム賞は、279点をマークした中倉雪翔選手(愛知県)が獲得した。

 

6年生女子 高山愛莉選手が安定した投球で頂点

小学6年生女子の部では、高山愛莉選手(群馬県)が1,666点で優勝した。

高山選手は予選6ゲームを1,080点で通過すると、決勝では189点、217点、180点を記録。3ゲーム合計586点を積み上げ、首位を守り切った。準優勝は1,576点の菅絢音選手(静岡県)、第3位には1,500点の河野伊織選手(香川県)が入った。

高山選手は優勝に加え、235点でハイゲーム賞も獲得。勝負どころでの安定感と高い得点力を示し、最上級生の部を制した。

 

5年生男子 宮田旺太朗選手が決勝で3ゲーム連続200点超え

小学5年生男子の部では、宮田旺太朗選手(京都府)が1,857点で全国優勝を果たした。

宮田選手は予選を1,203点で通過。決勝では200点、231点、223点と3ゲームすべてで200点を超え、決勝3ゲーム合計654点を記録した。予選から決勝まで大きく崩れることなく、2位に70点差をつけて頂点に立った。

準優勝の奥田大和選手(岐阜県)は1,787点。決勝では185点、246点、241点の計672点を記録し、宮田選手を猛追した。第3位は1,675点の比嘉寿斗選手(沖縄県)。ハイゲーム賞は236点を記録した芳賀藍仁選手(長野県)が受賞した。

 

5年生女子 山田茉莉愛選手が56点差で優勝

小学5年生女子の部では、山田茉莉愛選手(神奈川県)が1,612点で優勝した。

山田選手は予選6ゲームで1,074点を記録。決勝では173点、159点、206点と、最終ゲームで200点を超えるスコアをマークし、3ゲーム合計538点を加えた。

準優勝は1,556点の石井陽南選手(東京都)で、優勝した山田選手との差は56点。第3位には1,438点の下地愛選手(沖縄県)が入った。ハイゲーム賞は215点を記録した入山桜子選手(群馬県)が獲得した。

 

4年生男子 森田悠月選手が176点差で快勝

小学4年生男子の部では、森田悠月選手(静岡県)が1,626点で優勝した。

森田選手は予選6ゲームを1,034点で通過。決勝では224点、175点、193点の計592点を記録し、準優勝に176点差をつける力強い内容で全国タイトルを獲得した。

第2位は1,450点の黒田将真選手(新潟県)、第3位は1,440点の石塚蓮太選手(福島県)。2位と3位の差はわずか10点で、上位争いは最後まで接戦となった。ハイゲーム賞は203点を記録した森田悠月選手(静岡県)が受賞した。

 

4年生女子 地元・愛知の神田梨鈴選手が全国制覇

小学4年生女子の部では、神田梨鈴選手(愛知県)が1,581点で優勝した。地元開催の舞台で、全国王者の称号を手にした。

神田選手は予選6ゲームを1,071点で通過し、決勝では139点、158点、213点を記録。最終ゲームで213点をマークし、決勝3ゲーム合計510点、9ゲーム合計1,581点で首位を守った。

準優勝は1,448点の行徳茉里選手(福岡県)、第3位は1,354点の山田海緒選手(静岡県)。ハイゲーム賞は、ともに190点を記録した神田選手と松井鈴選手(愛知県)が受賞した。

 

勝敗を超えて広がる小学生ボウラーの可能性

2日間にわたって行われた第16回全国小学生競技会では、6人の全国王者が誕生した。一方で、この大会の意義は、優勝者や入賞者を決めることだけにあるわけではない。

小学生の選手にとって、予選6ゲームと決勝3ゲームを投げ切ることは大きな挑戦である。長時間にわたって集中力を維持し、ゲームごとに変化する状況へ対応しながら、自分の投球を続けなければならない。全国の選手と同じレーンに立った経験は、技術面だけでなく、精神面の成長にもつながるだろう。

全国小学生競技会では、競技と並行して、基本的なルールやマナー、安全に楽しむための知識を学ぶ指導会も行われている。未経験の子どもも参加できる入り口を設けながら、将来のトップボウラー候補を発掘し、育成することが大会の大きな目的だ。2015年度からは「スポーツ拠点づくり推進事業」に認定され、スポーツボウリングの普及と選手育成を支える大会として継続されている。

今大会に出場した147人は、それぞれの地域を代表して全国の舞台に立ち、9ゲームの中で現在の実力と今後の課題を確かめた。優勝した6人はもちろん、決勝進出を果たした選手、予選で全力を尽くした選手の一投一投が、小学生ボウリング界の未来につながっている。

愛知・稲沢で生まれた経験を糧に、選手たちが次の大会でどのような成長を見せるのか。全国の小学生ボウラーの今後に、さらなる注目が集まりそうだ。