クリス・バーンズが首位浮上
PBA50プレイヤーズ選手権、最終8ゲームへ

実力者たちが繰り広げる激しい首位争い

2026年の「バド・ムーアPBA50プレイヤーズ選手権」は、ラウンドロビン・マッチプレーの終盤を迎え、順位が目まぐるしく入れ替わる激戦となっている。

大会2日目の午前は、前年王者トム・ヘス2度のパーフェクトゲームを含む圧巻の投球を披露し、11位から一気に首位へ浮上した。しかし午後の第2ラウンドでは、クリス・バーンズが自身もパーフェクトゲームを達成。ボーナスピンを含む通算8,294ピンまでスコアを伸ばし、ヘスを逆転してトップに立った。

首位バーンズから3位ミカ・コイブニエミまでの差は、わずか60ピン。さらに、ステップラダー決勝へ進める5位以内を巡る争いも僅差となっており、最終8ゲームでは一投ごとに順位が変わる可能性がある。

メジャータイトルと優勝賞金2万ドルを懸けた戦いは、いよいよクライマックスを迎える。

 

ヘスの猛攻をしのぎ、バーンズがトップへ

前年王者ヘスが午前のラウンドを圧倒

最初の8ゲームで主役となったのは、ディフェンディングチャンピオンのトム・ヘスだった。

ヘスは205、247、300、253、247、257、300、237と、ほぼすべてのゲームで高得点を記録。8ゲーム合計は2,046ピンに達し、その中で2度のパーフェクトゲームを成し遂げた。

マッチプレーの成績も7勝1敗と申し分なく、勝利によるボーナスピンを加えた結果、ラウンド開始前の11位から首位まで一気に順位を上げた

1日の短いブロックで2度の300点を記録したことからも、この日のヘスがレーンコンディションを正確に読み、理想的な投球ラインをつかんでいたことが分かる。特に、オイルがまだ荒れていないフレッシュなレーンでは、他の選手を大きく上回る得点力を見せた。

一方、クリス・バーンズも午前の8ゲームで1,956ピンを記録し、マッチプレーで5勝分に相当する150のボーナスピンを獲得。総合2位につけた。

決して悪い内容ではなかったものの、ヘスの爆発的なスコアには届かなかった。

 

モナチェリも21位から3位へ急浮上

午前のラウンドで大きく順位を上げたのは、ヘスだけではない。

アムレト・モナチェリは8ゲーム合計2,028ピンを記録し、マッチプレーでも7勝1敗と好成績を残した。その結果、ラウンド前の21位から一気に3位まで浮上した。

モナチェリは長年にわたり世界の第一線で活躍してきた実力者だ。豊富な経験に加え、一度流れに乗った際の得点力は今も健在であり、このラウンドでも上位争いを大きく動かす存在となった。

午前終了時点では、首位ヘス、2位バーンズ、3位モナチェリという順位となり、実績豊富なベテラン勢が上位を占めた。

 

午後はバーンズが300点を達成し逆転

第2ラウンドに入ると、今度はバーンズが主導権を握った

バーンズは午後のブロックでパーフェクトゲームを達成。マッチプレーの通算成績を10勝6敗とし、ボーナスピンを含む総得点を8,294ピンまで伸ばした。

これにより、午前終了時点で首位だったヘスを逆転。最終ラウンドを前に大会トップへ浮上した。

バーンズは午前の投球について、自身としては非常に良い内容だったと振り返っている。それでもヘスには約100ピン、モナチェリには約70ピン上回られたという。

午前はかなり良いボウリングができたと思う。それでもヘスには100ピン近く、アムレトには70ピンほど上回られた。自分としては、それほど多くのピンを取りこぼした感覚はなかった

好投してもなおライバルたちが上を行く。バーンズの言葉からは、今大会の上位争いが極めて高い水準で行われていることが伝わってくる。

最終8ゲームについても、再び同じレベルの投球が必要になると分析。特に、フレッシュなレーンで強さを見せるヘスを警戒している。

おそらく、もう一度あれと同じような投球をまとめる必要がある。ヘスはフレッシュなコンディションで非常に良いラインを持っている。それが大きく変わるとは思わない

バーンズは首位に立ったものの、決して余裕のある状況ではない。

 

上位3人はわずか60ピン差

バーンズに続く2位は、通算8,242ピンのヘス。首位との差は52ピンとなっている。

3位にはミカ・コイブニエミが入った。コイブニエミは2つのブロックでそれぞれ1,846ピン、1,928ピンを記録し、マッチプレーでは通算11勝5敗。ボーナスピンを含む総得点を8,234ピンまで伸ばした。

首位バーンズと3位コイブニエミの差は、わずか60ピン。マッチプレーでは1勝ごとにボーナスピンが加算されるため、1ゲームの勝敗だけでも順位が大きく動く可能性がある。

バーンズ自身も、ヘス、コイブニエミ、自分の3人がトップ24の中でやや抜け出しつつあると見ている。

ミカ、ヘス、そして自分は、ほかのトップ24の選手から少し離れた位置にいる。ただ、2人とも本当に良いボウリングをしている。首位を守るには、自分もかなり良い投球を続けなければならない

もっとも、4位以下にも実力者がそろっており、わずかな失速があれば状況は一変する。

 

4位と5位はわずか1ピン差

4位のモナチェリは8,094ピン。5位のブラッド・アンジェロは8,093ピンで、その差はわずか1ピンとなっている。

ステップラダー決勝へ進出できるのは上位5人だけだ。そのため、この1ピン差は極めて大きな意味を持つ。

最終8ゲームでは、ストライクの数だけでなく、スペアを確実に取れるか、対戦相手に勝利してボーナスピンを獲得できるかが重要になる。わずかなミスが、決勝進出と敗退を分ける可能性もある。

6位のパーカー・ボーン3世も、決勝進出圏内を強くうかがっている。

ボーン3世は午後のブロックで、このラウンド最高となる1,962ピンを記録。マッチプレーの通算成績を9勝7敗とし、総得点8,041ピンまで順位を上げた。

5位アンジェロとの差は52ピン。首位バーンズと2位ヘスの差と同じであり、逆転可能な位置にいる。

また、リッキー・シスラーもパーフェクトゲームを達成。大会全体を通じて300点が相次いでおり、レーン攻略に成功した選手が一気にスコアを伸ばす展開となっている。

 

バーンズの鍵は「早い段階でリズムに乗ること」

最終ラウンドに向けて、バーンズが最も重視しているのは投球のリズムだ。

今週、しっかりリズムに入れたときは本当に良い投球ができている。だから午前中も、まずはリズムをつかまなければならない

ボウリングでは、同じフォームを繰り返す技術だけでなく、刻々と変化するレーンコンディションへの対応力が求められる。投球ラインやボールの選択、立ち位置を調整しながら、自分のタイミングを崩さないことが重要だ。

特に最終ラウンドでは、順位や点差を意識しすぎることで投球が乱れる可能性もある。バーンズが序盤から自分のリズムをつかめるかどうかは、首位を守るうえで大きなポイントとなる。

 

ボーナスピンを含む暫定トップ10

1st Chris Barnes 8,294 pins
2nd Tom Hess 8,242 pins
3rd Mika Koivuniemi 8,234 pins
4th Amleto Monacelli 8,094 pins
5th Brad Angelo 8,093 pins
6th Parker Bohn III 8,041 pins
7th Mark Tarkington 8,020 pins
8th Tom Daugherty 7,992 pins
9th Pete Weber 7,989 pins
10th Dan Knowlton 7,988 pins

首位から3位までは60ピン差に収まり、4位と5位は1ピン差。さらに6位から10位までの選手も決勝進出圏内を射程に捉えている。

最終8ゲームでは、首位争いと同時に、5位以内を巡る激しいサバイバルレースが展開されることになりそうだ。

 

メジャータイトルを懸けた戦いは最終局面へ

ラウンドロビン・マッチプレーの最終8ゲームは、水曜日の米国東部時間午前9時から行われる。

全ゲーム終了後、成績上位5人がステップラダー方式の決勝へ進出する。決勝は、大会スポンサーであるビル・ムーア氏の自宅に設置されたプライベートレーンで開催され、米国東部時間午後7時に開始される予定だ。

大会の模様はBowlTVで配信される。

現在はバーンズが首位に立っているものの、ヘスとの差は52ピン、コイブニエミとの差は60ピンにすぎない。マッチプレーの勝利ボーナスを考えれば、この差は決して安全圏とはいえない。

バーンズがリズムをつかみ、首位のまま決勝へ進むのか。前年王者ヘスが再びトップを奪うのか。あるいはコイブニエミ、モナチェリ、アンジェロらが最後の8ゲームで抜け出すのか。

メジャータイトルと賞金2万ドルの行方は、最後の一投まで分からない。