第28回DSD三湖コリアンカップ、予選終了
JPBA勢9名が64人の準決勝トーナメントへ

400人から64人へ――国際決戦はいよいよトーナメントステージへ

韓国・京畿道龍仁市のBOWLtopiaで開催されている「第28回DSD三湖コリアンカップ インターナショナルボウリングトーナメント」は、9月5日に予選2日目を終え、準決勝トーナメントへ進出する64名が出そろった。

今大会は2026年9月3日から7日までの日程で開催。KPBA、JPBAをはじめ、PBA、PWBAなどから実力者が集う国際大会で、賞金総額は3億ウォン、優勝賞金は6000万ウォン。JPBAには男女合わせて40名の出場枠が設けられている。
予選にはプロ・アマ合わせて400名が出場。A、B、C、Dの4シフトに分かれ、2日間で各5ゲーム、合計10ゲームを投球し、各シフト上位16名、合計64名だけが準決勝トーナメントへ進めるという厳しいフォーマットだ。

その激戦を勝ち抜いたJPBA勢は9名。

中でもCシフトでは5名がトップ16入りを果たし、日本勢が強い存在感を示した。

そしてここから、大会の性格は大きく変わる。

予選で問われたのは、10ゲームを通してスコアを積み上げる安定感だった。だが準決勝からは、対戦相手を直接倒していくトーナメント方式へ移行する。

10ゲームでどれだけ高いスコアを残していても、ここから先は一戦ごとの勝負。

第28回DSD三湖コリアンカップは、いよいよ本当のサバイバルステージへ突入する。

 

JPBA勢9名が予選突破 各シフトで見えた強さと明暗

Aシフト――斎藤祐太が2444ピン、堂々3位で突破

AシフトでJPBA勢を牽引したのは斎藤祐太だった。

初日の5ゲームを1218ピン、アベレージ243.6でまとめると、予選後半も234、246、214、255、277と大きく崩れることなくスコアを積み重ねた。

2日目の5ゲームは1226ピン、アベレージ245.2。

最終的に10ゲーム2444ピン、アベレージ244.4を記録し、Aシフト3位で準決勝進出を決めた。

Aシフト首位はアマチュアのLee Jeongsikで2489ピン、2位Jeong Taehwaが2462ピン。斎藤は首位とわずか45ピン差という高い位置で予選を終えている。

2日間を通じてアベレージ244を超えたことは、単なる一時的な爆発ではなく、高いスコア水準を10ゲーム維持したことを意味する。

一方、同じAシフトのJPBA勢では甘糟翔太が2236ピンで22位、木村晃が2233ピンで23位。16位の2279ピンには届かなかった。

Aシフトから準決勝へ進んだJPBA勢は斎藤1名。

しかし、その1名がシフト3位という好位置で勝ち上がったことは、準決勝を見据えても大きな注目ポイントとなる。

 

Bシフト――井口遼太と藤井信人がトップ10入り

Bシフトでは、井口遼太と藤井信人の2名が準決勝進出を決めた。

井口は初日の5ゲームで1216ピン、アベレージ243.2を記録し、好位置から2日目を迎えた。

後半は210、206、216、259、226で1117ピン。初日ほどの爆発力はなかったものの、序盤に築いたリードを生かし、10ゲーム2333ピン、アベレージ233.3で3位に入った。

一方の藤井は、初日1092ピン、アベレージ218.4から大きく巻き返した。

2日目は258、233、258、222、248とハイスコアを安定して並べ、5ゲーム1219ピン、アベレージ243.8。

その結果、10ゲーム2311ピンまで伸ばし、Bシフト8位へ浮上した。

藤井の戦いは、今大会の予選方式を象徴する内容でもある。

5ゲーム終了時点の順位が低くても、残り5ゲームで流れをつかめば十分に巻き返せる。逆に初日に好位置につけても、後半に崩れれば一気に圏外へ落ちる。

実際、Bシフトの16位は2260ピン、17位は2258ピン。

準決勝進出と予選敗退を分けたのは、わずか2ピンだった。

10ゲームで生まれた2ピン差。

1ゲーム平均にすればわずか0.2ピンだ。

たった一つのスペア、一投のピンアクションが、そのまま大会の行方を左右する。その厳しさが数字にはっきり表れている。

 

Cシフト――JPBA勢5名突破、大久保雄矢が後半253.4アベレージ

JPBA勢が最も大きな存在感を見せたのがCシフトだった。

トップ16の中に、大久保雄矢、藤永北斗、石田万音、工藤貴志、内藤広人の5名が入った。

特に強烈な追い上げを見せたのが大久保雄矢だ。

初日の5ゲームは1111ピン、アベレージ222.2。

この数字だけを見れば、決して安全圏とは言えない位置だった。

しかし2日目、大久保は一気にギアを上げる。

268、227、227、279、266。

5ゲーム1267ピン、アベレージ253.4という圧巻の内容を見せ、10ゲームトータルを2378ピンまで伸ばした。

結果はCシフト3位。

初日のアベレージ222.2から、2日目には253.4へ。

これほど明確に流れを変えた選手は、予選全体を見ても印象的な存在だった。

さらに藤永北斗が2356ピンで6位、石田万音が2325ピンで11位、工藤貴志が2287ピンで15位、内藤広人が2284ピンで16位に入り、揃って準決勝へ進出した。

特に内藤は、まさにボーダーライン上での突破となった。

17位のPBA選手Alex Hortonは2282ピン。

その差はわずか2ピンだった。

しかもAlex Hortonは、初日の5ゲームで1302ピン、アベレージ260.4を記録していた選手だ。

それでも2日目に980ピン、アベレージ196.0まで失速したことでトップ16から転落した。

初日首位級のスコアを出しても、10ゲームをまとめきれなければ生き残れない。

コリアンカップ予選の厳しさを象徴する結果だった。

 

Dシフト――安里秀策が最終ゲーム300、鮮烈なフィニッシュ

Dシフトでは安里秀策が強烈なインパクトを残した。

初日の5ゲームは1123ピン、アベレージ224.6。

そこから2日目、214、184とスタートし、序盤は決して順調とは言えなかった。

しかし3ゲーム目から流れが変わる。

279、258と一気にスコアを伸ばし、迎えた最終10ゲーム目。

安里は300のパーフェクトゲームを達成した。

2日目は1235ピン、アベレージ247.0。

10ゲームトータルを2358ピン、アベレージ235.8まで押し上げ、Dシフト5位で準決勝進出を決めた。

最終ゲームで300。

しかも予選通過がかかった10ゲーム目という状況でのパーフェクトだ。

大会後半へ向けて、これ以上ない形で勢いをつけたと言っていい。

Dシフト首位はPBAのArturo Quinteroで2450ピン。2位Lim Seungwonが2443ピン、3位Cho Jeongyeonが2400ピンと続いた。

安里以外のJPBA勢では立花仁貴が2225ピンで21位、德久恵大が2191ピンで27位、宮澤拓哉が2179ピンで31位。16位の2256ピンには届かなかった。

Dシフトから日本勢で勝ち残ったのは安里ただ一人。

その突破を決定づけた300は、今大会予選を語るうえでも非常に印象深いフィニッシュとなった。

 

世界のトップ選手にも容赦なし 10ゲーム勝負の怖さ

今大会では、世界的な実力者たちにも明暗が分かれた。

BシフトではPBAのAnthony Simonsenが初日1030ピン、アベレージ206.0と大きく出遅れた。

しかし2日目に286、240、268、216、237を並べ、5ゲーム1247ピン、アベレージ249.4を記録。

最終的に2277ピンまで伸ばし、14位で準決勝進出を決めた。

一方、CシフトのAlex Hortonは対照的だった。

初日は1302ピン、アベレージ260.4で圧倒的なスタート。

ところが2日目は980ピンまで落とし、最終順位は17位。

初日アベレージ260.4でも予選を突破できない。

この結果は、今大会の10ゲーム予選がいかに過酷だったかを端的に物語っている。

一度のビッグゲームだけでは足りない。

5ゲームだけ好調でも足りない。

異なる時間帯、変化するレーンコンディションの中で、10ゲームを通して対応し続ける力が求められる。

そこに、この大会の難しさがある。

 

JPBA勢9名――それぞれ異なる形でつかんだ準決勝への切符

今回予選を突破したJPBA勢は以下の9名となった。

Aシフト
斎藤祐太 2444ピン/3位

Bシフト
井口遼太 2333ピン/3位
藤井信人 2311ピン/8位

Cシフト
大久保雄矢 2378ピン/3位
藤永北斗 2356ピン/6位
石田万音 2325ピン/11位
工藤貴志 2287ピン/15位
内藤広人 2284ピン/16位

Dシフト
安里秀策 2358ピン/5位

結果だけを見ても、それぞれの突破の仕方は大きく異なる。

斎藤は2日間を通した安定感。

藤井と大久保は2日目の猛追。

内藤は2ピン差でボーダーを守り切った。

そして安里は最終ゲーム300という劇的な形で突破を決めた。

9名が9通りの戦い方で、64人のステージへたどり着いた。

 

ここからは「積み上げ」ではなく「勝ち抜き」

9月6日に行われる準決勝トーナメントは、予選とはまったく異なる形式で争われる。

1回戦から3回戦までは2ゲーム先取のBest 2 of 3方式

64名から32名、16名、8名へと一気に絞り込まれる。

さらに4回戦では8名を4名ずつ2グループに分け、2ゲームトータルで競い、各グループ上位3名、合計6名がTVファイナルへ進出する。

予選では10ゲームを通した総合力が問われた。

しかしここからは、短期決戦への対応力が重要になる。

予選で2444ピンを打った斎藤も、2日目にアベレージ253.4を記録した大久保も、最終ゲーム300を達成した安里も、トーナメントではゼロからの勝負となる。

相手より1ゲーム多く取れるか。

ここではその一点がすべてだ。

数ゲーム単位の勝負では、たった一度のミスが致命傷になり得る。

反対に、予選では苦しんでいた選手が、一気に流れをつかんで勝ち上がる可能性もある。

積み上げる力から、勝ち切る力へ。

コリアンカップはここから、まったく別の表情を見せる。

 

日本勢9名が挑むサバイバル――頂点への戦いはここから

400名が挑んだ予選10ゲームが終了し、準決勝トーナメントに進出する64名が決定した。

JPBA勢では、Aシフトの斎藤祐太、Bシフトの井口遼太、藤井信人、Cシフトの大久保雄矢、藤永北斗、石田万音、工藤貴志、内藤広人、Dシフトの安里秀策という計9名が予選突破を果たした。

中でも、斎藤の2444ピン、大久保の2日目1267ピン、安里の最終ゲーム300は強烈な内容だった。

だが、それらの数字が次の勝利を約束してくれるわけではない。

ここから先は、一戦ごとに相手を倒さなければ前へ進めないトーナメントだ。

そして勝ち残った6名だけが、9月7日に予定されているTVファイナルへ進出する。最終日は準決勝シュートアウト2試合と優勝決定戦が行われる予定となっている。

賞金総額3億ウォン、優勝賞金6000万ウォン。

その頂点へ向け、日本勢9名が次なる戦いに挑む。

予選を突破した勢いをそのまま勝利へつなげる選手が現れるのか。

それとも、トーナメントに入って新たな流れをつかむ選手が台頭するのか。

10ゲームの予選を生き残った64名による、本当のサバイバルが始まる。

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 👉  第28回DSD三湖コリアンカップ インターナショナルボウリングトーナメント