オニールが堂々のトップ通過、決勝トーナメント進出へ

PBA(プロ・ボウリング・アソシエーション)の殿堂入りが決定したばかりのビル・オニールが、PBAオーウェンズ・イリノイ・クラシックの予選を首位で通過し、決勝トーナメントへ進出した。会場はイリノイ州ヴァーノン・ヒルズにあるボウレロ・ヴァーノン・ヒルズ

オニールは18ゲームの予選で平均237ピン超えの好成績を記録し、シード権を獲得。ラウンド16への1回戦免除が与えられた。

初日ラウンド1こそ25位と出遅れたものの、火曜日の夜には42フィートのサルヴィノ・パターンを攻略し、大きく順位を上げた。「右へ移動し、手の使い方を調整したことで、ボールの反応が良くなった。最後の2ブロックは、自分でも驚くほどのパフォーマンスだった」とオニールは語る。

彼とともにラウンド16へ直接進出したのは、グラハム・ファック、サントゥ・タハバイネン、マット・オーグル、クリス・プレイザー、ライアン・バーンズ、ショーン・マルドナード、ネイト・スタブラーの7名だ。

話題のマロット親子、鮮烈なパフォーマンスを披露

今回の大会で注目を集めたのは、ウェス・マロットとその息子ジョーダン・マロットの親子ペアだ。

ジョーダンはインディアナ工科大学で野球チームに所属しており、本来なら2月15日がシーズン開幕戦。しかし、コーチ陣の計らいで今週はボウリングに専念することが許された。

大会序盤は苦戦し、80名中72位と低迷。しかし、その後は圧巻の巻き返しを見せ、最後の12ゲームで平均240ピンを超えるスコアを記録。さらに、PBAロス/ホルマン・ダブルス選手権のカットラインも突破し、父ウェスとともにダブルス戦への出場権も手に入れた。

ジョーダンは「これは夢のようだ。まさか父と同じ大会で戦えるなんて信じられない」と感慨深げに語る。

そして、父ウェスは驚異の連続300ゲームを達成。隣で試合をしていたオニールも、「ウェスが『もうダメだ』と言った直後に、27連続ストライクを決めたのを見て、思わず涙ぐんでしまった」と振り返る。

惜しくもマロット親子はラウンド24で敗退したが、2月7日(金)のダブルス戦で再び登場する。

トーナメントは佳境へ、決勝は2月8日(土)

ラウンド16は現地時間2月6日(木)午前11時から開始。オニールら上位シード勢が登場し、ベスト8をかけた戦いが繰り広げられる。

また、PBAロス/ホルマン・ダブルス選手権の決勝は2月8日(土)午後3時(FS1にて放送予定)、PBAオーウェンズ・イリノイ・クラシックの決勝は同日午後7時に生放送される。

ボウリング界の熱き戦いは、いよいよクライマックスへ。注目の決勝戦を見逃すな!