初コンビのマグサム&ヘスが予選9位通過
乳がん撲滅支援のPBA/PWBA混合ダブルスで好発進

上位40チームが準決勝へ進出

米国テキサス州ヒューストンで開催されている「2026 PBA/PWBA Striking Against Breast Cancer Mixed Doubles」は、土曜日に予選ラウンドを終え、上位40チームが日曜日の準決勝進出を決めた。

注目を集めたのは、ネブラスカ州グレトナ出身のキーラ・マグサムと、アイオワ州グレンジャー出身のトム・ヘスによるペアだ。今回が初めてのチーム結成だったにもかかわらず、2人は早い段階から息の合ったプレーを披露。7ゲーム合計3045ピンを記録し、予選9位で準決勝への切符を手にした。

この大会は、PBAとPWBAの選手が男女混合のペアを組んで競うだけでなく、乳がんとの闘いを支援する目的を持つイベントでもある。競技結果だけではなく、大会の理念に賛同する選手たちの思いや、チームとしての結束も大きな見どころとなっている。

 

長年の縁から誕生した初コンビ

ヘスが大会に出場し続ける理由

ヘスにとって、この大会への参加は単なるタイトル争いではない。本人は、出場する最大の理由として「Striking Against Breast Cancer」という大会の目的を挙げている。

例年組んでいるパートナーが今回は出場できず、娘も現在はボウリングをしていないため、ヘスは新たな相手を探すことになった。そこで目を向けたのが、パートナーを探している選手が集まるTeam USAのページだった。

その中で見つけたのがマグサムの名前だった。ヘスは、彼女が9歳か10歳の頃から知っていたという。マグサムの父親であるリックに連絡を取り、出場の意思を確認したところ、本人が承諾。こうして今回のペアが誕生した。

急きょ結成されたチームではあるものの、長年の信頼関係が土台にあったことが、短期間での連携構築につながったといえそうだ。

 

大学で培ったチーム競技の経験

マグサムは、ジャクソンビル州立大学で充実した大学シーズンを終えたばかりだ。大学ボウリングでは、個人のスコアだけでなく、チーム全体の雰囲気やコミュニケーションが結果を大きく左右する。

マグサムは、大学で身につけたチーム中心の考え方を今回の大会でも生かせたと説明している。また、ヘスとは以前から面識があったため、初めて正式にペアを組む状況でも自然に意思疎通ができたという。

競技中には、一方の調子が落ちた際にもう一方が支え、プレッシャーをかけ過ぎないことを重視した。ヘスも、初めて一緒に投げたチームとしては非常に良い働きができたと評価している。

2人が自分たちに課した唯一のプレッシャーは、「パートナーのために良いボウリングをしたい」という思いだった。会場内の複数のレーンを移動しながら、ボールの動きやレーン変化について情報を交換し、最後まで集中力を保った。

 

対照的な性格が生んだバランス

今回の好成績を支えた要因の一つが、2人の性格の違いだった。

ヘスは自らを、感情が表に出やすく、熱くなることがあるタイプだと認めている。一方のマグサムは、チーム競技の経験から前向きな雰囲気を保つことを大切にしてきた。

マグサムは大会の早い段階で、最近の競技経験はチーム形式が中心であり、ポジティブな状態を維持することを好んでいるとヘスに伝えたという。その姿勢がチームを落ち着かせ、予選を通じて2人が安定した精神状態を保つ助けになった。

経験豊富で情熱的なヘスと、冷静にチーム全体を見渡すマグサム。それぞれの特徴が補い合い、初コンビとは思えない一体感を生み出した。

 

準決勝ではレーン変化への対応が鍵

予選9位という好位置につけた2人だが、準決勝に向けて楽観はしていない。ボウリングでは、同じ会場、同じオイルパターンであっても、日によってレーンの状態が変化する

ヘスは、予選では最初の4ゲームで新しいオイル状態にうまく対応できたと振り返りながらも、翌日も同じように投げられる保証はないと指摘した。それでも、再びレーンに立ち、上位進出を狙うことを楽しみにしていると意欲を示している。

マグサムも、レーンが同じ動きをすると決めつけることはできないとしつつ、オイルパターンの全体像は把握できていると話した。予選と同様の良いスタートを切り、早い段階で適切なラインとボールを見つけられるかが重要になる。

 

首位はマッカーシー&アンダーソン

予選首位に立ったのは、ネブラスカ州エルクホーンのエリン・マッカーシーと、ミシガン州ホリーのアンドリュー・アンダーソン7ゲーム合計3127ピンを記録した。

2位はダニエル・ウルバノとアンソニー・サイモンセンのペアで3103ピン。3位には、コロンビアのロシオ・レストレポとテキサス州ロアノークのデオ・ベナード3100ピンで続いた。

4位はジョジー・バーンズとスチュ・ウィリアムズ3083ピン、5位はケイラ・ソマーとドーソン・ピーターソン3073ピンだった。

6位以下も接戦となり、ローレン・ルッソとマット・ルッソが3071ピン、シドニー・ボーンとキャム・クロウが3069ピンをマーク。ディアナ・ザビャロワとマーシャル・ケントが3046ピンで8位に入り、そのわずか1ピン差でマグサムとヘスが9位につけた。

10位はアナリーズ・オブライアントとスペンサー・ロバージで3043ピン。準決勝進出の最後の枠となる40位には、クリスタル・エリオットとフランソワ・ラボア2892ピンで入った。

上位チームだけでなく、準決勝進出ライン付近でもわずかなピン差が順位を左右しており、混合ダブルスならではの緊張感ある予選となった。

 

大会の理念とチームワークを背負って上位進出へ

準決勝では、40チームが東部時間午前9時から4ゲームを戦う。その後、上位12チームに絞られ、午後0時30分と午後4時30分から総当たり形式のマッチプレーが行われる予定だ。

最終順位はマッチプレー終了後の総得点によって決まり、優勝した男女の選手には、それぞれのツアーにおけるナショナルタイトルが与えられる。

マグサムとヘスは、初めてのペアながら、互いへの信頼、積極的なコミュニケーション、異なる性格を生かしたチームワークで予選を突破した。

さらにヘスにとっては、乳がんとの闘いを支援する大会の理念そのものが、出場を続ける大きな原動力になっている。競技への情熱と大会の目的を胸に、2人が準決勝でも好スタートを切り、タイトル争いに加われるか注目される。

2026 STORM PBA/PWBA Mixed Doubles

予選7ゲーム終了時 順位表

順位女子選手女子合計男子選手男子合計チーム合計
1Erin McCarthy1,430Andrew Anderson1,6973,127
2Danielle Urbano1,426Anthony Simonsen1,6773,103
3Rocio Restrepo1,403Deo Benard1,6973,100
4Josie Barnes1,456Stu Williams1,6273,083
5Kayla Sommer1,538Dawson Peterson1,5353,073
6Lauren Russo1,498Matt Russo1,5733,071
7Sydney Bohn1,392Cam Crowe1,6773,069
8Diana Zavjalova1,370Marshall Kent1,6763,046
9Kiera Maggiami1,423Tom Hess1,6223,045
10Annalise Obryant1,434Spencer Robarge1,6093,043
11Liz Kuhlkin1,499Richard Teece1,5413,040
12Stefanie Johnson1,532Jake Peters1,4983,030
13Breanna Clemmer1,353Graham Fach1,6713,024
14Lynda Barnes1,422Ryan Barnes1,5943,016
15Julia Bond1,394Mitch Hupe1,6183,012
16Shannon Pluhowsky1,373Chris Via1,6303,003
17Katelyn Abigania1,358Tim Foy Jr.1,6443,002
18Diandra Asbaty1,419EJ Tackett1,5802,999
19Nora Johansson1,466Alexander Horton1,5302,996
20Jordan Snodgrass1,492Frank Snodgrass1,4992,991
21Stephanie Zavala1,475Sean Rash1,5112,986
22Macy Jones1,437Kyle Barnes1,5402,977
23Hope Gramly1,393Alec Keplinger1,5702,963
24Alexis Runk1,355Brandon Runk1,5962,951
25Karsyn Lukosius1,354Brandon Bohn1,5902,944
26Olivia Farwell1,370Nick Varano1,5692,939
27Victoria Varano1,377Lance Jackson1,5582,935
28Kara Manglola1,361Patrick Dombrowski1,5612,922
29Isabel Allen1,328Boog Krol1,5902,918
30Jade Cote1,329Riley Woodard1,5872,916
31Shannon Peyton1,423Nick Kruml1,4922,915
32Kristen Moore1,314Bryce Oliver1,5952,909
33Sarah Klassen1,312Eric Jones1,5962,908
34Maria Bulanova1,491J.T. Clemons1,4152,906
34Summer Jasmin1,415Nathan Bohr1,4912,906
36Victory White1,305Brad Miller1,5922,897
37Lindsay Boomershine1,420Keven Williams1,4752,895
38Bernice Lim1,311Jaris Goh1,5832,894
38Mattyn Warner1,368Nate Purches1,5262,894
40Crystal Elliott1,406Francois Lavoie1,4862,892