山形で熱戦開幕 Glicoセブンティーンアイス杯
予選首位は平岡勇人と金子萌夏
プロとアマが同じ舞台に立つ、山形の注目トーナメント
2026年5月23日、山形市の山形ファミリーボウルで「Glicoセブンティーンアイス杯」第13回プロアマボウリングトーナメントが開幕した。大会は5月23日、24日の2日間にわたって開催され、初日は男女の予選8ゲームがA・Bシフトに分かれて行われた。各シフト上位16名、合計32名が準決勝へ進出する方式で、初日から一投ごとに順位が大きく動く緊張感のある戦いとなった。
本大会は、公益社団法人日本プロボウリング協会が主催し、江崎グリコ株式会社と公益社団法人日本ボウリング場協会が特別協賛するB公認トーナメントである。男子はプロ56名・アマ56名、女子はプロ56名・アマ24名が出場対象となり、プロの実力者と全国各地のアマチュア選手が同じレーンで競う。賞金総額は男女合わせて600万円。男女それぞれの優勝賞金は80万円に設定されており、タイトル、ポイント、賞金、記録のすべてが懸かる重要な一戦だ。
初日の予選では、男子が平岡勇人、女子が金子萌夏の首位通過で幕を閉じた。男子は上位8名がアベレージ233点以上、女子も上位5名がアベレージ223点以上を記録するなど、序盤からハイスコアが続出。翌日の準決勝、そして決勝ステップラダーへ向けて、優勝争いは早くも熱を帯びている。
男子予選は平岡勇人が1909ピンで首位通過
男子予選でトップに立ったのは、平岡勇人だった。8ゲーム合計1909ピン、アベレージ238.62という圧巻のスコアで全体首位に立った。前半4ゲームは237、279、247、195の958ピン。後半も209、268、216、258の951ピンを積み上げ、前後半を通じて大きな落ち込みのない安定した内容だった。
2位には小原照之が1904ピン、3位には西山翔悟が1896ピンで続いた。首位の平岡から3位の西山までの差はわずか13ピン。さらに4位の藤永北斗が1895ピン、5位の福原尊が1894ピンと、上位陣は1マークの差で順位が入れ替わる大接戦となった。準決勝ではこのわずかな差が心理面にも影響するだけに、上位選手にとっては「守る」だけでなく、さらに伸ばす姿勢が求められる。
男子で特に注目を集めたのは、アマチュア勢の健闘だ。アマチュア最上位となった舘侑希選手は、前半4ゲームで279、237、254、232を並べ、1002ピンを記録。8ゲーム合計1850ピン、アベレージ231.25で全体9位に食い込んだ。プロの上位選手と互角に渡り合う内容で、プロアマ大会ならではの魅力を強く印象づけた。
さらに、立花尚貴選手、大門弘夢選手、早坂友伸選手、鈴木大介選手など、複数のアマチュア選手が上位に名を連ねた。地元・山形ファミリーボウル所属の選手も存在感を示しており、会場の熱気を高める大きな要素となった。
女子予選は金子萌夏が1882ピンでトップ、寺下智香は300点を達成
女子予選では、金子萌夏が8ゲーム合計1882ピン、アベレージ235.25で首位通過を果たした。1ゲーム目から226点をマークすると、2ゲーム目には277点、4ゲーム目には254点を記録。前半4ゲームで981ピンを積み上げ、序盤から主導権を握った。後半も256点を記録するなど、最後まで高い水準を維持し、トップの座を守り切った。
2位には寺下智香が1833ピンで続いた。寺下は前半こそ859ピンだったが、後半の5ゲーム目に300点を達成。そこから225、248、201とまとめ、後半4ゲームだけで974ピンを記録した。パーフェクトゲームによって一気に順位を押し上げた内容は、初日の大きなハイライトの一つと言える。
3位は野仲美咲の1805ピン、4位は霜出佳奈の1802ピン、5位は緒方彩音の1789ピン。女子上位も非常にレベルが高く、準決勝ではわずかな失投が順位に直結する展開が予想される。特に金子は前半で大きく貯金を作りながら、後半も粘り強くまとめており、準決勝以降も優勝候補の中心となる存在だ。
一方で、後半に大きくスコアを伸ばした選手にも注目したい。久保田彩花は前半744ピンから後半1031ピンへと一気に巻き返し、8ゲーム合計1775ピンで6位に入った。レーン変化への対応力、ボール選択、ライン調整が結果に直結するボウリングにおいて、この後半の爆発力は準決勝でも大きな武器になる。
準決勝の鍵は「通算14ゲーム」と「短期決戦への対応力」
大会2日目は、男女それぞれ32名による準決勝6ゲームが行われる。予選8ゲームと準決勝6ゲームを合わせた通算14ゲームのトータルピンで、男女上位4名が決勝ステップラダーへ進出する。つまり、初日に上位へ入った選手はリードを生かせる一方で、準決勝で大きく崩れれば一気に順位を落とす可能性もある。
決勝ステップラダーは、4位決定戦から始まり、勝者が3位決定戦へ進出。その勝者がトップシードとの優勝決定戦に臨む方式で行われる。通算14ゲームで上位に入る総合力に加え、最後は1ゲームマッチを勝ち切る集中力と勝負強さが必要になる。長丁場を戦い抜く安定感と、一発勝負で流れをつかむ爆発力。その両方を備えた選手が、山形の頂点に立つことになる。
初日の結果を見ると、男女ともに上位陣は非常に僅差だ。男子はトップの平岡から8位の川添奨太までが42ピン差、女子もトップの金子を追う寺下、野仲、霜出らが十分に逆転圏内につけている。準決勝6ゲームは短いようでいて、展開次第では100ピン以上の差が動く可能性もある。序盤で流れをつかめるか、苦しい時間帯を最小限の失点で耐えられるかが、決勝進出への分岐点となる。
また、今大会はプロアマ戦であるため、アマチュア選手の躍進も大きな見どころだ。男子では舘侑希選手が全体9位で予選を通過し、プロ上位陣に迫る位置につけた。女子では渡辺未希選手がアマチュア最上位の1639ピンを記録した。プロの技術と経験、アマチュアの勢いと挑戦心が交差する点こそ、この大会ならではの面白さである。
山形の熱戦は、いよいよクライマックスへ
初日の予選を終え、男子は平岡勇人、女子は金子萌夏が首位に立った。しかし、優勝争いはまだ始まったばかりだ。翌日の準決勝では、予選との通算14ゲームで決勝進出者が決まる。首位通過の選手にとってはリードを守りながらさらに加点する戦いとなり、追う選手にとっては一気に差を詰める絶好のチャンスとなる。
男子は平岡、小原、西山ら上位陣の僅差の争いに、アマチュア最上位の舘侑希選手がどこまで食い込むかが注目される。女子は金子が首位を維持できるか、パーフェクトを達成した寺下智香が勢いを持続できるか、さらに野仲、霜出、緒方、久保田らがどこまで追い上げるかが焦点となる。
プロの誇り、アマチュアの挑戦、そして地元山形の声援が交わるGlicoセブンティーンアイス杯。数字だけでは語り尽くせないドラマが、レーン上の一投一投に詰まっている。準決勝、そして決勝ステップラダーで、最後に勝負強さを発揮するのは誰か。山形ファミリーボウルの熱戦は、いよいよ最高潮を迎える。
| 順位 | 選手名 | 所属 / 用品契約 | 8G合計 | AVG |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 平岡 勇人 | ラウンドワンジャパン/HI-SP | 1,909 | 238.62 |
| 2 | 小原 照之 | スターレーン | 1,904 | 238.00 |
| 3 | 西山 翔悟 | ITカンファー(株)/HI-SP | 1,896 | 237.00 |
| 4 | 藤永 北斗 | N&KCo.,Ltd./サンブリッジ | 1,895 | 236.87 |
| 5 | 福原 尊 | (株)コロナワールド | 1,894 | 236.75 |
| 6 | 坂本 就馬 | 永山コパボウル | 1,891 | 236.37 |
| 7 | 入口 光司 | ラウンドワンジャパン/ABS | 1,890 | 236.25 |
| 8 | 川添 奨太 | ハイ・スポーツ社 | 1,867 | 233.37 |
| 9 | 舘 侑希 | 山形ファミリーボウル | 1,850 | 231.25 |
| 10 | 宮澤 拓哉 | パークレーン高崎・上武大学/サンブリッジ | 1,836 | 229.50 |
| 11 | 小鹿 大樹 | N&KCo.,Ltd./弘前ファミリーボウル/サンブリッジ | 1,836 | 229.50 |
| 12 | 立花 仁貴 | 洛陽総合高等学校 | 1,834 | 229.25 |
| 13 | 安里 秀策 | (株)コロナワールド | 1,825 | 228.12 |
| 14 | 斎藤 祐太 | 株式会社ボウルスター | 1,819 | 227.37 |
| 15 | 立花 尚貴 | 日場協枠・LOUNGE & BOWL B-lax | 1,810 | 226.25 |
| 16 | 大久保雄矢 | プロショップ・エム エムボウル | 1,809 | 226.12 |
| 17 | 大門 弘夢 | ヤマコーボウル | 1,809 | 226.12 |
| 18 | 早坂 友伸 | 山形ファミリーボウル | 1,802 | 225.25 |
| 19 | 江川 司 | (株)GENDA GiGO Entertainment | 1,801 | 225.12 |
| 20 | 福丸 哲平 | (株)グランドボウル | 1,798 | 224.75 |
| 21 | 佐藤 貴啓 | ドリームスタジアム太田 | 1,798 | 224.75 |
| 22 | 遠藤 誠 | フリー | 1,796 | 224.50 |
| 23 | 鈴木 大介 | 山形ファミリーボウル | 1,793 | 224.12 |
| 24 | 斉藤 琢哉 | 伊勢原ボウリングセンター | 1,792 | 224.00 |
| 25 | 松浦 和彦 | フリー | 1,792 | 224.00 |
| 26 | 佐藤 優太 | 山形ファミリーボウル | 1,790 | 223.75 |
| 27 | 羽ヶ﨑匠海 | (株)ボウルスター | 1,790 | 223.75 |
| 28 | 志賀 悠吾 | 山形ファミリーボウル | 1,784 | 223.00 |
| 29 | 藤村 隆史 | (株)コロナワールド | 1,783 | 222.87 |
| 30 | 倉持 悠人 | 大学ボウル | 1,782 | 222.75 |
| 31 | 伊藤 勇基 | 山形ファミリーボウル | 1,770 | 221.25 |
| 32 | 内藤 広人 | フリー/サンブリッジ | 1,765 | 220.62 |
| 順位 | 選手名 | 所属 / 用品契約 | 8G合計 | AVG |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 金子 萌夏 | 相模原パークレーンズ | 1,882 | 235.25 |
| 2 | 寺下 智香 | 神戸六甲ボウル / サンブリッジ | 1,833 | 229.12 |
| 3 | 野仲 美咲 | ココレーン | 1,805 | 225.62 |
| 4 | 霜出 佳奈 | サンスクエアボウル / HI-SP | 1,802 | 225.25 |
| 5 | 緒方 彩音 | (株)コロナワールド / (株)ボウルスター | 1,789 | 223.62 |
| 6 | 久保田彩花 | 相模原パークレーンズ | 1,775 | 221.87 |
| 7 | 平野 志帆 | フリー | 1,769 | 221.12 |
| 8 | 堀井 春花 | J-Bowl御坊 / HI-SP | 1,763 | 220.37 |
| 9 | 倉田 萌 | サッポロオリンピアボウル | 1,763 | 220.37 |
| 10 | 渡辺 莉央 | ITカンファー(株) | 1,761 | 220.12 |
| 11 | 濱﨑りりあ | 桜ヶ丘ボウリングセンター | 1,752 | 219.00 |
| 12 | 座間 美子 | Zohy、(株)コロナワールド | 1,749 | 218.62 |
| 13 | 姫路 麗 | フリー | 1,745 | 218.12 |
| 14 | 三上 彩奈 | (株)Star Like / STAR LIKE BOWL | 1,743 | 217.87 |
| 15 | 松永 裕美 | ABS | 1,743 | 217.87 |
| 16 | 越智 真南 | 平和島スターボウル / ABS | 1,742 | 217.75 |
| 17 | 竹山 亜希 | フリー / サンブリッジ | 1,742 | 217.75 |
| 18 | 崎山 穂花 | タチバナボウル | 1,739 | 217.37 |
| 19 | 坂倉にいな | カニエJAPAN・アソビックス | 1,737 | 217.12 |
| 20 | 坂野ニイナ | ジョイナスボウル | 1,734 | 216.75 |
| 21 | 三浦 美里 | ラウンドワンジャパン | 1,730 | 216.25 |
| 22 | 名和 秋 | (株)コロナワールド | 1,730 | 216.25 |
| 23 | 佐藤まさみ | ダイトースターレーン / ABS | 1,720 | 215.00 |
| 24 | 小林よしみ | イリスボウル | 1,716 | 214.50 |
| 25 | 緒方 美空 | (株)コロナワールド / (株)ボウルスター | 1,713 | 214.12 |
| 26 | 丹羽由香梨 | カニエJAPAN・アソビックス / HI-SP | 1,692 | 211.50 |
| 27 | 近藤 菜帆 | ALSOK愛知株式会社 | 1,673 | 209.12 |
| 28 | 中島 瑞葵 | フリー / ABS | 1,670 | 208.75 |
| 29 | 川田 菜摘 | フリー / ABS | 1,623 | 202.87 |
| 30 | 大根谷 愛 | E-BOWLトマト西宮 | 1,606 | 200.75 |
| 31 | 桑藤 美樹 | (株)スポルト / ABS | 1,600 | 200.00 |
| 32 | 後藤光々音 | (株)サウンド・ストーリー / サンブリッジ | 1,593 | 199.12 |
