第28回DSD三湖コリアンカップ、TVファイナル進出6名が決定
JPBA勢は藤井信人&安里秀策がベスト16
400名から残ったわずか6名、コリアンカップはいよいよ最終局面へ
韓国・BOWLtopiaを舞台に開催されている「第28回DSD三湖コリアンカップ インターナショナルボウリングトーナメント」は、9月6日に64名による準決勝トーナメントを行い、TVファイナルへ進出する6名が決定した。
大会は9月3日から7日までの日程で開催。DSD SAMHO、韓国プロボウリング協会(KPBA)、日本プロボウリング協会(JPBA)が主催し、予選にはプロ・アマ合わせて400名が参加した。会場は韓国・京畿道龍仁市のBOWLtopia。賞金総額3億ウォン、優勝賞金6,000万ウォンという大規模な国際大会だ。
予選は2日間にわたって計10ゲームを実施。4つのシフトからそれぞれ上位16名、合計64名だけが準決勝トーナメントへ進出した。
その64名の中には、斎藤祐太、井口遼太、石田万音、藤井信人、工藤貴志、内藤広人、安里秀策、藤永北斗、大久保雄矢のJPBA勢9名も名を連ねた。
しかし、64名から32名、16名、8名へと絞り込まれていく厳しいエリミネーションを突破し、最終日のTVファイナルへ進んだのは韓国勢3名とPBA勢3名。
JPBA勢は藤井信人と安里秀策のベスト16進出が最高成績となり、惜しくもTVファイナル進出には届かなかった。
予選とはまったく違う「勝ち切る力」が問われた準決勝
64名によるエリミネーション、1回戦から3回戦は2ゲーム先取
準決勝トーナメントは、10ゲームのトータルピンで争われた予選とは競技の性質が大きく異なる。
1回戦は64名、2回戦は32名、3回戦は16名で行われ、1回戦から3回戦までは「Best 2 of 3」、先に2ゲームを取った選手が勝ち上がる形式が採用された。
9月6日は13時から1回戦がスタート。14時40分から2回戦、15時50分から3回戦、17時10分から8名による4回戦と、短時間のうちに次々と試合が行われた。
長丁場の予選であれば、序盤にスコアを落としても残りゲームで挽回する余地がある。
しかし、マッチプレーでは事情が違う。
わずか2敗で大会が終わる。
レーンを読むスピード、ボール選択、ライン変更の判断、スペアの精度、そして相手がストライクを重ねた場面でも自分の投球を崩さない精神力。短期決戦では、そのすべてが結果に直結する。
つまり、ここで求められるのは単純なアベレージの高さだけではない。
「予選を通過する強さ」と「一対一の勝負を勝ち切る強さ」は別物である。
コリアンカップの準決勝は、その違いが極めて明確に表れるフォーマットとなった。
JPBA勢9名が64名トーナメントへ挑戦
JPBA勢から準決勝へ進んだのは9名。
トーナメント表には、斎藤祐太、井口遼太、石田万音、藤井信人、工藤貴志、内藤広人、安里秀策、藤永北斗、大久保雄矢の名前が確認できる。
斎藤祐太は1回戦で韓国のパク・ギョンシンと対戦。222をマークして1ゲームを奪ったものの、相手が248、245と高いスコアを並べ、初戦突破はならなかった。
石田万音は初戦で263、227を記録して勝ち上がり、2回戦へ進出。井口遼太もスウェーデンのNora Johanssonとの1回戦を突破したものの、両者とも2回戦で敗退となった。
大久保雄矢も1回戦を2勝1敗で突破して2回戦へ進出。
一方、工藤貴志、内藤広人、藤永北斗は1回戦で大会を終えることとなった。
日本勢にとって厳しい戦いが続く中、さらに一つ上のステージまで勝ち進んだのが藤井信人と安里秀策だった。
藤井信人がベスト16へ 安里秀策は300ゲームを達成
藤井信人は1回戦で韓国のキム・テインと対戦。
トーナメント表では246、233、266というスコアを記録し、2勝1敗で初戦を突破。続く2回戦にも勝利し、ベスト16となる3回戦進出を果たした。
一方、安里秀策も存在感を示した。
1回戦では228、235を記録してストレート勝ち。さらに2回戦では、255、300という圧巻のスコアで勝ち上がった。
特に注目すべきは、安里が記録した300ゲームだ。
短期決戦のマッチプレーでは、一つのストライクミスがそのままゲームの勝敗に直結する。その状況の中で12球すべてをつなぎ切ったパーフェクトゲームは、技術だけでなく精神面の強さも示すものだった。
しかし、藤井、安里ともに3回戦で敗退。
JPBA勢は2名がベスト16へ進出したものの、ベスト8の壁を突破することはできなかった。
ベスト8から競技形式が変化 2ゲームトータルで6名を選出
3回戦を突破した8名には、さらに異なる戦いが待っていた。
4回戦では8名を4名ずつ2グループに分け、2ゲームのトータルピンで各グループ上位3名、合計6名をTVファイナル進出者として選出する。
ここまでの「相手より先に2ゲームを取る」マッチプレーから、一転してトータルピン勝負となる。
1ゲームだけの爆発では足りない。
2ゲーム続けて高いスコアを並べなければならないため、ここでは爆発力だけでなく安定感も同時に要求される。
64名から始まった準決勝の最後の関門を突破し、TVファイナルへの切符を手にしたのは以下の6名だ。
イ・ジョンシク
David Krol
キム・ヨンファン
Chris Via
Arturo Quintero
イム・スンウォン
最終的に残ったのは、韓国勢3名とPBA勢3名。
開催国のプライドと世界最高峰PBAの実力が、最後の舞台で正面からぶつかる構図となった。
強力PBA勢から3名がTVファイナルへ
今大会にはPBAからも実力者が多数出場している。
準決勝トーナメントにはDavid Krol、Chris Via、Arturo Quinteroに加え、Nathan Bohr、Tim Foy Jr、Anthony Simonsenらが名を連ねた。
その中で最終日の舞台まで勝ち残ったのが、David Krol、Chris Via、Arturo Quinteroの3名だ。
PBAのトップレベルで戦う選手たちにとっても、海外開催のトーナメントは簡単なものではない。
普段とは異なる会場、レーン環境、進行、そして短期決戦独特のプレッシャー。
その条件を乗り越えて3名が最終6名に残ったことは、改めてPBA勢の対応力の高さを示している。
対する韓国勢も、イ・ジョンシク、キム・ヨンファン、イム・スンウォンの3名が進出。
PBA勢がタイトルを持ち帰るのか、それとも韓国勢がホームで優勝杯を守るのか。
最終日の大きな見どころとなる。
TV決勝はシュートアウト方式 最後は一発勝負の優勝決定戦
大会最終日の9月7日は、12時58分から「KPBA vs JPBA vs PBA」のスペシャルトリオイベントが予定され、その後、13時35分からTV決勝がスタートする。
TV決勝では、3名による準決勝シュートアウトを2試合実施し、それぞれの勝者が優勝決定戦へ進む。
400名の予選から勝ち抜いてきた選手であっても、ここではそれまでのスコアは関係ない。
最後に必要なのは、TVレーンという特別な環境の中で、その瞬間に最高のボウリングをすることだ。
一つのオープンフレーム、一つのスプリット、一つのストライクがタイトルの行方を変える。
数百人が挑んだ大会の頂点は、最後にはわずか数十球で決まる。
この残酷さと緊張感こそ、シュートアウト方式の最大の魅力でもある。
賞金総額3億ウォン、最後に頂点へ立つのは誰か
第28回DSD三湖コリアンカップは、いよいよクライマックスを迎える。
大会の賞金総額は3億ウォン。
優勝者には6,000万ウォン、2位には3,000万ウォンが贈られ、64位まで賞金が設定されている。
400名による10ゲームの予選。
そこから選ばれた64名によるエリミネーション。
そして、最終的に残されたのはわずか6名だ。
JPBA勢は9名が準決勝トーナメントへ挑戦し、藤井信人と安里秀策がベスト16まで進出。安里はトーナメント途中で300ゲームを記録するなど、日本勢の存在感も示した。
しかし、TVファイナルへの扉は開かなかった。
最終日のタイトル争いに残ったのは、イ・ジョンシク、David Krol、キム・ヨンファン、Chris Via、Arturo Quintero、イム・スンウォン。
韓国勢3名対PBA勢3名。
開催国の意地が勝つのか、それともPBA勢が国際タイトルを持ち帰るのか。
400名の頂点、優勝賞金6,000万ウォン、そして第28回大会のチャンピオンという称号を懸けた最後の戦いが始まる。