クリス・バーンズがPBA50 TOC首位をキープ
最終日は優勝と年間最優秀選手の座をかけた大一番へ
バーンズが125ピン差で首位、シーズン最終決戦へ
PBA50シーズン最終戦「Johnny Petraglia BVL PBA50 Tournament of Champions presented by Pleasant Day Schools」は、いよいよクライマックスを迎える。
3日間、計32ゲームを終えた時点で首位に立っているのは、PBA50通算9勝を誇るクリス・バーンズだ。
バーンズはボーナスピンを含むトータル7,510ピンを記録。2位のトロイ・リントに125ピン差をつけ、優勝争いをリードしている。
ただし、今大会で決まるのはTournament of Championsの王者だけではない。
シーズンを通じて最も高い成績を残した選手に与えられるPBA50 Player of the Yearの行方も、最終日までもつれ込んだ。
大会優勝、メジャータイトル、そして年間最優秀選手。
PBA50のシーズンを締めくくる最終日は、複数のタイトルが交錯する大一番となる。
バーンズ、一時苦戦も終盤4連勝で首位を奪い返す
バーンズは金曜日のAdvancers Roundで1,833ピンを記録し、その後マッチプレー第1ラウンドへ進んだ。
しかし、そのスタートは決して順調ではなかった。
最初の対戦ではディフェンディングチャンピオンのジョン・ジャナウィッツに162対223で敗戦。一時はライバルに主導権を渡す展開となった。
それでも、経験豊富なバーンズは崩れなかった。
その後は222、238、197、259、269、233、217とスコアをまとめ、徐々に立て直していく。
そして終盤には4試合連続で勝利。
一時失った首位を再び奪い返し、最終日をトップで迎えることに成功した。
ボール変更が復調のきっかけに
バーンズの復調を支えた重要なポイントの一つが、ボール選択の変更だった。
Stormのツアーマネージャー、ジョーイ・クジウォノスから、より大きな動きを生み出せるボールを使用するようアドバイスを受けたという。
この変更によってレーン上のボールの動きが明確になり、バーンズ自身も狙うべきラインをイメージしやすくなった。
バーンズはこの日について、序盤は好調だったもののジャナウィッツが追い上げ、その後のマッチプレーではトロイ・リントが勢いに乗ったと振り返った。
しかし最後の4ゲームでは、自分本来の投球を取り戻した。
マッチプレーの成績は5勝3敗。
ボーナスピンを加えたトータルスコアは7,510ピンとなり、優勝候補筆頭として最終日を迎える。
トロイ・リントが猛追 首位との差はわずか125ピン
バーンズを追う最大のライバルが、2位につけるトロイ・リントだ。
リントは大会2日目以降、極めて高いレベルのボウリングを続けている。
Advancers Roundでは1,867ピン、マッチプレーでも1,806ピンを記録。一時はバーンズを抜いて首位に立った。
さらに、マッチプレーでは6勝2敗と出場選手中トップの成績を残し、勝利ボーナスとして180ピンを獲得。
トータルスコアを7,385ピンまで伸ばした。
首位バーンズとの差は、わずか125ピン。
残されたマッチプレーは8ゲーム。1ゲームのスコアや勝敗次第では、順位が一気に入れ替わる可能性がある。
バーンズ対リントの首位争いは、最後まで予断を許さない。
コイブニエミが300達成 9位から一気に3位へ
この日、最も鮮烈な追い上げを見せたのがミカ・コイブニエミだった。
コイブニエミは9位からスタートすると、Advancers Roundでパーフェクトゲームとなる300を達成。
一気に7位まで順位を上げた。
さらに勢いは止まらない。
続くマッチプレーでは、このラウンド全体で最高となる1,857ピンをマーク。トータル7,304ピンとして、一気に3位まで浮上した。
首位バーンズとの差は206ピン。
残り8ゲームを考えれば、十分に逆転圏内だ。
そしてコイブニエミには、今大会の優勝以上に大きな意味を持つ可能性のあるタイトルが残されている。
PBA50 Player of the Yearだ。
年間最優秀選手争いも最終日決着
PBA50 Player of the Yearポイントランキングでは、現在トム・ヘスが28,765ポイントで首位に立っている。
それを26,120ポイントのコイブニエミが追い、バーンズとトム・ドティーが24,125ポイントで3位タイにつけている。
現在の上位は次の通りだ。
1位 トム・ヘス 28,765ポイント
2位 ミカ・コイブニエミ 26,120ポイント
3位タイ クリス・バーンズ 24,125ポイント
3位タイ トム・ドティー 24,125ポイント
そして今回のTournament of Championsの優勝者には、7,500ポイントが与えられる。
つまり、最終日の結果次第では年間ランキングが大きく入れ替わる。
バーンズは理想的な展開として、決勝でコイブニエミと対戦し、その勝者がPlayer of the Yearを獲得する形になれば最高だという考えを明かした。
大会優勝をかけたタイトルマッチが、そのまま年間王者決定戦になる。
もし実現すれば、PBA50シーズンのフィナーレとしてこれ以上ないドラマとなるだろう。
なお、PBA60 Player of the Year争いではアムレト・モナチェリがトップに立っている。
前回王者ジャナウィッツは4位 トップ5争いも大混戦
優勝争いだけでなく、ステップラダーファイナル進出となるトップ5争いも非常に接近している。
ディフェンディングチャンピオンのジョン・ジャナウィッツはAdvancers Roundで1,871ピンを記録したが、マッチプレーでは1,585ピンと苦戦。
それでもトータル7,237ピンで4位につけている。
5位ブラッド・アンジェロは7,231ピン。
その差は、わずか6ピンしかない。
さらに6位のアンディ・ノイアーが7,223ピン、7位マイケル・ハギットが7,201ピン、8位トム・ドティーが7,182ピンと続いている。
4位から8位までの差はわずか55ピン。
残り8ゲームでは、優勝争いと同時にステップラダーファイナル進出をめぐる熾烈な攻防が繰り広げられることになる。
PBA50 Tournament of Champions 暫定トップ10
1位 Chris Barnes 7,510
2位 Troy Lint 7,385
3位 Mika Koivuniemi 7,304
4位 John Janawicz 7,237
5位 Brad Angelo 7,231
6位 Andy Neuer 7,223
7位 Michael Haggitt 7,201
8位 Tom Daugherty 7,182
9位 Parker Bohn III 7,125
10位 Tom Hess 7,100
最大の注目はもちろん首位争いだが、トップ5のボーダーラインにも最後まで目が離せない。
残り8ゲーム バーンズが重視する「小さな目標」
シーズン最後のマッチプレーは残り8ゲーム。
優勝まであと一歩の位置にいるバーンズだが、大きなタイトルだけを意識しているわけではない。
最終日に向けて重視しているのは、「小さな目標を一つずつクリアすること」だ。
まず良いスタートを切る。
そしてレーンの変化を早く見極め、クリーンに走る弱めのボールを使用するのか、それとも強いボールに戻すのかを判断する。
この日のように対応が遅れるのではなく、できるだけ早く正解を見つけることが重要になる。
そして良いスコアを積み重ねていけば、マッチの結果は自然についてくる。
チャンスが来たゲームを確実に取り切る。
それがバーンズの描く勝利への道筋だ。
最終マッチプレー終了後、上位5選手がステップラダーファイナルへ進出する。
優勝者には賞金1万5,000ドルと、シーズンを締めくくるメジャータイトルが与えられる。
バーンズが125ピンのリードを守り切るのか。
絶好調のリントが逆転するのか。
300ゲームを達成したコイブニエミがさらなる猛追を見せるのか。
そして、最後にPBA50 Player of the Yearの座を手にするのは誰なのか。
大会優勝、メジャータイトル、年間最優秀選手、そしてステップラダーファイナル進出。
すべてが決まるシーズン最終日。
PBA50の一年を締めくくるにふさわしい、緊張感あふれる決戦が幕を開ける。
