アントールカップ男子トーナメント2026開幕
斎藤祐太が予選首位、遠藤誠はパーフェクト達成

能登を舞台に男子トップボウラーが激突

2026年7月17日、石川県鹿島郡中能登町のクァトロブーム鹿島で、「アントールカップ男子トーナメント2026」が開幕した。

大会は公益社団法人日本プロボウリング協会が主催し、株式会社アントールが特別協賛。7月17日、18日の2日間にわたり、男子プロ76名と男子アマチュア12名が頂点を争う。賞金総額は500万円、優勝賞金は130万円。能登地域を舞台に、国内男子ボウリング界の実力者が集結する注目大会だ。

初日はA、Bの2シフトに分かれ、予選8ゲームを実施。各シフト上位16名に加え、両シフトの17位選手のうちスコア上位者1名を合わせた計33名が準決勝へ進出する。

長丁場の予選を首位で通過したのは斎藤祐太8ゲーム合計1925ピン、アベレージ240.62という圧巻の数字を記録した。遠藤誠は第3ゲームで300点のパーフェクトを達成し、1899ピンで2位。加藤祐哉が後半の猛追で3位に入り、大会初日からハイレベルなスコア争いが繰り広げられた。

 

斎藤祐太が安定感を武器に予選首位

8ゲームすべて200点以上、隙のない投球

斎藤祐太は第1ゲームで279をマークし、好スタートを切った。第2ゲームは215だったものの、第3ゲーム262、第4ゲーム264と再びスコアを伸ばし、前半4ゲームを1020ピンで折り返した。

後半も218、234、207、246と崩れず、905ピンを加算。最終的に8ゲーム合計1925ピンまで積み上げた。

最大の強みは、爆発力だけではなく、8ゲームすべてを200点以上にまとめた安定感にある。長時間の競技では、レーンコンディションの変化によってスコアを大きく落とす場面も珍しくない。その中で斎藤は、大きな波をつくらず、高い水準を最後まで維持した。

準決勝は予選からの通算成績で争われるため、首位発進は大きなアドバンテージとなる。最終日も安定した投球を続けられるかが、上位シード獲得、そして優勝への鍵となりそうだ。

 

遠藤誠がパーフェクト、前半1042ピンの猛攻

予選2位には、8ゲーム合計1899ピン、アベレージ237.37を記録した遠藤誠が入った。

第1ゲームを206でスタートすると、第2ゲームで269を記録。続く第3ゲームでは12投すべてをストライクとし、300点のパーフェクトゲームを達成した。さらに第4ゲームも267と高得点を重ね、前半4ゲームで1042ピン。1ゲーム平均260.5点という猛烈なペースでスコアを積み上げた。

後半は237、199、199、222の857ピン。前半ほどの勢いは保てなかったものの、総合2位を確保した。

準決勝では、前半に見せたストライクの連続を再現できるか。爆発力という点では、優勝候補の一人として十分な存在感を示している。

 

加藤祐哉、後半995ピンで3位へ急浮上

予選3位は加藤祐哉。8ゲーム合計1891ピン、アベレージ236.37を記録した。

加藤は第1ゲーム176、第2ゲーム193と苦しい立ち上がりだった。しかし、第3ゲーム258、第4ゲーム269とすぐに修正し、前半を896ピンで折り返した。

後半に入ると投球内容はさらに安定。254、279、238、224と4ゲームすべてで220点以上を記録し、後半だけで995ピンを積み上げた。前半終了時点の出遅れを取り戻し、一気に総合3位まで順位を押し上げた。

レーンの変化を見極め、競技中に投球を修正する力は、長丁場を勝ち抜くうえで不可欠だ。加藤が見せた高い対応力は、予選以上にゲーム数が積み重なる準決勝でも大きな武器になる。

 

上位10名がアベレージ226超え

4位には藤井信人が1852ピン、5位には渡邊雄也が1839ピンで続いた。安里秀策と森本健太はともに1831ピンで並び、それぞれ6位、7位。福丸哲平が1820ピンで8位、内藤広人が1816ピンで9位、藤永北斗が1808ピンで10位に入った。

上位10名は全員がアベレージ226以上を記録。予選の段階から、わずかなミスが順位を大きく左右する高水準の争いとなった。

なかでも目を引いたのが内藤広人だ。前半4ゲームは157、230、165、222の774ピンと苦戦したが、後半は247、270、278、247を並べ、後半1042ピン、アベレージ260.5点を記録。驚異的な追い上げを見せ、総合9位まで浮上した。

藤永北斗も、前半830ピンから後半978ピンへと大幅にスコアを伸ばした。予選上位には、序盤から安定してスコアを重ねた選手だけでなく、競技途中でレーンを攻略し、巻き返した選手も多い。

準決勝では、開始直後の勢いに加え、コンディションの変化にどれだけ早く対応できるかが勝負を左右する。

 

アマチュアトップは松本健斗

アマチュア勢では、松本健斗が8ゲーム合計1681ピン、アベレージ210.12を記録し、アマチュア部門トップとなった。

右両手投げの松本は、第2ゲーム244、第3ゲーム254と高得点を記録。前半4ゲームを879ピンにまとめ、プロ選手が多数出場する舞台でも存在感を示した。総合順位は37位だった。

 

わずかなピン差が明暗を分けた準決勝進出争い

今大会の予選は、総合順位だけで準決勝進出者が決まる方式ではない。A、B各シフトの上位16名が通過し、さらに両シフトの17位選手を比較して、スコア上位の1名が最後の切符を手にする。

そのため、同じトータルピンでも、所属するシフト内の順位によって結果が分かれる。

木村謙太、佐藤貴啓、渡邉航明はいずれも1702ピンを記録したが、シフト別順位の違いによって準決勝進出の可否が分かれた。1投のカウント、1本のスペアミスが最終結果に直結する、厳しい予選だった。

斉藤琢哉は1684ピン、甘糟翔太は1682ピンを記録。準決勝進出圏の周辺には僅差の選手が並び、予選終盤まで緊張感のある争いが続いた。

 

通算14ゲームの安定感と一発勝負の強さが問われる

大会最終日の7月18日は、午前10時から準決勝6ゲームが行われる。予選8ゲームとの通算14ゲームで上位16名を決定し、その16名が決勝トーナメントへ進む。

通算1位から4位は準々決勝から登場し、1回戦と2回戦を免除される。5位から8位は2回戦から、9位から16位は1回戦からの出場となる。準決勝で上位に入るほど、優勝までに必要な試合数が少なくなるため、シード争いも重要な見どころだ。

決勝トーナメントは、1回戦、2回戦、準々決勝が2ゲーム合計で勝敗を決定。準決勝と優勝決定戦は1ゲームマッチとなる。長いゲーム数で安定性を競う準決勝から、一投のミスが勝敗を左右する短期決戦へと、競技の性格は大きく変化する。

予選首位の斎藤祐太が安定感を維持し、上位シードを獲得するのか。パーフェクトを達成した遠藤誠が再び爆発的なスコアを見せるのか。後半に大きく伸ばした加藤祐哉、内藤広人、藤永北斗らの追い上げにも注目が集まる。

予選順位は大きな意味を持つ一方で、それだけで優勝が決まるわけではない。通算14ゲームを勝ち抜く持続力と、1ゲームマッチを制する勝負強さ。その両方を備えた選手だけが、優勝賞金130万円と大会王者の座をつかむ。

能登を舞台に始まった男子トップボウラーたちの戦いは、いよいよ最終局面を迎える。

予選通過者一覧

各シフト上位16名に加え、各シフト17位のうちスコア上位者1名を合わせた、計33名が準決勝へ進出しました。

総合順位選手名シフト順位8GトータルAVG
1斎藤 祐太A 1位1,925240.62
2遠藤 誠A 2位1,899237.37
3加藤 祐哉B 1位1,891236.37
4藤井 信人B 2位1,852231.50
5渡邊 雄也A 3位1,839229.87
6安里 秀策B 3位1,831228.87
7森本 健太A 4位1,831228.87
8福丸 哲平A 5位1,820227.50
9内藤 広人A 6位1,816227.00
10藤永 北斗A 7位1,808226.00
11坂本 就馬B 4位1,806225.75
12志摩竜太郎A 8位1,803225.37
13谷合 貴志B 5位1,799224.87
14福原 尊B 6位1,797224.62
15川添 奨太A 9位1,791223.87
16井口 遼太A 10位1,779222.37
17宮澤 拓哉A 11位1,750218.75
18竹永 竜星B 7位1,747218.37
19豊田 晃平B 8位1,740217.50
20堀ノ内智大A 12位1,736217.00
21大久保雄矢B 9位1,733216.62
22吉江奈津希B 10位1,732216.50
23工藤 貴志B 11位1,731216.37
24熊沢 颯A 13位1,729216.12
25堀江 真一B 12位1,726215.75
26原口 優馬B 13位1,724215.50
27内藤慎之介A 14位1,718214.75
28羽ヶ﨑匠海B 14位1,717214.62
29村上 拓也A 15位1,704213.00
30木村 晃A 16位1,704213.00
31木村 謙太A 17位1,702212.75
32佐藤 貴啓B 15位1,702212.75
33斉藤 琢哉B 16位1,684210.50

ワイルドカードで通過したのは、Aシフト17位の木村謙太。 8ゲーム合計1,702ピンを記録し、両シフト17位のスコア比較による最後の準決勝進出枠を獲得しました。

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