第64回男子・第58回女子プロテスト第2次2日目
首位争いは僅差、合格ラインの明暗
第64回男子・第58回女子プロテスト第2次テスト2日目(京都・MKボウル上賀茂)
2026年4月22日(水)、第64回男子・第58回女子プロボウラー資格取得テストの第2次テスト(実技)が、京都府「MKボウル上賀茂」で2日目を迎え、京都会場の通算成績(男子30G/女子24G)が確定した。第2次は第1次のトータルピンを持ち越さない“仕切り直し”の舞台であり、勢いだけでは押し切れない。レーン変化への対応、ミスの抑制、崩れた直後の修正――そうした“プロ基準の総合力”が、数字としてはっきり表れる局面だ。
第2次テスト2日目結果(通算成績の確定と合格ラインの攻防)
男子:合格ライン「通算30Gで6000(AVG200)」、トップは山下秀人が227台で先行
“到達”か“未到達”かは、30ゲームではっきり線が引かれる
男子の合格基準は通算30ゲーム換算で6000ピン(AVG200.00)。15ゲーム×2日という形の中で、1日目の貯金は2日目の選択肢を増やし、1日目の赤字は2日目に「取り返すボウリング」を強いる。結果として、通算は“強さ”だけでなく、“失点の止血”ができたかどうかで割れた。京都会場の通算30Gで基準を超えたのは13名。ラインをわずかに上回った選手、わずかに届かなかった選手が並び、境目の厳しさが際立った。
1位:山下秀人(静岡)6819(AVG227.30)— 通算首位を守る“厚い貯金”
通算首位は山下秀人。6819ピン(AVG227.30)で、合格ライン6000に対して+819。2日目15ゲームでも3431(AVG228.73)を積み上げ、最後まで高い水準を維持した。通算で最上位に立つには、どこかで大きく伸ばすだけでは足りない。山下は「伸ばす時間帯」と「落とさない時間帯」を両立させ、結果として最も厚い貯金を残した。
2位:畑秀明(神奈川)6803(AVG226.76)— 崩れない“高位安定”で上位固定
2位は畑秀明。6803ピン(AVG226.76)で+803。2日目は3364(AVG224.26)と、山下にわずかに届かない一方、通算では200台中盤を崩さず上位を固めた。上位争いでは「勝負どころで沈まない」ことが最大の武器になる。畑は派手な一撃より、シリーズを壊さない設計で通算2位にまとめた。
3位:山本青空(石川)6715(AVG223.83)— 2日目229台の伸びで通算3位へ
3位は山本青空。6715ピン(AVG223.83)で+715。2日目の15ゲームは3443(AVG229.53)と、この日最上位の伸びを見せた。通算での上位浮上は、2日目に「修正して上げ切れた」証拠でもある。60ゲーム評価のステージを見据えると、この“上げ方の再現性”が次の価値になる。
4位〜8位:上位定着の条件は「700を作る力」+「600を切らない力」
4位は熊沢颯(6616/AVG220.53)、5位は菅原奏(6578/AVG219.26)、6位は菅野直人(6508/AVG216.93)、7位は須田光翼(6453/AVG215.10)、8位は佐藤耀斗(6418/AVG213.93)。このゾーンの共通点は、爆発よりも「事故の回避」にある。30ゲームでは一度の大崩れが、そのまま合格ラインとの距離になる。上位に残った選手は、結局“沈みを浅くする”局面を持っていた。
境目:13位は6008。ライン下は“わずかな未達”が残酷に出た
京都会場の通算30Gで合格基準(6000)を超えたのは13名。13位は古賀瑛心(大阪)6008(AVG200.26)で、基準をわずか8ピン上回って到達した。一方、14位の久冨木広(宮崎)は5946(AVG198.20)で未達。30ゲーム換算では54ピン差だが、この差は「どこかで1フレームを落とした」積み重ねでもある。通算成績は、最後はこうした小さな失点の合計で決まる。
女子:合格ライン「通算24Gで4560(AVG190)」、トップは髙本聖菜が212台で先行
24ゲームは“短期の長丁場”。失点は即、合否に直結する
女子の合格基準は通算24ゲームで4560ピン(AVG190.00)。男子よりゲーム数が少ない分、1シリーズ(3G)の失点が持つ重みは大きい。京都会場の通算では、基準クリアが8名。上位は200台前半でまとまり、ライン下は190を割り込んだ選手がそのまま苦しい数字になった。
1位:髙本聖菜(愛知)5109(AVG212.87)— 2日目も217台で押し切る
通算首位は髙本聖菜。5109ピン(AVG212.87)で、合格ライン4560に対して+549。2日目12ゲームでも2612(AVG217.66)と上げ、最後まで主導権を渡さなかった。女子の通算トップは「高いゲームを出す」よりも「沈まない」を積み重ねた結果であり、髙本はその形を2日間で作り切った。
2位:濱﨑姫琉(神奈川)5104(AVG212.66)— トップ差5ピンの僅差
2位は濱﨑姫琉。5104ピン(AVG212.66)で+544。髙本との差はわずか5ピン。2日目は2639(AVG219.91)とむしろ上の伸びを見せ、通算でもトップ争いを最後まで接戦に持ち込んだ。短期戦で差を詰め切れる選手は、レーン変化への合わせ直しが速い。濱﨑はその強みを数字で示した。
3位:須藤真海(千葉)5081(AVG211.70)— 大崩れを避けた“通算設計”
3位は須藤真海。5081ピン(AVG211.70)で+521。2日目は2628(AVG219.00)。突出した爆発より、毎シリーズで大崩れを避ける形が通算の順位を支えた。24ゲームでは、たった一度の低いシリーズが“合否の輪郭”を変える。須藤はそのリスクを小さく抑えた。
4位〜8位:200前後の密集は“1シリーズの差”で入れ替わる
4位は藤林華音(5032/AVG209.66)、5位は髙田真帆(5000/AVG208.33)、6位は濱﨑りりあ(4931/AVG205.45)、7位は葛生愛梨(4846/AVG201.91)、8位は中村心(4832/AVG201.33)。この範囲は、通算ではっきり200台前後に集結している。次の会場でも同じ水準で運べば上位は固いが、逆に言えば、どこかで500台前半を作ると順位はすぐに動くゾーンだ。
境目:基準クリアは8名。9位以下は190割れで取り返しが重い
9位の古瀨智美は4501(AVG187.54)、10位の松本栞菜は4445(AVG185.20)で基準未達。女子はゲーム数が少ないため、通算で190を下回ると、残りで取り戻す負荷が一気に増える。逆転の鍵は「ビッグゲーム」より、低いシリーズを基準付近まで戻す“止血”になる。
勝負は「技術」だけでなく「設計と修正」へ
京都会場の通算成績は、男子が13名到達、女子が8名到達となり、合格ライン付近の攻防が強く印象づけられた。上位は貯金を作って“守りながら上積みを狙える位置”へ。境目の選手は、わずかな失点が未達に直結した。第2次テストは要項上、京都の後に東京会場(品川プリンスホテル ボウリングセンター)も予定されている。次の舞台では、レーンと環境が変わる中で同じ精度を再現できるか――この再現性こそが、プロ基準の総合力として試される。
男子(第64回)成績一覧(京都会場終了時点・通算30G)
| 順位 | 氏名 | 登録地 | TOTAL(30G) | G数 | AVG |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 山下 秀人 | 静岡県 | 6,819 | 30 | 227.30 |
| 2 | 畑 秀明 | 神奈川県 | 6,803 | 30 | 226.76 |
| 3 | 山本 青空 | 石川県 | 6,715 | 30 | 223.83 |
| 4 | 熊沢 颯 | 東京都 | 6,616 | 30 | 220.53 |
| 5 | 菅原 奏 | 岩手県 | 6,578 | 30 | 219.26 |
| 6 | 菅野 直人 | 神奈川県 | 6,508 | 30 | 216.93 |
| 7 | 須田 光翼 | 神奈川県 | 6,453 | 30 | 215.10 |
| 8 | 佐藤 耀斗 | 東京都 | 6,418 | 30 | 213.93 |
| 9 | 上江洲 琉心 | 東京都 | 6,247 | 30 | 208.23 |
| 10 | 廣岡 光希 | 埼玉県 | 6,241 | 30 | 208.03 |
| 11 | 諏訪間 皆丞 | 静岡県 | 6,177 | 30 | 205.90 |
| 12 | 久保山 祐至 | 佐賀県 | 6,055 | 30 | 201.83 |
| 13 | 古賀 瑛心 | 大阪府 | 6,008 | 30 | 200.26 |
| 14 | 久冨木 広 | 宮崎県 | 5,946 | 30 | 198.20 |
| 15 | 潟手 孝義 | 佐賀県 | 5,881 | 30 | 196.03 |
| 16 | 是永 竹徳 | 東京都 | 5,852 | 30 | 195.06 |
| 17 | 小田 和希 | 兵庫県 | 5,835 | 30 | 194.50 |
| 18 | 山崎 直也 | 香川県 | 5,738 | 30 | 191.26 |
| 19 | 宮元 友作 | 滋賀県 | 5,599 | 30 | 186.63 |
| 20 | 藤井 秀太 | 大阪府 | 5,569 | 30 | 185.63 |
女子(第58回)成績一覧(京都会場終了時点・通算24G)
| 順位 | 氏名 | 登録地 | TOTAL(24G) | G数 | AVG |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 髙本 聖菜 | 愛知県 | 5,109 | 24 | 212.87 |
| 2 | 濱﨑 姫琉 | 神奈川県 | 5,104 | 24 | 212.66 |
| 3 | 須藤 真海 | 千葉県 | 5,081 | 24 | 211.70 |
| 4 | 藤林 華音 | 大阪府 | 5,032 | 24 | 209.66 |
| 5 | 髙田 真帆 | 神奈川県 | 5,000 | 24 | 208.33 |
| 6 | 濱﨑 りりあ | 神奈川県 | 4,931 | 24 | 205.45 |
| 7 | 葛生 愛梨 | 東京都 | 4,846 | 24 | 201.91 |
| 8 | 中村 心 | 三重県 | 4,832 | 24 | 201.33 |
| 9 | 古瀨 智美 | 神奈川県 | 4,501 | 24 | 187.54 |
| 10 | 松本 栞菜 | 愛知県 | 4,445 | 24 | 185.20 |