注目の一戦、準決勝進出者が決定

2025年12月18日・19日に新狭山グランドボウルにて開催された「HANDA CUP 第59回全日本プロボウリング選手権大会」の予選ラウンドが終了し、通算24ゲームのトータルピン数により、上位36名の準決勝進出者が決定しました。

本大会は、日本を代表するプロボウラーたちが一堂に会する伝統ある大会です。今回は予選後半12ゲーム（PARTⅢ＆PARTⅣ）を含めた計24ゲームでの合計得点によって、準決勝への切符が争われました。

上位選手の成績と見どころ

トップ通過は内藤広人選手、安定感際立つ

予選をトップで通過したのは、内藤広人選手（岩屋キャノンボウル／株式会社ソシオジャパン所属）。合計スコアは5,662ピン、アベレージは235.91と圧倒的な成績を残しました。前半終了時点で3位につけていた内藤選手は、後半12ゲームで着実にピンを重ね、見事な逆転で首位に立ちました。

後半PARTIII（47ftパターン）では、6ゲームで254.83の平均スコアを叩き出し、他選手を大きく引き離す圧巻の投球を披露しました。

立花仁貴選手が驚異のジャンプアップ

高校生プロボウラーの立花仁貴選手（洛陽総合高等学校）が、予選前半18位から2位（5,312ピン／221.33）へと大躍進。右両手投げというスタイルで、今大会の台風の目となっています。高校生という若さでプロ資格を持つ立花選手の躍進は、次世代を担うスター候補として大きな注目を集めています。

特に、ロングパターン（47ft）では、267・277・289と3ゲームで833ピンという驚異のスコアを叩き出し、大会屈指のハイスコアパフォーマンスとして大きな注目を集めています。

トップ10入りの選手たち

他にも、以下の選手たちが堅実な投球で上位に食い込みました。

• 3位：佐藤貴啓選手（ドリームスタジアム太田） – 5,308ピン

• 4位：井口遼太選手（MOTIV Bowling Products） – 5,294ピン

• 5位：川添奨太選手（ハイ・スポーツ社） – 5,290ピン

川添選手は予選前半9位からの浮上であり、安定感と経験が光る内容でした。

また、注目のベテランである山本勲選手（ABS所属）は12位（5,204ピン）で準決勝進出。同じく藤井信人選手、甘糟翔太選手もトップ20内に入り、タイトル経験者の強さを見せつけました。

準決勝ラインは4,965ピン

予選通過ライン（36位）は新城一也選手（STEEL SPORTS）の4,965ピン（アベレージ206.87）。非常にハイレベルな争いとなり、200アベレージでは準決勝進出が難しいほどの激戦でした。

惜しくも37位で予選敗退となったのは小原照之選手（スターレーン）で、スコアは4,963ピンとわずか2ピン差という悔しい結果に終わりました。

準決勝への期待と今後の展開

今回の予選では、実力者の安定した成績だけでなく、若手選手の台頭が光りました。中でも立花仁貴選手の活躍は、高校生プロボウラーとしての存在感を見せつける快進撃であり、準決勝以降の展開にも大きな注目が集まります。

準決勝では、さらなる接戦が予想され、誰が決勝に進むのか、そして栄冠を手にするのか、ますます目が離せません。

また、各選手の投球スタイルや使用ボールメーカーも注目ポイントとなっており、ファンにとっては技術面の比較や傾向分析にも興味が尽きない大会となっています。