2027年PBAツアー出場権への挑戦!
PBA ELITEリージョナル第2戦、3地区で激戦が開幕
PBA ELITEリージョナルツアーが本格化、3地区で熱戦が繰り広げられる
アメリカのプロボウリング界で、新たな競争の舞台として注目されているPBA ELITEリージョナルツアー。その第2戦が、セントラル、イースト、サウスウエストの3地区で開催される。
今回の大会は、ミシガン州、ニューヨーク州、テキサス州の3会場を舞台に実施され、各地区で一般部門とシニア部門の優勝者を決定する。日曜日には合計6人のチャンピオンが誕生する予定だ。
前大会の優勝者による連覇への挑戦、地区ポイントランキング上位選手の争い、実績豊富なベテランと将来有望な若手の対決など、見どころは多い。
セントラル地区では、開幕戦を制したマイケル・デビッドソンとミカ・コイブニエミが連覇に挑戦。イースト地区ではフィル・ドラムやパーカー・ボーンIIIらが登場し、サウスウエスト地区ではショーン・マルドナドや2026年PBA50年間最優秀選手のクリス・バーンズが参戦する。
さらに、この大会は地区タイトルを争うだけの舞台ではない。
各大会で好成績を残した選手には、2027年PBAツアーの優先出場資格につながる重要なチャンスが用意されている。
トップ選手が実力を証明する一方、上位カテゴリーへの進出を目指す選手にとっては、自らのキャリアを切り開く絶好の機会となる。
今回は、3地区それぞれの注目選手、大会方式、そして2027年PBAツアーへの道につながる出場資格制度について詳しく解説する。
3地区の注目選手と大会方式、2027年PBAツアーへの道を徹底解説
1.セントラル地区:デビッドソンとコイブニエミが2大会連続優勝に挑戦
セントラル地区第2戦は、ミシガン州ジャクソンのDavid Small’s JAX 60で開催される。
前週の第1戦では、EJ・タケットとザック・タケットが大会ホストを務めるとともに選手としても出場。Tackett’s EZ Bowlを舞台に争われた大会では、一般部門でマイケル・デビッドソン、シニア部門でミカ・コイブニエミが優勝を飾った。
今回の第2戦にも両選手がエントリーしており、開幕から2大会連続優勝という快挙を目指す。
一般部門:全米オープン王者と若手有望株が激突
一般部門には、2026年Go Bowling U.S. Openチャンピオンのパトリック・ドンブロウスキーが参戦する。
さらに、ジェイソン・スターナー、ベイリー・マブリック、ジーン・ペレスら実力者が出場。EJ・タケットとザック・タケットも再び競技に参加する。
一方、若手選手の顔ぶれも充実している。
ヘイデン・ヘイル、トレイ・ヘンリックスマイヤー、ブレット・ロイド、ディラン・ジャブロンスキー、コナー・ローガス、ブライス・オリバーなど、今後の飛躍が期待される選手たちが上位進出を狙う。
前大会王者デビッドソンにとっては、追われる立場で迎える第2戦となる。強豪選手がそろうなか、前週の好調を維持できるかが大きな焦点だ。
また、若手選手が実績あるトップ選手を相手にどこまで食い込めるかも見逃せない。
経験豊富な強豪と勢いのある若手が競い合う一般部門は、序盤から激しい順位争いが予想される。
シニア部門:コイブニエミの連覇を阻む選手は現れるか
シニア部門では、前大会を制したミカ・コイブニエミに対し、開幕戦で上位に入った選手たちが再び挑戦する。
特に注目されるのは、前大会2位のジェイソン・ランドクイスト、3位のダン・ヒギンズJr.、4位のロン・ハートだ。
ヒギンズJr.は、セントラル地区のシニアポイントランキングで首位に立っており、年間を通じたポイント争いでも重要な位置を占めている。
さらに、前大会6位のカールトン・チェンバーズ、7位のビル・ワトソンも出場。ビル・ファビアン、ボー・ゲルゲン、マイケル・ハギット、ラリー・バーブルらも参戦する。
前大会の上位選手が数多く顔をそろえるため、今回も接戦となる可能性が高い。
コイブニエミが再び圧倒的な強さを見せるのか。それとも、前大会で敗れたライバルが雪辱を果たすのか。
シニア部門では連覇への挑戦と地区ポイントランキングの争いが、注目すべきテーマとなる。
2.イースト地区:フィル・ドラムの連覇とパーカー・ボーンIIIの参戦に注目
イースト地区第2戦は、ニューヨーク州ビンガムトンのRipic’s Carousel Lanesで開催される。
大会ホストを務めるのは、PBA50選手としても活動するジェフ・リピック。自身のボウリング場で大会を開催するとともに、選手としても競技に参加する。
一般部門には開幕戦王者のフィル・ドラム、シニア部門にはPBAとUSBCの殿堂入り選手であるパーカー・ボーンIIIらがエントリーしており、両部門とも注目度の高い大会となっている。
一般部門:開幕戦王者ドラムを追う実力者たち
一般部門の中心となるのは、PBA ELITEリージョナルツアーのイースト地区開幕戦を制したフィル・ドラムだ。
ドラムは新シリーズの初戦で優勝という好スタートを切っており、第2戦でもタイトルを獲得すれば、地区内での存在感をさらに高めることになる。
対抗するのは、2025年USBCマスターズ王者のゲーリー・ヘインズをはじめ、アンソニー・ノイアー、ヘイデン・スティピッチ、ネイト・パーチェスらだ。
さらに、イーサン・クラウス、アーロン・メジャー、クリスチャン・リクオリにも注目したい。
メジャーはイースト地区のポイントランキングで首位、リクオリは同5位につけている。
そのため、今大会では優勝争いに加えて、地区ポイントランキングの主導権を巡る争いも激しくなりそうだ。
前大会王者ドラムが連覇を果たすのか、それともポイントランキング上位の選手が新たな王者となるのか。イースト地区の今後を占う重要な一戦となる。
シニア部門:殿堂入り選手と親子ボウラーが集結
シニア部門には、PBAおよびUSBCの殿堂入り選手であるパーカー・ボーンIIIが参戦する。
さらに、ブラッド・アンジェロ、ブライアン・ルクレア、ライアン・シェーファー、サミー・ベンチュラら、経験豊富な選手が顔をそろえる。
イースト地区のシニアポイントランキング首位に立つトロイ・リントも出場予定で、実績と現在の勢いを兼ね備えた選手たちによる上位争いが期待される。
また、今大会では親子による出場も話題となっている。
ブルース・ホールとアンドリュー・ホール、そしてパーカー・ボーンIIIとジャスティン・ボーンという2組の親子がエントリーする。
ベテランと次世代の選手が同じ大会に参加する光景は、幅広い世代が競い合うリージョナルツアーの魅力を象徴している。
なかでも、パーカー・ボーンIIIとジャスティン・ボーンの親子出場は、競技結果とともに注目したい話題の一つだ。
3.サウスウエスト地区:ポイント首位マルドナドとPBA50年間最優秀選手バーンズが参戦
サウスウエスト地区第2戦は、テキサス州ヒューストンのEmerald Bowlで開催される。
一般部門では地区ポイントランキング首位のショーン・マルドナド、シニア部門では2026年PBA50年間最優秀選手のクリス・バーンズが出場する。
さらに、初代地区王者や実績豊富な選手も多数参戦するため、両部門ともハイレベルな競争が予想される。
一般部門:マルドナドがポイントランキング首位の座を守れるか
一般部門で中心となるのは、サウスウエスト地区のポイントランキングで首位に立つショーン・マルドナドだ。
マルドナドは今回の大会でも上位進出を果たし、ランキングでの優位性を維持したいところだろう。
しかし、ライバルには強力な顔ぶれがそろう。
ザカリー・レシカー、ネイサン・ボーア、AJ・チャップマン、ダラス・レオン、スペンサー・ロバージ、TJ・ロック、スチュ・ウィリアムズ、トレイ・ブランド、ジョシュ・ハモンズらが参戦する。
実績を持つ選手から将来性豊かな若手まで幅広く、マルドナドにとっても簡単な戦いにはならないはずだ。
また、サウスウエスト地区にも親子で出場する選手がいる。
ポール・フレミングとコナー・フレミング、クリス・ウォーレンとクリス・ウォーレンIIの2組だ。
異なる世代の選手が同じ舞台で競い合うことも、リージョナルツアーの大きな特徴となっている。
マルドナドがランキング首位を維持するのか、それとも新たな有力選手が台頭するのか。 サウスウエスト地区の勢力図を左右する戦いに注目したい。
シニア部門:クリス・バーンズと初代王者カスティーヨが激突
シニア部門で最大の注目を集めるのは、2026年PBA50年間最優秀選手のクリス・バーンズだ。
バーンズはPBAツアーで長年にわたり活躍してきた実力者で、その豊富な経験と高い競技力はシニア部門でも大きな武器となる。
ただし、今回の大会にはバーンズに対抗できる実力者も多数出場する。
マイク・ベイリー、トム・ドーティ、トニー・フランクリン、ルディ・カシマキス、ロバート・ローレンス、トニー・ラニングらがエントリーしている。
さらに、サウスウエスト地区で初代PBA ELITEリージョナルツアー・シニア王者となったディノ・カスティーヨも参戦する。
年間最優秀選手という実績を持つバーンズと、新シリーズの初代地区王者カスティーヨ。両者がどのような戦いを見せるのか、注目が集まる。
もちろん、タイトル争いはこの2人だけに限らない。
実績ある選手がそろうシニア部門では、予選から接戦が続くことも十分に考えられる。
バーンズの実力、カスティーヨの連覇への挑戦、そして他の強豪選手の巻き返し。 サウスウエスト地区のシニア部門は、今回の3地区の中でも特に見応えのある戦いとなりそうだ。
4.大会方式:7ゲームの予選から総当たり戦へ、ステップラダー決勝は実施せず
今回のPBA ELITEリージョナルツアー第2戦では、3地区とも一般部門とシニア部門のそれぞれで優勝者を決定する。
大会は、7ゲームの予選、4ゲームのアドバンサーズラウンド、上位8人によるラウンドロビン方式のマッチプレーという流れで進行する。
まず、土曜日に行われる7ゲームの予選で、各部門の上位3分の1が日曜日の競技へ進出する。
続くアドバンサーズラウンドでは4ゲームを投球し、その結果を経て各部門の上位8人がラウンドロビン方式のマッチプレーに進む。
この方式では、決勝進出に向けた各段階で安定したスコアを残すことが重要になる。
ステップラダー決勝を採用しない大会方式
今回の大会で特徴的なのは、ステップラダー方式の決勝が実施されない点だ。
PBAツアーの多くの大会では、上位選手によるステップラダー決勝が見どころの一つとなる。しかし、今回のリージョナルツアーでは、ラウンドロビン方式のマッチプレーを経て、総ピン数で優勝者を決定する。
そのため、一度の対戦結果だけでなく、大会全体を通じて高いパフォーマンスを発揮することが求められる。
予選から安定してスコアを積み重ねられる選手が有利になる一方、終盤のマッチプレーで大きく順位を上げる可能性もある。
継続的なスコアメイクと終盤まで集中力を維持する能力が、優勝争いの鍵を握る。
3地区の大会スケジュール
各地区の競技開始予定時刻は以下のとおり。
| 地区 | 土曜日・予選 | 日曜日・アドバンサーズラウンド | 日曜日・マッチプレー |
|---|---|---|---|
セントラル | 午前9時 | 午前8時 | 午前11時 |
イースト | 午前8時・午後3時 | 午前8時 | 正午 |
サウスウエスト | 午前10時 | 午前9時30分 | 午後1時15分 |
※時刻はすべて米国東部時間。米国夏時間適用中は日本時間が13時間進んでいる。
イースト地区では、土曜日の予選を午前と午後の2シフトに分けて実施する。
各地区の試合はBowlTV(Bowling TV)で視聴できる。Bowling TVは広告付きの無料配信チャンネルとして案内されており、現地に足を運べないファンにとっても競技を追いかける機会となる。
5.2027年PBAツアーへの道:各大会上位5人に特別大会の出場権
PBA ELITEリージョナルツアーの重要な特徴が、リージョナル大会での成績が2027年PBAツアーの優先出場資格につながる仕組みだ。
各大会では、PBAツアーの優先出場資格を持たない選手のうち、上位5人に12月開催の「PBA Regional Players Invitations」への自動出場権が与えられる。
この特別大会では、2027年PBAツアーの優先出場資格に関わる3枠が用意されている。
つまり、リージョナル大会で好成績を残し、12月の大会でも結果を出すことができれば、翌シーズンのPBAツアーで戦うための大きなチャンスをつかめる。
優勝だけでなく、上位入賞にも大きな価値がある
注目したいのは、特別大会への出場権が優勝者だけに与えられるわけではないことだ。
すでにPBAツアーの優先出場資格を持つ選手を除いた上位5人が対象となるため、優勝争いから後退した選手にも重要な目標が残されている。
たとえば、優勝の可能性が低くなった場合でも、一つでも順位を上げることで、12月の特別大会への出場権を獲得できる可能性がある。
この制度によって、優勝争いだけでなく、出場資格の獲得ラインを巡る順位争いにも注目が集まる。
若手選手にとってはキャリアを切り開くチャンス
PBAツアーへの進出を目指す若手選手にとって、今回のシリーズは特に重要な意味を持つ。
実績あるトップ選手と同じ大会で競い、好成績を残すことは、自らの実力を示す絶好の機会となる。
さらに、その結果がPBAツアーの優先出場資格獲得につながる可能性があることは、大きなモチベーションになるだろう。
一方、経験豊富な選手にとっても、リージョナルツアーは競技力を発揮し、上位カテゴリーへの挑戦を続ける重要な舞台となる。
リージョナルツアーで結果を残し、12月の特別大会を経て、2027年PBAツアーへ進む。
この明確な道筋が設けられたことで、各地区大会の一投一投が持つ意味はさらに大きくなっている。
6人の王者誕生とともに、未来のPBAツアーを担う選手にも注目
PBA ELITEリージョナルツアー第2戦は、セントラル、イースト、サウスウエストの3地区で開催され、一般部門とシニア部門を合わせて6人のチャンピオンが誕生する。
セントラル地区ではマイケル・デビッドソンとミカ・コイブニエミの連覇への挑戦、イースト地区ではフィル・ドラムとパーカー・ボーンIIIらの活躍、サウスウエスト地区ではショーン・マルドナドとクリス・バーンズの戦いが大きな見どころとなる。
また、各地区で実施されるラウンドロビン方式のマッチプレーでは、ステップラダー決勝を設けず、総ピン数によって優勝者を決定する。
そのため、一発勝負の強さだけでなく、大会を通じて安定したスコアを残す総合的な競技力が試される。
そして、今回のシリーズを語るうえで欠かせないのが、2027年PBAツアーの優先出場資格につながる制度だ。
各大会で条件を満たした上位5人には、12月開催のPBA Regional Players Invitationsへの出場権が与えられる。
この仕組みによって、優勝争いだけでなく、将来のPBAツアー参戦を懸けた順位争いにも大きな意味が生まれている。
実績豊富なトップ選手が強さを見せるのか、それとも若手や地区の有力選手が新たな存在感を示すのか。
今回の3地区同時開催は、地区王者を決めるだけでなく、今後のPBAツアーを担う選手を見いだす機会にもなりそうだ。
6人のチャンピオンは誰になるのか。そして、2027年PBAツアーへの挑戦権をつかむのはどの選手なのか。
PBA ELITEリージョナルツアー第2戦は、現在の実力と未来への可能性が交差する、重要な大会となる。