コロナワールドカップ2026男子新人戦が開幕
小野在由が予選首位、斎藤祐太が追う

若手男子プロの頂点を決める2日間がスタート

2026年8月29日、愛知県名古屋市のコロナキャットボウル中川店で「コロナワールドカップ2026プロボウリング男子新人戦」が開幕した。

大会は公益社団法人日本プロボウリング協会(JPBA)が主催し、8月29日、30日の2日間にわたって開催される。男子プロは61期から64期の有資格者が出場し、アマチュア部門も併催。大会要項ではプロ63名、アマ77名が参加し、初日の予選はプロ・アマ合わせて140名による大規模な戦いとなった。

プロ部門は賞金総額200万円、優勝賞金50万円。さらに優勝者にはタイトルホルダーとしての栄誉が与えられる。若手プロにとっては経験を積むためだけの大会ではなく、今後の競技人生を大きく左右する可能性を持つ重要な舞台だ。

初日はA・Bの2シフトに分かれて予選8ゲームを実施。プロは各シフト上位12名、計24名、アマチュアは各シフト上位9名、計18名が最終日の準決勝へ進出する方式で争われた。

その予選でひときわ大きな存在感を示したのが、61期の小野在由だった。

 

小野在由がアベレージ239.87で予選トップ

8ゲーム1,919ピン、小野が頭ひとつ抜ける

プロ部門予選8ゲームで総合トップに立ったのは小野在由。

8ゲーム合計1,919ピン、アベレージ239.87を記録し、ハイレベルな予選を首位で通過した。

ゲームスコアは、

279、189、244、222、202、279、279、225。

前半4ゲームを934ピン、後半4ゲームを985ピンとしており、特に後半では279を2度記録。終盤に向けてスコアを伸ばし、他の選手との差を広げた。

注目したいのは、単にビッグゲームを並べただけではない点だ。

2ゲーム目では189までスコアを落としたものの、その後は244、222と立て直している。そして後半には再び279を連発した。

8ゲームという予選では、ひとつのロースコアがそのまま順位を大きく落とす要因になり得る。しかし小野は、悪いゲームを引きずることなく再びスコアを積み上げた。

爆発力だけでなく、崩れた直後に立て直す修正力。

予選首位という結果には、その強さが表れている。

 

斎藤祐太も237アベレージ、首位との差はわずか23ピン

2位には61期の斎藤祐太が入った。

8ゲーム合計1,896ピン、アベレージ237.00。首位・小野との差はわずか23ピンだった。

斎藤は258、265と好スタートを切り、後半最初の5ゲーム目には267を記録。その後も248、213、235と安定してまとめ、後半4ゲームでは963ピンを積み上げた。

予選では、小野と斎藤の2人だけが1,890ピンを突破。

3位以下に100ピン以上の差をつけており、予選初日の段階ではこの2人が一歩抜け出した形となった。

ただし、このリードがそのまま最終順位につながるわけではない。

新人戦は予選順位だけで決まる大会ではなく、最終日は準決勝、ラウンドロビン、そしてステップラダーへと続いていく。

つまり、本当のタイトル争いはここから始まる。

 

山本義達が3位、3位以下はわずかな差

3位には62期の山本義達が1,795ピン、アベレージ224.37で入った。

続いて4位・石田智輝が1,794ピン、5位・栗原翔が1,777ピン、6位・島田卓也が1,776ピン、7位・田野岡大夢が1,775ピン、8位・藤永北斗が1,774ピンと続く。

特に注目すべきなのは、3位山本から8位藤永までの差がわずか21ピンしかないことだ。

ボウリングでは1ゲームで30ピン、40ピン以上の差が生まれることも珍しくない。

つまり、現在の順位は決して安全圏ではない。

数フレーム、場合によってはひとつのミスで順位が大きく入れ替わる状況にある。

最終日の準決勝では、この僅差の集団がどのように動くのかが大きな見どころとなる。

 

両手投げの選手たちも上位へ

上位陣を見ると、投球スタイルの面でも興味深い傾向が見える。

3位の山本義達、5位の栗原翔、6位の島田卓也など、右両手投げの選手が上位に複数入っている

現在の競技ボウリングにおいて、両手投げは珍しい投球スタイルではなくなった。高い回転数や入射角を生み出しやすい特徴を持つ一方で、レーン変化への対応やスピードコントロールなど、トーナメントでは総合的な対応力も求められる。

その両手投げの選手たちが新人戦でも上位争いに加わっていることは、現在の男子ボウリング界を象徴する光景のひとつと言えるだろう。

一方で、小野、斎藤、石田ら片手投げの選手も上位を形成している。

投球スタイルの違いを超えて、最終的に問われるのはコンディションを読み、スコアにつなげる能力である。

 

64期勢も上位進出、新しい世代が存在感

今大会には64期の新人プロも出場している。

予選では熊沢颯が1,760ピン、アベレージ220.00で11位。山本青空も1,755ピン、アベレージ219.37で12位に入り、上位に食い込んだ。

大会前日の8月28日には、今大会に出場する64期生を対象とした新人研修会も実施されている。

プロになって間もない選手が、61期から63期までの先輩プロと同じレーンで競い、その中で結果を求められる。

新人戦は、単に「若い選手の大会」というだけではない。

プロとして戦っていくための実戦力が問われる舞台でもある。

 

44フィートのコンディションで問われる「変化への対応」

今大会では、JPBA男子新人戦44フィートパターンが使用されている。

メンテナンスマシンはFLEX WALKER、使用オイルはCURRENT、レーン素材はMurreyとされている。

8ゲームを戦う予選では、スタート直後のコンディションだけに合わせればいいわけではない。

投球が重なるにつれてオイルは変化し、ボールの曲がり方やブレークポイントの位置も変わっていく。

その変化は各選手の前半・後半の数字にも表れている。

小野は前半934ピンから後半985ピンへ51ピン上昇。

田野岡大夢は前半826ピンだったが、後半には949ピンまで伸ばした。

一方、山本青空は前半953ピンという非常に高いスコアを記録しながら、後半は802ピンとなっている。

同じ8ゲームでも、

前半でスコアを伸ばす選手。
後半にコンディションをつかむ選手。
途中でラインやボールの変更を迫られる選手。

展開は大きく異なる。

この数字から見えてくるのは、トーナメントでは単純な投球精度だけでは勝ち切れないということだ。

「今のラインをどこまで使うのか」

「どこで立ち位置を動かすのか」

「ボールチェンジをいつ判断するのか」

こうした小さな判断の積み重ねが、最終的には数十ピンという差となって順位に現れる。

新人戦で問われているのは、投げる技術だけではなく、試合の流れを読む力でもある。

 

アマチュア部門は瀬戸翔が1,829ピンでトップ

アマチュア部門でも高いスコアが記録された。

予選首位は右両手投げの瀬戸翔

8ゲーム1,829ピン、アベレージ228.62をマークした。

前半は279、240、226、203で948ピン。後半も191、246、219、225で881ピンとまとめ、安定した内容でトップに立った。

2位の安達悠汰は1,802ピン、アベレージ225.25。

特に後半では261、222、254、246の983ピンを記録。後半4ゲームだけならアベレージ245.75という驚異的な追い上げを見せた。

3位には増田啓祐が1,732ピン、4位山本和紀が1,724ピン、5位吉田裕が1,711ピン、6位中田英一が1,710ピンで続いている。

アマチュア部門は各シフト上位9名、合計18名が準決勝へ進出する。

さらに、アマチュア部門トップ3には翌年のプロテスト受験料補助という特典が設定されている。

プロ入りを目指す選手にとって、この新人戦は単なる一大会ではない。

未来につながる結果をつかむための重要な舞台となっている。

 

最終日は24人から8人、そして3人へ

8月30日の最終日は、さらに厳しいサバイバルが待っている。

午前9時30分から準決勝5ゲームを実施。

予選8ゲームとの通算13ゲームトータルで、プロ24名から上位8名、アマ18名から上位8名だけが決勝ラウンドロビンへ進出する。

つまり、予選首位の小野であっても決して安心できない。

5ゲームで100ピン以上の差が動く可能性は十分にある。

逆に、予選を下位で通過した選手にも逆転のチャンスは残されている。

決勝ラウンドロビンは各部門8名で行われ、その結果を含むトータルポイントによって上位3名を選出。

そして最後は3名による決勝ステップラダーで優勝者が決まる。プロ部門の優勝決定戦は17時05分開始予定となっている。

長いゲーム数で安定してスコアを積み上げる力。

ラウンドロビンで相手との勝負を制する力。

そして最後の1ゲームでタイトルを決め切る力。

新人戦を制するには、異なる局面で異なる強さを発揮し続けなければならない。

 

小野在由が首位通過、しかし本当の勝負は最終日

「コロナワールドカップ2026プロボウリング男子新人戦」の初日は、小野在由が8ゲーム1,919ピン、アベレージ239.87でプロ部門首位に立った。

2位には斎藤祐太が1,896ピンで続き、3位以下では山本義達、石田智輝、栗原翔、島田卓也、田野岡大夢、藤永北斗らが僅差で追っている。

アマチュア部門では瀬戸翔が1,829ピンでトップに立ち、安達悠汰が1,802ピンで続いた。

しかし、この大会で重要なのは予選首位になることではなく、最後まで勝ち残ることだ。

準決勝では通算13ゲームによってプロ24名から8名へ。

その後のラウンドロビンで3名へ。

そして最後は1ゲームのステップラダーでタイトルが決まる。

小野が予選で築いたリードを守り切るのか。

斎藤が逆転するのか。

それとも3位以下から一気に浮上する選手が現れるのか。

予選で見えたのは力関係の一部にすぎない。

レーンコンディションの変化、ボール選択、ライン取り、精神力、そして勝負どころでの一投。

それらすべてが試される最終日。

61期から64期までの男子プロが争う2026年の新人戦タイトルは、いよいよ8月30日に決着する。

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 👉  コロナワールドカップ 2026プロボウリング男子新人戦