PWBAが2027年リージョナルツアー日程を発表
全10大会、7会場が初開催へ

プロへの道を広げる2027年PWBAリージョナルツアー

Professional Women’s Bowling Association(PWBA)は、2027年PWBA Regional Tour(リージョナルツアー)のスケジュールを発表した

2027年シーズンは全10大会で構成され、1月31日にメリーランド州フォート・ミードのThe Lanes Fort Meadeで開催される「PWBA Fort Meade Regional」で開幕。12月2日から4日にかけて、フロリダ州オーランドのBoardwalk Bowlで行われる「PWBA Regional Showdown」でシーズンを締めくくる。

リージョナルツアーは、単なる小規模大会の集合ではない。

将来PWBAのトップカテゴリーを目指す女子ボウラーにとって、実戦経験を積みながらプロへの道を切り開く重要なステージとして位置づけられている。

2027年はテキサス、ペンシルベニア、インディアナ、ニュージャージー、ニューヨーク、ウィスコンシン、オハイオ、サウスカロライナなど各地を巡り、7つのボウリングセンターがPWBAリージョナルイベントを初めて開催する

これまでPWBAの大会が開催されてこなかった地域にも新たな舞台が生まれることで、選手にとって挑戦の機会はさらに広がる。

そして2027年シーズンで特に注目したいのが、各リージョナル大会とシーズン最終戦「Regional Showdown」が、これまで以上に明確な形でつながっている点だ。

 

2027年リージョナルツアーの全貌

全10大会、1月から12月まで続く年間シリーズ

2027年のPWBAリージョナルツアーは、全10大会で構成される。

シーズン開幕戦は1月31日のPWBA Fort Meade Regional。その後、3月にテキサス州、4月にペンシルベニア州へと移り、夏以降はインディアナ、ニュージャージー、ニューヨーク、ウィスコンシン、オハイオと各地域を巡る。

11月にはサウスカロライナ州マートルビーチで最後の通常リージョナル大会を開催し、12月2日から4日のRegional Showdownで年間シリーズが完結する。

発表されているスケジュールは次の通りだ。

1月31日
PWBA Fort Meade Regional
The Lanes Fort Meade/メリーランド州フォート・ミード

3月7日
PWBA Dallas Regional
Lucky Strike Euless/テキサス州ユーレス

4月3日
PWBA Eastern Pennsylvania Regional
Steel City Bowl & Brews/ペンシルベニア州ベツレヘム

8月7日
PWBA Lafayette Regional
Mike Aulby’s Arrowhead Bowl/インディアナ州ラファイエット

8月29日
PWBA Garden State Regional
Howell Lanes/ニュージャージー州ハウエル

9月12日
PWBA Staten Island Regional
Rab’s Country Lanes/ニューヨーク州スタテンアイランド

9月18日
PWBA Oshkosh Regional
Revs Bowl/ウィスコンシン州オシュコシュ

10月3日
PWBA Rubber City Regional
Station 300 Akron/オハイオ州アクロン

11月7日
PWBA Myrtle Beach Regional
Myrtle Beach Bowl/サウスカロライナ州マートルビーチ

12月2日〜4日
PWBA Regional Showdown
Boardwalk Bowl/フロリダ州オーランド

なお、日程や会場は変更される可能性があり、全大会がBowlTVでライブ配信される予定となっている。

 

7会場がPWBAリージョナル初開催

2027年シーズンの大きな特徴の一つが、開催地の拡大だ。

継続して大会を開催するのは、Steel City Bowl & Brews、Myrtle Beach Bowl、Boardwalk Bowlの3会場。

Steel City Bowl & BrewsとMyrtle Beach Bowlは2024年からリージョナルスケジュールに名を連ねており、Boardwalk BowlもPWBAイベントの開催実績を持つ。

一方で、

The Lanes Fort Meade
Lucky Strike Euless
Mike Aulby’s Arrowhead Bowl
Howell Lanes
Rab’s Country Lanes
Revs Bowl
Station 300 Akron

の7会場は、PWBAリージョナル大会を初めて迎える。

これは単に開催センターが入れ替わったという話ではない。

リージョナルツアーの重要な役割は、できるだけ多くの地域でPWBAレベルの競技に挑戦できる入口をつくることにある。

ナショナルツアーを年間通して転戦するには、競技力だけでなく、遠征費や宿泊費、移動時間など多くの負担が発生する。

一方、リージョナル大会が各地域で開催されれば、自宅から比較的近い場所でPWBAの競技環境を経験できる選手も増える。

新しい地域に大会を広げることは、未来のPWBA選手を発掘する土壌を広げることでもある。

2027年に7つの新規開催センターが加わる意味は、決して小さくない。

 

「8ゲーム+ステップラダー」というシンプルな大会形式

通常のPWBAリージョナル大会は、非常に分かりやすいフォーマットで行われる。

まず8ゲームの予選を実施し、その成績上位4名がステップラダー形式の決勝へ進出する。

そして、もう一つ大きな特徴となっているのが、基本的に1日で完結する大会形式だ。

これは参加を検討する選手にとって非常に重要なポイントになる。

複数日にわたる大会に出場する場合、エントリーフィーだけでなく、ホテル代、食費、現地での移動費などが必要になる。

しかも、年間を通して複数大会へ挑戦すれば、その負担は積み重なっていく。

PWBAリージョナルでは、1日開催と比較的抑えられたエントリーフィーを組み合わせることで、選手が遠征コストを抑えながら競技に参加できる環境をつくっている。

トップレベルを目指す選手にとって、競技経験の量は非常に重要だ。

しかし、その機会を増やすためには「強い選手だけが出られる大会」を作るだけでは足りない。

継続して挑戦できる大会であること。

この点こそ、リージョナルツアーの存在価値の一つといえる。

 

各大会の優勝者はRegional Showdownへ自動進出

2027年のリージョナルツアーでは、通常大会での優勝がシーズン最終戦へ直接つながる。

各リージョナル大会の優勝者は、Regional Showdownのマッチプレーへ自動的にシードされる。

Regional Showdownのマッチプレーは18名で行われる。

リージョナル優勝者以外の出場枠については、PWBAリージョナル大会への出場資格を持つ選手を対象に8ゲームの予選を行い、その成績によって残りの選手が決定される。

18名によるマッチプレーはラウンドロビン形式で行われ、そこから上位4名がステップラダー決勝へ進出する。

つまり、通常のリージョナル大会で優勝する価値は、その大会のタイトルを獲得するだけではない。

シーズン最後の大舞台において、予選を免除された状態でマッチプレーから戦える。

この仕組みによって、年間の各大会がRegional Showdownへ向けた明確なストーリーを持つことになる。

一戦ごとに独立した大会を並べるのではなく、シーズンを通じて一つの頂点を目指すシリーズになっている点が重要だ。

 

Regional Showdownは「リージョナルの頂点」だけではない

Regional Showdownでは、マッチプレーへ進出した18名全員が賞金を獲得する。

さらにエントリー数が十分に多い場合には、18位以下についても、ナショナルツアーの賞金体系と同様に参加者3人につき1人の割合で追加の賞金獲得枠が設けられる。

だが、この大会で最も大きな意味を持つのは優勝者に与えられる特典だ。

2027年Regional Showdownの優勝者には、賞金とトロフィーに加え、

2028年PWBAナショナルツアーのシングルス全大会のエントリーフィーが負担される。

この特典は非常に大きい。

ナショナルツアーへ本格参戦する場合、1大会だけではなく年間を通して複数大会にエントリーすることになる。

その際に必要となるエントリーフィーをカバーしてもらえることは、翌シーズンへの挑戦を大きく後押しする。

つまりRegional Showdownは単なる年間最終戦ではない。

リージョナルからナショナルへと選手を送り出すための「橋渡し」となる大会なのである。

通常大会で優勝する。

Regional Showdownへ進む。

そこでさらに頂点に立つ。

そして翌年、ナショナルツアーへ挑戦する。

この流れがあることで、リージョナルツアーで戦う意味は一段と明確になる。

 

参加条件「平均180以上」が示すリージョナルツアーの位置づけ

PWBAリージョナル大会に出場する女子選手には、平均スコア180以上という条件が設定されている。

誰でも参加できる完全なオープン大会というわけではなく、一定水準の競技力が求められる。

一方で、過去15年以内にPWBAナショナルツアーでタイトルを獲得した選手は、リージョナル大会へ出場できない。

ここにはリージョナルツアーの役割が明確に表れている。

すでにナショナルツアーで結果を残しているトップ選手が中心となるシリーズではなく、これから上位カテゴリーを目指す選手のための競争の場なのである。

一定以上の実力を求めながら、近年のナショナルチャンピオンを除外する。

このルールによって、経験を積みたい選手や次のステージを目指す選手が、より現実的にタイトルを狙える競技環境が生まれている。

 

リージョナルツアーが持つ本当の価値

PWBAナショナルツアーに注目していると、どうしてもタイトル争いやトップスターの活躍に目が向きやすい。

しかし、ツアー全体の将来を考えれば、トップカテゴリーだけが充実していても十分ではない。

次の世代が競技経験を積み、名前を知られ、上の舞台へ進める仕組みが必要になる。

その役割を担っているのがリージョナルツアーだ。

特に2027年は、7つの新規開催センター、1日完結型の大会形式、Regional Showdownへの自動シード、そしてナショナルツアーへつながる優勝特典と、リージョナルから上位カテゴリーへ進む道筋が分かりやすく整えられている。

リージョナル大会で結果を残した選手が、数年後にナショナルツアーのタイトル争いをする。

そんな成長過程を追いかけられることも、このシリーズを見る面白さの一つだろう。

 

未来のPWBAスターが生まれる入口となるか

2027年PWBAリージョナルツアーは、全10大会で行われる。

数字だけを見れば、巨大なシリーズではない。

しかし、その中身を見ると、女子ボウラーが地域大会からナショナルツアーへ進むための明確なステップアップ構造が組み込まれていることが分かる。

通常大会は1日開催とすることで遠征費の負担を抑える。

各大会の優勝者にはRegional Showdownへの自動シードを与える。

そしてRegional Showdownの優勝者には、翌年のPWBAナショナルツアー挑戦を直接支える特典を用意する。

その流れを整理すると、

Regional Tour → Regional Showdown → PWBA National Tour

という道筋になる。

さらに2027年は7会場が新たにリージョナルツアーへ加わり、競技の入口そのものも広がる。

重要なのは、2027年の結果だけではない。

このリージョナルツアーから、次に誰がPWBAナショナルツアーへ上がってくるのか。

そして数年後、その選手がPWBAのタイトル争いをする存在になっているのか。

そうした視点で見ると、リージョナルツアーは単なる下部カテゴリーではなく、PWBAの未来をつくる場所ともいえる。

2027年シーズンは各大会の優勝争いとともに、これから名前を知られていく選手たちの登場にも注目したい。