中島瑞葵が予選首位
濱﨑りりあは81位から10位へ大逆転 大岡産業レディース2026
最終ゲームまで続いた32枠を巡る攻防
女子プロボウリングの「大岡産業レディース[THE OPEN]トーナメント2026」は、2026年7月22日から24日まで、大阪府豊中市のアルゴボウルで開催されている。
大会には女子プロとアマチュア選手が出場し、賞金総額500万円、優勝賞金120万円を懸けて競う。予選は2日間で計12ゲームを投球し、総合上位32名が最終日の準決勝へ進む方式だ。
7月23日に予選全日程が終了し、中島瑞葵がトータル2,639ピン、アベレージ219.91で首位通過を決めた。2位には渡辺莉央、3位には坂倉凜が入り、上位には長丁場を通して安定した選手が並んだ。
その一方で、前半81位から総合10位まで順位を上げた濱﨑りりあをはじめ、後半6ゲームで流れを大きく変えた選手もいる。準決勝進出ラインを巡る争いは最後まで接戦となり、わずかなピン差が明暗を分けた。
首位中島の安定感と、追撃勢の爆発力
中島瑞葵、12ゲームを高水準でまとめる
予選首位の中島瑞葵は、前半6ゲームで1,340ピン、アベレージ223.33を記録した。
最初の3ゲームを224、248、196の計668ピンでまとめると、続く3ゲームも231、216、225の計672ピン。突出した1ゲームだけに頼るのではなく、各ゲームで着実にスコアを積み重ねた。
後半6ゲームは1,299ピン、アベレージ216.50。前半より数字を落としたものの、225、236、226の687シリーズを記録するなど、首位を守るために十分な投球を続けた。
12ゲームのうち200点を下回ったのは196と183の2ゲームのみ。大きな崩れを最小限に抑え、最終的に2位へ25ピン差をつけた。
長丁場の予選では、爆発力だけでなく、レーン変化のなかでスコアを落とし過ぎないことが重要になる。中島は、その両方を備えた投球で首位に立った。
渡辺莉央、25ピン差で首位を追う
2位の渡辺莉央は、トータル2,614ピン、アベレージ217.83を記録した。
前半6ゲームは1,326ピン。特に後半の3ゲームで242、227、231を並べ、700シリーズをマークした。中島との差を広げさせず、首位争いを演じる原動力となった。
予選後半も1,288ピンと安定。247のビッグゲームを挟みながら、大きな失速を避けて2位を確保した。
首位との差は25ピンに過ぎない。準決勝では予選スコアを持ち越すものの、4ゲームで十分に逆転可能な差だ。タイトル獲得経験こそないが、今大会では優勝候補の一角として存在感を示している。
坂倉凜、前後半をそろえて3位通過
3位は坂倉凜。トータル2,556ピン、アベレージ213.00だった。
前半6ゲームは1,269ピン、後半6ゲームは1,287ピン。両日の差はわずか18ピンにとどまり、コンディションが変化するなかでも安定した投球を続けた。
後半は203、220、228の651ピンに続き、217、184、235の636ピン。大崩れを避けながら上位に必要なスコアを積み重ね、3位の座を守った。
首位とは83ピン差だが、準決勝は4ゲームの短期決戦となる。上位選手が一度つまずけば順位は大きく動くため、十分に逆転を狙える位置だ。
小林あゆみ、後半の猛追で16位から4位へ
4位の小林あゆみは、予選後半に大きく順位を上げた。
前半6ゲームは1,232ピン、アベレージ205.33で16位。しかし後半は202、222、205、195、234、259とスコアを伸ばし、1,317ピン、アベレージ219.50を記録した。
特に最終ゲームの259が大きく、最後の3ゲームを688ピンで締めくくった。トータルを2,549ピンまで伸ばし、3位の坂倉にわずか7ピン差まで迫った。
後半に見せた対応力と爆発力は、準決勝以降でも大きな武器となる。首位争いへ加わる可能性を十分に感じさせる内容だった。
濱﨑りりあ、81位から10位へ驚異の追い上げ
予選最大の逆転劇を演じたのは、濱﨑りりあだった。
前半6ゲームは1,072ピン、アベレージ178.66。順位は81位で、準決勝進出は極めて厳しい状況に見えた。
しかし、後半に入ると流れが一変する。
最初の3ゲームで265、268、191の計724ピンを記録。続く3ゲームでも245、236、203の計684ピンをマークし、後半6ゲームを1,408ピン、アベレージ234.66で駆け抜けた。
前半から後半にかけて336ピンもスコアを伸ばし、最終順位は10位。わずか6ゲームで71人を抜く鮮烈な追い上げとなった。
濱﨑の後半スコアは、予選全体を見ても突出している。準決勝でも同様の投球を続けられれば、一気に上位へ浮上しても不思議ではない。
32位争いは12ピン差で決着
準決勝進出最後の枠となる32位には、安藤瞳がトータル2,339ピン、アベレージ194.91で入った。
安藤は前半6ゲームを1,147ピンで終え、順位は47位。通過圏外からのスタートだったが、後半は1,192ピンまでスコアを伸ばした。
終盤3ゲームでは236、214、179の計629ピンを記録。勝負どころで得点を重ね、32位へ滑り込んだ。
33位の坪井美樹は2,327ピンで、両者の差は12ピン。12ゲームを投げた末に、数フレームの結果が準決勝進出を左右したことになる。
長丁場でありながら、最後まで一投の重みが失われない。予選通過争いの厳しさが表れた結果だった。
戸塚知菜がアマチュア最上位
アマチュアでは、戸塚知菜が総合35位、トータル2,313ピンで最上位となった。
前半は1,063ピン、アベレージ177.16で84位と苦しんだが、後半6ゲームでは1,250ピン、アベレージ208.33を記録。203、221、235の659シリーズをマークするなど、プロ選手を相手に大きく順位を上げた。
準決勝進出ラインには26ピン届かなかったものの、後半の内容は上位選手にも劣らない。アマチュア選手として強い印象を残す健闘だった。
タイトルホルダーにも厳しい予選
実績豊富な選手にとっても、今大会の予選は簡単な戦いではなかった。
通算34勝の姫路麗は、トータル2,293ピンで42位。最初の3ゲームは246、202、198の計646ピンと好スタートを切ったが、その後はスコアを伸ばし切れず、準決勝進出ラインに46ピン届かなかった。
一方、通算17勝の松永裕美は、トータル2,400ピンで20位に入り、準決勝へ進出した。
松永は前半6ゲームで1,264ピンを記録したものの、後半は1,136ピンと苦戦。それでも前半に築いた貯金を生かし、通過圏内に踏みとどまった。
予選12ゲームでは、好調な時間帯にどれだけスコアを伸ばせるかに加え、苦しい時間帯をどう耐えるかが問われる。順位表は、その両面の重要性を示している。
最終日は準決勝からTV決勝まで実施
最終日の7月24日は、午前10時15分から準決勝4ゲームが行われる。
予選を通過した32名が出場し、予選との通算16ゲームトータルで上位8名が決勝ラウンドロビンへ進出する。
決勝ラウンドロビンは、8名による総当たり7ゲームとポジションマッチ1ゲームの計8ゲーム。各ゲームのスコアに勝敗ポイントを加えたトータルポイントで順位を争い、上位3名がTV決勝へ進む。
TV決勝は3名によるステップラダー方式。まず2位と3位が対戦し、その勝者がトップシードとの優勝決定戦に臨む。
トップシードが優勝決定戦で敗れた場合は、再優勝決定戦が行われる。予選で築いた順位だけでなく、最後の一戦を勝ち切る力まで求められる大会方式だ。
安定の中島か、勢いに乗る追撃勢か
予選12ゲームを終え、中島瑞葵が首位、渡辺莉央が2位、坂倉凜が3位で準決勝へ進出した。
中島は大崩れの少ない投球でトップに立ったが、渡辺との差は25ピン。坂倉、小林も射程圏内につけており、首位争いは決して決着していない。
さらに、後半6ゲームで圧倒的なスコアを記録した濱﨑りりあの存在も見逃せない。予選前半の順位だけでは測れない勢いを持ち、準決勝の展開を大きく左右する可能性がある。
予選スコアを持ち越す準決勝では上位選手が有利だが、4ゲームという短期決戦では、一度のミスや一つのビッグゲームで順位が大きく変わる。
その先の決勝ラウンドロビンでは、得点力に加えて対戦相手へ勝ち切る強さが必要となり、TV決勝では一発勝負の緊張感が待つ。
中島が首位を守り、通算11勝目を手にするのか。渡辺や坂倉が逆転するのか。あるいは、小林や濱﨑が一気に頂点まで駆け上がるのか。
優勝賞金120万円と大会タイトルを懸けた戦いは、最終日、いよいよクライマックスを迎える。
| 総合順位 | 選手名 | 所属/用品契約 | 12G合計 | AVG |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 中島 瑞葵 | フリー/ABS | 2,639 | 219.91 |
| 2 | 渡辺 莉央 | ITカンファー株式会社/HI-SP | 2,614 | 217.83 |
| 3 | 坂倉 凜 | カニエJAPAN・アソビックス | 2,556 | 213.00 |
| 4 | 小林あゆみ | 宮崎県スポーツ協会 | 2,549 | 212.41 |
| 5 | 久保田彩花 | 相模原パークレーンズ | 2,532 | 211.00 |
| 6 | 石田 万音 | アルゴセブン/HI-SP | 2,506 | 208.83 |
| 7 | 近藤 菜帆 | ALSOK愛知株式会社/HI-SP | 2,497 | 208.08 |
| 8 | 大久保咲桜 | ボウリング王国スポルト横須賀店 | 2,491 | 207.58 |
| 9 | 野仲 美咲 | ココレーン | 2,480 | 206.66 |
| 10 | 濱﨑りりあ | 桜ヶ丘ボウリングセンター | 2,480 | 206.66 |
| 11 | 越智 真南 | 平和島スターボウル/ABS | 2,471 | 205.91 |
| 12 | 緒方 美空 | 株式会社コロナワールド/株式会社ボウルスター | 2,467 | 205.58 |
| 13 | 佐藤まさみ | ダイトースターレーン/ABS | 2,438 | 203.16 |
| 14 | 坂野ニイナ | ジョイナスボウル | 2,435 | 202.91 |
| 15 | 寺下 智香 | 神戸六甲ボウル/サンブリッジ | 2,432 | 202.66 |
| 16 | 髙橋 美穂 | akafoo BOWL | 2,430 | 202.50 |
| 17 | 新舎菜々美 | コスモレーン貝塚 | 2,411 | 200.91 |
| 18 | 板倉奈智美 | ヒサカプロショップ/HI-SP | 2,408 | 200.66 |
| 19 | 河村 怜奈 | フリー | 2,402 | 200.16 |
| 20 | 松永 裕美 | ABS | 2,400 | 200.00 |
| 21 | 川田 菜摘 | フリー/ABS | 2,400 | 200.00 |
| 22 | 安田明香里 | 東興鉛鉄工業株式会社 | 2,398 | 199.83 |
| 23 | 丹羽由香梨 | カニエJAPAN・アソビックス/HI-SP | 2,387 | 198.91 |
| 24 | 白石 順子 | 株式会社サウンド・ストーリー | 2,385 | 198.75 |
| 25 | 松尾 星伽 | ラウンドワンジャパン/ABS | 2,383 | 198.58 |
| 26 | 今井 双葉 | 東名ボール/HI-SP | 2,383 | 198.58 |
| 27 | 宇山 侑花 | 桃園シティボウル/ABS | 2,375 | 197.91 |
| 28 | 中野 麻希 | THE PINTLES | 2,359 | 196.58 |
| 29 | 内藤真裕実 | フリー/サンブリッジ | 2,353 | 196.08 |
| 30 | 髙本 聖菜 | 株式会社グランドボウル | 2,350 | 195.83 |
| 31 | 森田 和紀 | ForestBear | 2,350 | 195.83 |
| 32 | 安藤 瞳 | 東名ボール | 2,339 | 194.91 |
