第64回男子・第58回女子プロテスト第2次3日目
畑秀明が首位浮上、須藤真海も女子トップへ
品川決戦で順位変動、最終日へ合格ライン攻防がいよいよ佳境に
2026年5月11日(月)、第64回男子・第58回女子プロボウラー資格取得テストの第2次テスト3日目が、東京・品川プリンスホテルボウリングセンターで行われた。
第2次テストは、第1次テストのトータルピンを持ち越さず、あらためて実技力を問うステージ。男子は60ゲームでAVG200以上、女子は48ゲームでAVG190以上が合格条件となる。3日目終了時点で、男子は45ゲーム、女子は36ゲームを消化。最終日を前に、トップ争いだけでなく、合格基準をめぐるボーダーライン上の攻防も一段と鮮明になった。
男子:畑秀明が通算首位へ浮上、3日目AVG243.93の圧巻スパート
男子は45ゲーム終了時点で、畑秀明が10,462ピン、AVG232.48を記録し、通算首位に立った。
畑は品川での3日目15ゲームで、3,659ピン、AVG243.93という圧巻のスコアをマーク。さらに、300ゲームを2度記録する爆発力を見せ、2日目終了時点の2位から一気にトップへ躍り出た。長丁場のプロテストでは、好調を維持する力だけでなく、会場やコンディションが変わった場面でさらにスコアを伸ばす対応力が問われる。畑の3日目は、その両方を高いレベルで示す内容だった。
2位は山下秀人。通算10,134ピン、AVG225.20で、首位とは328ピン差となった。3日目は3,315ピン、AVG221.00と決して悪くない内容だったが、畑の猛追を上回ることはできなかった。それでも45ゲームを終えてAVG225台を維持しており、最終日に向けて合格圏内の安定した位置につけている。
3位は山本青空で、通算10,129ピン、AVG225.08。山下との差はわずか5ピンで、2位争いは完全に横一線の展開となっている。山本は1日目4位、2日目終了時点3位、3日目終了時点3位と、安定して上位をキープ。最終日にトップ3を守るだけでなく、2位浮上も十分に狙える位置だ。
4位には菅野直人が10,097ピン、AVG224.37で続く。3日目は3,589ピン、AVG239.26を記録し、この日の男子2位の成績。2日目終了時点では6位だったが、品川で大きく伸ばして上位争いに再浮上した。5位の熊沢颯は10,009ピン、AVG222.42。3日目も3,393ピン、AVG226.20とまとめ、通算1万ピン台に到達した。
男子の合格ライン:17位までが基準クリア、18位小田和希はわずか9ピン差
男子の45ゲーム時点の合格基準は、9,000ピン、AVG200.00。3日目終了時点でこのラインを上回っているのは、17位の山崎直也までとなった。
山崎は通算9,051ピン、AVG201.13で、基準に対して51ピンのプラス。決して大きな余裕ではないが、最終日を合格圏内で迎えられることは大きい。最終日は、スコアを大きく伸ばすこと以上に、200アベレージを下回る時間帯をいかに短く抑えるかがポイントになる。
一方、18位の小田和希は8,991ピン、AVG199.80。基準の9,000ピンにわずか9ピン届かなかった。45ゲームを投げ終えて9ピン差という数字は、1投、1カウント、1スペアの重みをそのまま物語っている。
小田が最終合格基準の12,000ピンに到達するためには、残り15ゲームで3,009ピン、AVG200.60が必要となる。数字上は十分に射程圏内だが、追う立場で迎える最終日は、わずかなミスが心理的な重圧に直結する。ここを乗り越えられるかが、第3次テスト進出への分岐点となる。
19位の宮元友作は8,815ピン、AVG195.88、20位の藤井秀太は8,668ピン、AVG192.62。両者とも3日目は200アベレージを超えて立て直したものの、通算では基準まで距離がある。最終日は、安定した200ペースに加え、どこかでビッグゲーム、ビッグシリーズを作ることが不可欠だ。
女子:須藤真海が首位浮上、上位5名が僅差で最終日へ
女子は36ゲーム終了時点で、須藤真海が7,722ピン、AVG214.50を記録し、通算首位に浮上した。
須藤は、品川での3日目12ゲームで2,641ピン、AVG220.08をマーク。2日目終了時点の3位から首位へと順位を上げた。3日目も200を大きく超える内容で、安定感に加えて勝負どころでスコアを伸ばす力を見せた。最終日に向けて、通算トップとして大きなアドバンテージを得た形だ。
2位は髙本聖菜。通算7,628ピン、AVG211.88で、首位との差は94ピン。2日目終了時点ではトップだったが、3日目は2,519ピン、AVG209.91となり、須藤に逆転を許した。それでも通算AVG211台は高水準で、最終日に再逆転を狙える位置を保っている。
3位は濱﨑姫琉で、通算7,597ピン、AVG211.02。4位の髙田真帆は7,595ピン、AVG210.97で、その差はわずか2ピン。1ゲームどころか、1フレームの内容で順位が入れ替わる状況だ。さらに5位の濱﨑りりあも7,576ピン、AVG210.44と、3位との差は21ピン。女子上位は、まさに紙一重の争いとなっている。
特に濱﨑りりあは、3日目に2,645ピン、AVG220.41を記録し、この日の女子2位の成績。6位の中村心も、3日目は2,653ピン、AVG221.08で女子トップのスコアをマークし、2日目終了時点の8位から6位へ浮上した。中村は276、248、226の750シリーズを含む力強い内容で、最終日に向けて大きな弾みをつけた。
女子の合格ライン:全10名が36G基準を突破、焦点は最終日の安定感
女子の36ゲーム時点の合格基準は、6,840ピン、AVG190.00。3日目終了時点では、出場10名全員が基準をクリアしている。
10位の古瀨智美は6,874ピン、AVG190.94で、基準に対して34ピンのプラス。9位の松本栞菜は6,879ピン、AVG191.08で、古瀨との差はわずか5ピン。下位の合格ライン争いも、最終日の12ゲームで大きく動く可能性がある。
女子の最終合格基準は、48ゲームで9,120ピン、AVG190.00。古瀨がこの基準に到達するには、残り12ゲームで2,246ピン、AVG187.17が必要となる。数字だけを見れば余裕があるようにも映るが、最終日は緊張感が一段と増す。1シリーズの失速が一気に通算アベレージへ響くため、190ライン付近の選手にとっては、いかに大崩れを避けるかが最大のテーマになる。
上位陣は順位争い、下位陣は合格ライン死守。女子の最終日は、攻めと守りのバランスが結果を左右しそうだ。
最終日へ:問われるのは“1日の爆発力”ではなく“通し切る力”
第2次テストは、男子60ゲーム、女子48ゲームで争われる長丁場だ。1日だけ高スコアを出す力ももちろん重要だが、プロテストで本当に問われるのは、会場が変わり、コンディションが変わり、疲労が積み重なる中でも、基準アベレージを最後まで維持できるかである。
実施要項でも、第2次テストの合格条件は男子60ゲームAVG200以上、女子48ゲームAVG190以上と定められている。さらに第2次テストの合格者は、第3次テストとして面接、身体検査、筆記テスト、入会時研修へ進む流れとなる。つまり、最終日の結果は、プロボウラー資格取得へ向けた大きな関門を越えられるかどうかを決める重要な一日になる。
男子は、畑秀明が首位で最終日へ。山下秀人、山本青空、菅野直人、熊沢颯ら上位陣が高い水準で続く一方、合格ライン付近では山崎直也、小田和希を中心に、200ラインをめぐる緊迫した争いが続く。
女子は、須藤真海が首位へ浮上したものの、髙本聖菜、濱﨑姫琉、髙田真帆、濱﨑りりあまでが僅差で追う展開。全10名が36ゲーム時点の基準を上回っているだけに、最終日は順位争いと合格ライン維持の両面で見どころが多い。
第2次テスト最終日は5月12日(火)、同じく品川プリンスホテルボウリングセンターで行われる。長い実技テストの結末は、最後の1投まで分からない。合格ラインを越え、第3次テストへ進むのは誰か。プロへの扉を開くための最終決戦が、いよいよ始まる。
男子(第64回)成績一覧(第2次テスト3日目終了時点・通算45G)
| 順位 | 氏名 | 登録地 | TOTAL(45G) | G数 | AVG |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 畑 秀明 | 神奈川県 | 10,462 | 45 | 232.48 |
| 2 | 山下 秀人 | 静岡県 | 10,134 | 45 | 225.20 |
| 3 | 山本 青空 | 石川県 | 10,129 | 45 | 225.08 |
| 4 | 菅野 直人 | 神奈川県 | 10,097 | 45 | 224.37 |
| 5 | 熊沢 颯 | 東京都 | 10,009 | 45 | 222.42 |
| 6 | 菅原 奏 | 岩手県 | 9,911 | 45 | 220.24 |
| 7 | 須田 光翼 | 神奈川県 | 9,762 | 45 | 216.93 |
| 8 | 佐藤 耀斗 | 東京都 | 9,741 | 45 | 216.46 |
| 9 | 久冨木 広 | 宮崎県 | 9,485 | 45 | 210.77 |
| 10 | 潟手 孝義 | 佐賀県 | 9,397 | 45 | 208.82 |
| 11 | 廣岡 光希 | 埼玉県 | 9,384 | 45 | 208.53 |
| 12 | 諏訪間 皆丞 | 静岡県 | 9,361 | 45 | 208.02 |
| 13 | 古賀 瑛心 | 大阪府 | 9,299 | 45 | 206.64 |
| 14 | 上江洲 琉心 | 東京都 | 9,277 | 45 | 206.15 |
| 15 | 是永 竹徳 | 東京都 | 9,224 | 45 | 204.97 |
| 16 | 久保山 祐至 | 佐賀県 | 9,181 | 45 | 204.02 |
| 17 | 山崎 直也 | 香川県 | 9,051 | 45 | 201.13 |
| 18 | 小田 和希 | 兵庫県 | 8,991 | 45 | 199.80 |
| 19 | 宮元 友作 | 滋賀県 | 8,815 | 45 | 195.88 |
| 20 | 藤井 秀太 | 大阪府 | 8,668 | 45 | 192.62 |
女子(第58回)成績一覧(第2次テスト3日目終了時点・通算36G)
| 順位 | 氏名 | 登録地 | TOTAL(36G) | G数 | AVG |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 須藤 真海 | 千葉県 | 7,722 | 36 | 214.50 |
| 2 | 髙本 聖菜 | 愛知県 | 7,628 | 36 | 211.88 |
| 3 | 濱﨑 姫琉 | 神奈川県 | 7,597 | 36 | 211.02 |
| 4 | 髙田 真帆 | 神奈川県 | 7,595 | 36 | 210.97 |
| 5 | 濱﨑 りりあ | 神奈川県 | 7,576 | 36 | 210.44 |
| 6 | 中村 心 | 三重県 | 7,485 | 36 | 207.91 |
| 7 | 藤林 華音 | 大阪府 | 7,428 | 36 | 206.33 |
| 8 | 葛生 愛梨 | 東京都 | 7,001 | 36 | 194.47 |
| 9 | 松本 栞菜 | 愛知県 | 6,879 | 36 | 191.08 |
| 10 | 古瀨 智美 | 神奈川県 | 6,874 | 36 | 190.94 |