
熱戦の4日間を制したのは宮澤拓哉選手!
シーホースカップ JPBAプレイヤーズトーナメント2025、伊勢原で幕を閉じる
男子プロボウラーたちの頂上決戦、再び
2025年6月19日(木)から22日(日)にかけて、伊勢原ボウリングセンター(神奈川県伊勢原市)で開催された「大安興業プレゼンツ シーホースカップ JPBAプレイヤーズトーナメント2025」が、4日間の熱戦を経て盛大に幕を閉じました。
本大会は、JPBA男子プロボウラーズ選手会が主催する男子プロ限定のトーナメントで、2024年に開催された「ドリームマッチ」に続く注目のシリーズ第2戦です。炎天下となった夏至を含む週末、選抜大会から始まり、予選・準決勝を経て決勝ステップラダーに至るまで、見応えある対決が繰り広げられました。
多段階方式で絞られた精鋭たち、頂点を目指した熱き攻防
緻密に設計された大会システムと高額賞金
大会は初日の選抜大会4シフト(3ゲーム×4)から始まり、通過者34名とシードプロ26名を加えた計60名によって予選24ゲーム(4ステージ×6ゲーム)が行われました。さらに上位24名がTOP24ラウンド(6ゲーム)、その中の上位12名がTOP12ラウンド(6ゲーム)へと駒を進め、合計36ゲームのトータルスコア上位4名が決勝ステップラダーに進出するという、長期戦かつ高難度の大会形式です。
注目すべきは、賞金総額1,350万円、優勝賞金500万円(副賞含む)という高額賞金。これにより、トッププロたちのモチベーションは一層高まり、各試合のクオリティも非常に高いものとなりました。
決勝ステップラダー:極限の勝負
決勝ステップラダーに進出したのは以下の4名:
第1位通過:宮澤拓哉(61期・パークレーン高崎/サンブリッジ)
第2位通過:山本勲(44期・ABS)
第3位通過:内藤広人(61期・岩屋キャノンボウル/株式会社ソシオジャパン)
第4位通過:安里秀策(59期・株式会社コロナワールド)
準々決勝では、内藤広人選手が安里秀策選手を下し、次戦へ進出。両者とも序盤はスプリットに悩まされますが、ターキー(3連続ストライク)を決めた内藤選手がリードを広げ、後半も冷静なゲーム運びで勝利を収めました。
続く3位決定戦は、ベテランの山本選手と19歳の若き実力者・内藤選手の対決。序盤は山本選手がリードしますが、内藤選手は中盤からターキー・ダブルを絡めて猛追。最終10フレームでの3連続ストライクという驚異の集中力で、わずか1ピン差の逆転勝利をもぎ取り、決勝進出を決めました。
優勝決定戦:王者への階段を駆け上がった宮澤選手
決勝は、トップシードの宮澤拓哉選手と、2戦連続勝ち抜きの内藤広人選手の一騎打ち。トップシードが敗れた場合には再試合となるルールの中、試合は一進一退の展開に。
両者とも序盤にスプリットで足踏みをしながらも、中盤から宮澤選手がダブル・ターキーでリードを拡大。内藤選手も6フレームからダブルを決めて食い下がりますが、8フレームのスプリットが響き、逆転には至らず。
最終的に宮澤選手が一切の隙を見せない安定した投球で勝利を収め、見事に「シーホースカップ初代チャンピオン」の称号を獲得しました。今大会の優勝は、宮澤選手にとって今季初勝利、通算3勝目となります。
新世代とベテランのぶつかり合いが生んだ最高のドラマ
今大会は、若手とベテランが真っ向からぶつかり合うハイレベルな戦いとなりました。特に19歳の内藤選手の奮闘は、多くのファンに強烈な印象を残し、今後の男子プロボウリング界を担うスター候補の一人であることを示しました。
そして、確かな実力と冷静な判断力を武器に勝利を手にした宮澤選手。その落ち着いた投球姿勢と粘り強さは、プロボウラーとしての成熟を感じさせ、今季さらなる活躍が期待されます。
次なる大舞台は、2025年9月に開催予定の「ドリームマッチ」。本大会の興奮をそのままに、再び繰り広げられる熱戦に注目が集まります。引き続き、JPBA男子プロボウラーたちへの熱い応援をよろしくお願いいたします。
順位 | 氏名 | 所属(団体・企業) | 賞金(円) |
---|---|---|---|
1位 | 宮澤 拓哉 | パークレーン高崎・上武大学/サンブリッジ | 5,000,000(副賞含) |
2位 | 内藤 広人 | 岩屋キャノンボウル・(株)ソシオジャパン | 1,300,000 |
3位 | 山本 勲 | ABS | 800,000 |
4位 | 安里 秀策 | (株)コロナワールド | 620,000 |
5位 | 立花 仁貴 | フリー | 500,000 |
6位 | 川添 奨太 | ハイ・スポーツ社 | 440,000 |
7位 | 藤永 北斗 | N&K Co., Ltd./STEEL SPORTS | 410,000 |
8位 | 田中 椋也 | クァトロブーム | 380,000 |
9位 | 藤井 信人 | ITカンファー(株)・ハイ・スポーツ社 | 360,000 |
10位 | 斉藤 琢哉 | 伊勢原ボウリングセンター | 340,000 |
11位 | 増田 優希 | 岩屋キャノンボウル | 320,000 |
12位 | 斎藤 祐太 | 株式会社ボウルスター | 300,000 |
13位 | 伊吹 太陽 | ラピュタボウル/ABS(※パーフェクト達成) | 255,000 |
14位 | 永野 すばる | 相模原パークレーンズ | 250,000 |
15位 | 福丸 哲平 | (株)グランドボウル | 245,000 |
16位 | 小林 哲也 | イリスボウル/(株)コロナワールド/しんじ湖ボウル | 240,000 |
17位 | 松浦 和彦 | フリー | 235,000 |
18位 | 大久保 雄矢 | プロショップ・エム エムボウル | 230,000 |
19位 | 斉藤 祐哉 | 桜ヶ丘ボウリングセンター | 225,000 |
20位 | 新城 一也 | STEEL SPORTS | 220,000 |
21位 | 小原 照之 | スターレーン | 215,000 |
22位 | 渡邊 雄也 | (株)グランドボウル | 210,000 |
23位 | 谷合 貴志 | (株)日本ケアクオリティ/(有)ユウキシステムサービス | 205,000 |
24位 | 酒井 武雄 | ドリームスタジアム太田 | 200,000 |