シーホースカップ2026開幕
森本健太・江村学が783ピンで選抜大会トップ通過

伊勢原から始まった、男子プロボウリングの熱戦

男子プロボウリングの注目大会「大安興業プレゼンツ シーホースカップ JPBAプレイヤーズトーナメント2026」が、2026年6月18日、神奈川県の伊勢原ボウリングセンターで開幕した。大会は6月21日までの4日間にわたって開催され、主催はJPBA男子プロボウラーズ選手会。日本プロボウリング協会のA公認大会として行われる本大会は、男子プロの実力者たちが集うシーズン屈指の重要トーナメントである。

大会初日に行われたのは、本大会出場権をかけた選抜大会だ。A・B・C・Dの4シフトに分かれ、各選手が3ゲームを投球。各シフト上位5名の計20名に加え、その20名を除いた総合成績上位14名、合計34名が本大会進出を決めた。

わずか3ゲームで明暗が分かれる短期決戦。序盤からハイスコアが相次ぐなか、トップ通過を果たしたのは森本健太江村学だった。両者はともに3ゲーム合計783ピン、アベレージ261.00を記録。選抜大会の幕開けにふさわしい、圧巻のスコアで本大会への切符をつかんだ。

 

森本健太と江村学、783ピンで並ぶ圧巻のトップ通過

選抜大会で最も強いインパクトを残したのは、森本健太だった。森本は1ゲーム目256、2ゲーム目258、3ゲーム目269と、すべてのゲームで250点台以上を記録。3ゲーム合計783ピン、アベレージ261.00という高水準のスコアで本大会進出を決めた。

同じく783ピンを打ち上げた江村学も、見事な内容だった。1ゲーム目に279、2ゲーム目に269と序盤から大きく伸ばし、3ゲーム目を235でまとめて森本と同スコア。短期決戦に必要な爆発力と安定感を兼ね備えた投球で、上位通過を果たした。

3位相当のスコアを記録したのは田村翼。248、248、254と3ゲームを通じて大崩れのない内容で、合計750ピン、アベレージ250.00をマークした。さらに三浦啓寛が748ピン徳久恵大が738ピン竹永竜星が736ピンと続き、上位陣は3ゲーム制とは思えないほど高い水準で競り合った。

今回の選抜大会で際立ったのは、一発のビッグゲームだけでは通過が保証されない厳しさだ。藤博文は1ゲーム目に297というビッグスコアを記録しながら、2ゲーム目は173、3ゲーム目は244で合計714ピン。それでも本大会進出圏内に入っており、短期決戦ならではのスコア変動と、取り返す力の重要性を示した。

 

34名が本大会へ 通過ライン周辺でも激しい争い

選抜大会は、各シフト上位5名の20名がまず本大会進出を決める方式。そのうえで、その20名を除いた総合成績上位14名にも出場権が与えられた。これにより、最終的に34名が本大会へ進んだ

この方式の特徴は、シフト内で上位に入る力と、全体のなかで高スコアを残す力の両方が問われる点にある。各シフトのレーン状況や時間帯による変化があるなかで、選手たちは限られた3ゲームに集中力を注ぎ込んだ。

総合成績枠では、鶴見亮剛が729ピン加藤祐哉が721ピン児玉侑樹が713ピン山下昌吾が709ピンを記録して本大会進出を決めた。いずれもアベレージ230点台後半から240点台に届く好成績であり、シフト上位枠に入れなかった選手たちの争いも非常に高レベルだったことが分かる。

一方で、ボーダー付近には680点台から670点台の選手が並んだ。畑秀明が696ピン羽ヶ﨑匠海が694ピン平岡勇人が691ピン御手洗彰彦、田中椋也、小原照之がいずれも687ピンで本大会進出を決めている。堀ノ内智大は684ピン、新城一也は682ピン、菊田樹は680ピン、髙安真司は678ピンで通過。わずか数ピンの差が、本大会出場の可否を分ける緊迫した展開となった。

 

本大会はここからが本番 24ゲーム予選、そして決勝ステップラダーへ

選抜大会を突破した選手たちは、シードプロとともに本大会へ進む。大会要項によると、本大会は大会シードプロと選抜通過者を合わせた60名規模で争われる予定とされている。

6月19日には予選第1ラウンド6ゲーム第2ラウンド6ゲーム、6月20日には第3ラウンド6ゲーム第4ラウンド6ゲームが実施される。予選は合計24ゲーム。そのトータルスコア上位24名が、最終日のTop24ラウンドへ進出する。

最終日の6月21日は、Top24ラウンド6ゲームTop12ラウンド6ゲームを経て、通算36ゲームの上位4名がテレビ決勝ステップラダーへ進む。ステップラダーは4名による勝ち上がり方式で、4位決定戦、3位決定戦、優勝決定戦の各1ゲームマッチが行われる。トップシードが敗れた場合には再決定戦も設定されており、最後まで緊張感のあるフォーマットだ。

今大会のもう一つの見どころは、ラウンドごとに変化するオイルパターンである。選抜大会と予選第1ラウンドは43フィート、予選第2ラウンドは41フィート、予選第3ラウンドは35フィート、予選第4ラウンドは48フィート、決勝ラウンドは42フィートで行われる。距離の異なるコンディションに対応するためには、球質、ライン取り、ボール選択、アジャスト能力のすべてが求められる。

特に予選第2ラウンドでは、プラスチックボールのみ使用可能という制限が設けられている。通常のボール選択とは異なる戦略が必要となるため、単純なパワーや回転量だけでなく、コントロール精度スペアメイク力がより重要になる。

 

賞金総額1,350万円 優勝賞金500万円をかけたサバイバル

シーホースカップ2026は、賞金面でも大きな注目を集める大会だ。賞金総額は1,350万円。優勝賞金は副賞250万円を含む500万円に設定されている。さらに、テレビ決勝ステップラダーでのパーフェクト賞100万円、予選第1ラウンドからTop12ラウンドまでを対象としたパーフェクト賞も用意されている。

これだけの規模を持つ大会では、優勝争いだけでなく、ポイントランキングへの影響も大きい。大会要項には男子ポイント表も掲載されており、優勝者には1000ポイントが与えられる。上位進出は賞金だけでなく、シーズン全体の流れを左右する意味を持つ。

そのため、選抜大会を突破した34名にとって、ここからの戦いは大きなチャンスとなる。初日から勢いをつかんだ選手が、そのまま本大会でも上位に食い込むのか。それとも、シードプロが長丁場で地力を発揮するのか。6月19日以降の本大会は、短期決戦とは異なる総合力勝負になる。

 

初日から高スコア連発、本大会はさらに激戦へ

シーホースカップ2026の選抜大会は、森本健太江村学783ピンで並ぶ圧巻のスタートとなった。田村翼、三浦啓寛、徳久恵大、竹永竜星らも高スコアで続き、初日から大会のレベルの高さを強く印象づけた。

一方で、通過ライン周辺では数ピン差の争いが続き、選抜大会ならではの緊張感も際立った。3ゲームという短い勝負のなかで、ビッグゲームを出す力ミスを最小限に抑える力、そして最後までスコアをまとめる力が明暗を分けた。

しかし、本当の戦いはここから始まる。本大会では24ゲームの予選Top24Top12、そしてテレビ決勝ステップラダーへと進む長丁場が待っている。レーンコンディションは日ごと、ラウンドごとに変化し、選手には対応力と持久力が求められる。

選抜大会を勝ち抜いた34名の勢いが、シードプロを相手にどこまで通用するのか。賞金総額1,350万円、優勝賞金500万円をかけたシーホースカップ2026は、初日から早くも熱を帯びている。今後の展開から目が離せない。

シーホースカップ2026 選抜大会 本大会進出者一覧

No. 通過区分 氏名 所属 / 用品契約 3G T/PIN AVG
1 シフト上位 森本 健太 蒲田イモンボウル / HI-SP 783 261.00
2 シフト上位 江村 学 池袋ロサボウル 783 261.00
3 シフト上位 田村 翼 フリー 750 250.00
4 シフト上位 三浦 啓寛 Bowling Proshop Dandy 748 249.33
5 シフト上位 徳久 恵大 メリーランドタケオボウル 738 246.00
6 シフト上位 竹永 竜星 ラウンドワンジャパン 736 245.33
7 シフト上位 太田 貴久 J-Bowl御坊 729 243.00
8 シフト上位 内藤 慎之介 アルプラザボウル亀岡 721 240.33
9 シフト上位 菅野 直人 江の島ボウリングセンター 717 239.00
10 シフト上位 増田 優希 株式会社ボウルスター 716 238.66
11 シフト上位 藤 博文 BOWL123 714 238.00
12 シフト上位 木村 晃 相模原パークレーンズ / 株式会社ボウルスター 711 237.00
13 シフト上位 福丸 哲平 株式会社グランドボウル 706 235.33
14 シフト上位 藤村 隆史 株式会社コロナワールド 699 233.00
15 シフト上位 水野 耕佑 株式会社コロナワールド 698 232.66
16 シフト上位 西山 翔悟 ITカンファー株式会社 / HI-SP 696 232.00
17 シフト上位 堀江 真一 フリー / ABS 688 229.33
18 シフト上位 田中 義一 株式会社広島パークレーン 686 228.66
19 シフト上位 村上 拓也 ジョイナスボウル坂東 683 227.66
20 シフト上位 小林 哲也 イリスボウル / 株式会社コロナワールド / しんじ湖ボウル 678 226.00
21 総合成績枠 鶴見 亮剛 フリー 729 243.00
22 総合成績枠 加藤 祐哉 株式会社スポルト 721 240.33
23 総合成績枠 児玉 侑樹 浜松グランドボウル 713 237.66
24 総合成績枠 山下 昌吾 タチバナボウル 709 236.33
25 総合成績枠 畑 秀明 フリー 696 232.00
26 総合成績枠 羽ヶ﨑 匠海 株式会社ボウルスター 694 231.33
27 総合成績枠 平岡 勇人 ラウンドワンジャパン / HI-SP 691 230.33
28 総合成績枠 御手洗 彰彦 松山中央ボウル 687 229.00
29 総合成績枠 田中 椋也 クァトロブーム / 株式会社ボウルスター 687 229.00
30 総合成績枠 小原 照之 スターレーン 687 229.00
31 総合成績枠 堀ノ内 智大 株式会社StarLike / アイビーボウル越谷 684 228.00
32 総合成績枠 新城 一也 STEEL SPORTS 682 227.33
33 総合成績枠 菊田 樹 東名ボール / 株式会社ボウルスター 680 226.66
34 総合成績枠 髙安 真司 リネア24 678 226.00