若き女子ボウラーの頂点争いへ
2026レディース新人戦、横山実美が首位発進
若き女子ボウラーが集う新人戦、初日からハイレベルな展開に
2026年6月13日、神奈川県横浜市のボウリング王国スポルト八景店で「2026 プロボウリング レディース新人戦」の予選8ゲームが行われ、準決勝へ進む24名が決定した。大会は6月13日、14日の2日間にわたって開催され、主催は公益社団法人日本プロボウリング協会。特別協賛にスカイA、協賛にスポルトなどが名を連ねる、若手女子プロボウラーにとって重要な公式戦である。
この新人戦は、女子54期生から58期生までの若手プロを中心に、将来的にプロボウラー資格取得テストを目指す女子アマチュア選手も出場する大会だ。大会要項では、初日の予選8ゲームで上位24名を準決勝へ選出し、最終日に準決勝6ゲーム、決勝ラウンドロビン、TV決勝ステップラダーを行う方式が定められている。
初日の主役となったのは、54期の横山実美だった。横山は予選8ゲームでトータル1,833ピン、アベレージ229.12を記録。7ゲーム目には299という圧巻のスコアを叩き出し、2位以下を引き離して首位通過を果たした。
横山実美、安定感と爆発力を兼ね備えた首位通過
横山実美の予選内容は、首位にふさわしい完成度だった。前半4ゲームは225、201、245、231で902ピン。前半終了時点では2位につける好位置で折り返した。後半に入ると192、244、299、196で931ピンを上積みし、合計1,833ピンまで伸ばした。
特筆すべきは、8ゲームを通じて大きな崩れがなかった点だ。200点を下回ったゲームは2度あったものの、いずれも190点台にまとめ、勝負どころでは240点台以上を確実に打ち切った。そして7ゲーム目の299。パーフェクトまであと一歩というビッグゲームは、横山の集中力とライン取りの精度を象徴する一投だった。
予選8ゲームという長丁場では、1ゲームだけの爆発力では上位に残れない。レーン変化への対応、ミスを最小限に抑える修正力、流れをつかんだ場面で一気にスコアを伸ばす決定力が求められる。そのすべてを高いレベルで示したのが、今回の横山だった。
2位通過は55期の緒方彩音。トータル1,790ピン、アベレージ223.75を記録した。前半882ピン、後半908ピンと、こちらも非常に安定した内容で、4ゲーム目に257、6ゲーム目に247をマーク。各ゲームのハイゲーム賞にも名を連ねるなど、横山を追う有力候補として存在感を示した。
3位には金子萌夏が入り、トータル1,747ピン、アベレージ218.37。前半886ピン、後半861ピンと大崩れのない試合運びを見せた。4位は竹山亜希で1,742ピン、5位は内田雪月で1,732ピン。内田は前半913ピンで前半トップに立つ好スタートを切ったが、後半は819ピンとなり、最終的には5位通過となった。
上位陣に共通しているのは、200点台前半をベースにしながら、要所で240点台以上を打てる力だ。準決勝以降はゲーム数が増え、さらにレーンコンディションの変化も大きくなる。初日のスコアだけで優勝候補を絞り込むことはできないが、横山、緒方彩音、金子、竹山、内田らが優勝争いの中心に立ったことは間違いない。
アマチュア勢も健闘、神田結羽と國分美桜里が準決勝へ
今大会で注目を集めたのは、プロ勢だけではない。アマチュア選手の健闘も、初日の大きな見どころとなった。
アマチュア最上位で予選を通過したのは、東名ボール所属の神田結羽。前半は232、211、183、231で857ピンを記録し、総合9位に相当する好スタートを切った。後半は181、190、180、215の766ピンとややスコアを落としたものの、トータル1,623ピン、アベレージ202.87で総合19位。見事に準決勝進出を決めた。
アマチュア2番手は國分美桜里。トータル1,608ピン、アベレージ201.00で総合22位に入り、神田に続いて準決勝への切符をつかんだ。プロ選手が並ぶ中で200アベレージを超えて予選を突破したことは、大きな自信になるはずだ。
大会要項では、アマチュア選手の参加資格について、将来的にプロボウラー資格取得テストの受験を希望する30歳未満の女子とされている。また、ベストアマには来年度のプロテスト受験料サポートなどの特典も用意されている。つまり、この新人戦は若手プロの公式戦であると同時に、未来のプロ候補が実力を示す登竜門でもある。
神田と國分が準決勝へ進出したことは、アマチュア勢にとって大きな成果だ。最終日はさらに厳しい戦いになるが、プロに交じって予選を突破した事実は重い。特に神田は前半の勢いが際立っており、準決勝で再び序盤から流れをつかめるかが、ベストアマ争いの大きなポイントになる。
予選ハイゲーム賞、横山の299が大会初日の象徴に
予選では、各ゲームでハイスコアが続出した。プロ対象の予選ハイゲーム賞を見ると、1ゲーム目は内田雪月が256、2ゲーム目は緒方美空が269、3ゲーム目は濱﨑姫琉が267、4ゲーム目は緒方彩音が257を記録。後半では5ゲーム目に酒井みれいが277、6ゲーム目に緒方彩音が247、7ゲーム目に横山実美が299、8ゲーム目に緒方美空が268をマークした。
中でも横山の299は、初日最大のハイライトだった。パーフェクト達成こそならなかったが、予選終盤の7ゲーム目でこのスコアを出した意味は大きい。疲労が見え始め、レーン変化も進む時間帯で、ほぼ完璧なゲームを作り上げたことは、技術面だけでなくメンタル面の強さも示している。
大会要項では、予選から決勝ラウンドロビンまでのプロ対象パーフェクト賞として50,000円、決勝ステップラダーでのTVパーフェクト賞として100,000円が設定されている。 300点にあと一歩届かなかった横山だが、最終日に再びパーフェクトを狙える状態にあることを強く印象づけた。
最終日は準決勝、ラウンドロビン、TV決勝へ
大会2日目は、予選上位24名による準決勝6ゲームから始まる。予選8ゲームと準決勝6ゲームを合わせた通算14ゲームのトータルで上位8名が決勝ラウンドロビンへ進出。その後、8名によるラウンドロビン方式を行い、トータルポイント上位3名がTV決勝ステップラダーへ進む。
この方式では、予選首位の横山であっても最後まで安心はできない。準決勝でスコアを落とせば、決勝ラウンドロビン進出圏内から外れる可能性もある。一方で、予選下位通過の選手にも巻き返しのチャンスが残されている。
会場のオイルパターンには「JPBA レジェンドシリーズ TOKIMOTO Mitsuko パターン(41ft)」が採用されている。大会要項には、メンテマシン、使用オイル、クリーナーに関する情報も記載されており、レーンコンディションへの対応力が勝敗を左右する重要な要素になる。
特に決勝ラウンドロビンでは、単なるトータルピン勝負とは異なり、対戦相手との直接勝負という色合いが強くなる。流れを読み、相手のスコア展開に左右されず、自分の投球を貫けるか。技術だけでなく、勝負どころでの判断力と精神力が問われるステージだ。
横山を中心に、若き才能たちの頂点争いは最終日へ
予選8ゲームを終え、横山実美が1,833ピン、アベレージ229.12という圧巻の内容で首位に立った。299を含む爆発力、8ゲームを通じた安定感、終盤でスコアを伸ばす勝負強さ。いずれを見ても、初日の横山は優勝候補筆頭と呼ぶにふさわしい内容だった。
しかし、緒方彩音、金子萌夏、竹山亜希、内田雪月ら上位陣も高い完成度を見せている。さらに、神田結羽と國分美桜里のアマチュア勢も準決勝に進出し、プロを目指す若手選手として確かな存在感を示した。
新人戦は、若手女子プロにとってキャリアを切り開く重要な舞台であり、アマチュア選手にとっては未来への足がかりとなる大会でもある。最終日は準決勝、決勝ラウンドロビン、TV決勝ステップラダーと、緊張感の高い戦いが続く。
横山が首位のまま頂点へ駆け上がるのか。追う上位陣が逆転劇を演じるのか。それとも、準決勝以降で新たなヒロインが誕生するのか。 2026年のプロボウリングレディース新人戦は、若き才能たちの現在地と未来を映し出す、熱い最終日を迎える。
| 順位 | 氏名 | 所属 / 用品契約 | 予選8G | AVG |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 横山 実美 | 平和島スターボウル | 1,833 | 229.12 |
| 2 | 緒方 彩音 | コロナワールド / ボウルスター | 1,790 | 223.75 |
| 3 | 金子 萌夏 | 相模原パークレーンズ | 1,747 | 218.37 |
| 4 | 竹山 亜希 | フリー / サンブリッジ | 1,742 | 217.75 |
| 5 | 内田 雪月 | フリー | 1,732 | 216.50 |
| 6 | 渡辺 莉央 | ITカンファー / HI-SP | 1,727 | 215.87 |
| 7 | 崎山 穂花 | タチバナボウル | 1,705 | 213.12 |
| 8 | 緒方 美空 | コロナワールド / ボウルスター | 1,704 | 213.00 |
| 9 | 石井 萌佳 | I’s Square Co.,Ltd / ABS | 1,683 | 210.37 |
| 10 | 三上 彩奈 | Star Like / STAR LIKE BOWL | 1,672 | 209.00 |
| 11 | 濱﨑 りりあ | 桜ヶ丘ボウリングセンター | 1,669 | 208.62 |
| 12 | 髙田 真帆 | 江の島ボウリングセンター / LEGEND STAR | 1,665 | 208.12 |
| 13 | 葛生 愛梨 | フリー | 1,655 | 206.87 |
| 14 | 野村 美羽 | クァトロブーム / ボウルスター | 1,645 | 205.62 |
| 15 | 酒井 みれい | 神奈中平塚ボウル | 1,634 | 204.25 |
| 16 | 安田 明香里 | 東興鉛鉄工業 | 1,633 | 204.12 |
| 17 | 濱﨑 姫琉 | 桜ヶ丘ボウリングセンター | 1,631 | 203.87 |
| 18 | 根本 遥 | タイトー | 1,629 | 203.62 |
| 19 | 神田 結羽 | 東名ボール | 1,623 | 202.87 |
| 20 | 小堀 香那子 | ラウンドワンジャパン | 1,620 | 202.50 |
| 21 | 川口 茉紀 | クァトロブーム | 1,609 | 201.12 |
| 22 | 國分 美桜里 | すまいるボウル | 1,608 | 201.00 |
| 23 | 岩渕 萌香 | アイキョーボウル / サンブリッジ | 1,602 | 200.25 |
| 24 | 野仲 美咲 | ココレーン | 1,597 | 199.62 |
準決勝進出ラインは1,597ピン、AVG199.62でした。24位の野仲美咲が通過し、同スコアの25位・髙本聖菜は惜しくも次点となっています。
