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2023年PWBA Pepsi Openで劇的な逆転勝利を収めたケイトリン・ジョンソン

2023年PWBA Pepsi Openは、アメリカ・テキサス州ビューモント出身の24歳、ケイトリン・ジョンソン選手による劇的な逆転勝利で幕を閉じました。この大会は、PWBAツアーメンバーでない彼女が、トップ選手たちと肩を並べる実力を証明する場となりました。

逆転勝利の背景

ジョンソン選手は、元PWBAツアーメンバーでしたが、ボウリングセンターのゼネラルマネージャーとして忙しい日々を送る中でメンバーシップを更新しない選択をしました。それでも、世界トップレベルの女子ボウラーたちと競いたいという熱意は失われることはありませんでした。そして、その情熱が今回の勝利を生んだのです。

トップシードへの躍進

Pepsi Openは2日間にわたり開催され、ジョンソン選手は初日の予選12ゲームで300点を2回記録するなど圧倒的なパフォーマンスを発揮しました。その結果、彼女は試合を通じて首位を維持し、ステップラダー方式の決勝でトップシードの座を確保しました。

苦しい決勝戦

決勝戦では、ラトビアのダイアナ・ザビャロワ選手と対戦しました。しかし、序盤の5フレームでジョンソン選手はストライクが1回しか出せず、さらに3回のスプリットに苦しむ厳しい展開となりました。一方、ザビャロワ選手は4フレームから6フレームでターキー(3連続ストライク)を記録し、27ピンのリードを奪いました。

「私は大きな大会で2位になることが多かったので、またそうなるかもと考えていました」とジョンソン選手は試合後に語っています。

驚異の逆転劇

試合中盤以降、ジョンソン選手は冷静さを取り戻し、6フレームから8フレームでターキーを達成。さらに、ザビャロワ選手が8フレームで6-7-10のスプリットを記録してオープンフレームとなり、逆転のチャンスが生まれました。

9フレーム目に10ピンを残しつつもスペアを取ったジョンソン選手は、プレッシャーがかかる10フレームでストライクを3回連続で成功させ、197点を記録しました。このスコアは大会中で2番目に低いものでしたが、試合を決定づけるに十分なものでした。

ザビャロワ選手が10フレームでダブルと6ピンを必要とする場面に追い込まれましたが、最初の投球で3-10のベイビースプリットを残してしまい、ジョンソン選手の勝利が確定しました。

新たな挑戦への意欲

今回の勝利によって、ジョンソン選手は自身の実力を再確認し、今後のツアー復帰に意欲を見せています。「2024年のスケジュールをしっかり確認して、参加可能な大会を検討したい」と語る彼女。非メンバーとしての参加だったため公式なタイトルにはならないものの、賞金1万ドル(約140万円)を手にしました。

一方、準優勝のザビャロワ選手も引き続き優れたパフォーマンスを見せ、プレイヤー・オブ・ザ・イヤー争いで重要なポイントを加えました。

今後の展望: チャンピオンシップへの期待

PWBAツアーは、Pepsi Openを含む「チャンピオンシップ・ウィーク」の最終戦、ツアーチャンピオンシップを控えています。この大会では、2023年にタイトルを獲得した選手やポイントランキング上位者が出場し、優勝賞金5万ドルを目指して競い合います。

ジョンソン選手の復帰がいつになるかはまだ分かりませんが、今回の劇的な勝利は彼女の未来に向けた大きな一歩であることは間違いありません。ボウリング界に新たなヒロインが誕生した瞬間でした。

このように、ジョンソン選手の活躍は、逆境に立ち向かい夢を追い続ける重要性を教えてくれます。今後も彼女の活躍に期待しましょう!