ファイナル進出者
- Tom Daugherty
- Danielle McEwan
- Lennie Boresch Jr.
- Jake Peters
- AJ Johnson
- Verity Crawley
- Liz Johnson
- Derek Kindig
- Balinda Maple
- Hunter Lawless
- Trae Henrichsmeyer
- Carleton Chambers
トム・ドハーティが初代PBA LBCナショナルチャンピオンシップで優勝
2025年1月、米国メイン州ポートランドにある著名なボウリング場「ベイサイドボウル」で開催された「PBA LBCナショナルチャンピオンシップクラッシュ」において、トム・ドハーティ選手が見事優勝を果たしました。この大会は、プロボウラーの間で特に注目される新しいフォーマットのイベントであり、ドハーティ選手は大会史上初のチャンピオンとして名を刻みました。
歴史的な舞台での勝利
この大会は、ボウリング界のレジェンドであるノーム・デューク選手が最後の投球を行った歴史的なレーンで行われました。トム・ドハーティ選手(48歳)は、その舞台で初代チャンピオンとなり、優勝トロフィー「ザ・デューク」を掲げました。しかし、彼はトロフィーを故郷のタンパには持ち帰らず、ベイサイドボウルにそのまま残す意向を示しました。
「このトロフィーはここにあるべきだと思います。多くのボウラーがこれを見て感動してくれることでしょう」とドハーティ選手はコメントしました。
接戦の末の勝利
今回の大会は「ワンボール・ロールオフ・エリミネーター」という特別な形式で行われ、12人のファイナリストが一球ごとに勝負を決める熾烈な戦いを繰り広げました。ドハーティ選手は12回の投球のうち10回ストライクを決め(成功率83.3%)、ファイナルラウンドでは女子プロボウリング協会(PWBA)のスター選手であるダニエル・マキューアン選手を下しました。
特に印象的だったのは、第2ラウンドでの展開です。ドハーティ選手はこのラウンドで7ピンしか倒せず、一時は敗退を覚悟しました。しかし、オープンクラシック部門を制した17歳のトレイ・ヘンリックスマイヤー選手が6ピンのスコアを記録したことで、ドハーティ選手に再びチャンスが訪れました。
その後、ドハーティ選手は勢いを取り戻し、9回の投球でストライクを連発。第6ラウンドでは7ピンを残しロールオフに持ち込まれましたが、完璧な投球で勝利を収めました。
勝利の鍵となった戦略
ドハーティ選手は、大会を通じて冷静な戦略と的確な調整を見せました。特に彼が語った「盲目的な調整」は、試合の進行中にレーンコンディションが変化する中で重要な役割を果たしました。
「第6ラウンドのロールオフで、投球ミスがポケットに収まるとは思いませんでした。しかし、それが可能だと分かった瞬間、次の投球ではさらにエリアを広げて攻めることができると確信しました」と彼は振り返りました。
その後、ドハーティ選手はファイナルラウンドまでリードを保ち、プレッシャーが増す中でも安定した投球を続けました。最終的には、ダニエル・マキューアン選手を抑えて堂々の優勝を果たしました。
大会結果
ラウンド別結果
ラウンド | ストライクを決めた選手 | 敗退選手 |
---|---|---|
1 | トム・ドハーティなど多数 | カールトン・チェンバーズ |
2 | 同上 | トレイ・ヘンリックスマイヤー |
3 | 同上 | ハンター・ローリス |
4 | 同上 | バリンダ・メイプル |
5 | 同上 | デレク・キンディグ |
6 | 同上 | リズ・ジョンソン |
7 | 同上 | ベリティ・クローリー |
8 | 同上 | AJ・ジョンソン |
9 | 同上 | ジェイク・ピーターズ |
10 | 同上 | レニー・ボーレッシュ Jr. |
ファイナル | トム・ドハーティ | ダニエル・マキューアン |
上位選手と賞金
- トム・ドハーティ – $60,000
- ダニエル・マキューアン – $10,000
- レニー・ボーレッシュ Jr. – $3,000
まとめ
トム・ドハーティ選手の勝利は、冷静な判断力と高度な技術が生んだものでした。また、この大会の成功は、新しいボウリング大会フォーマットが持つ可能性を示しています。次回の大会も、さらなる熱戦が期待されます。ボウリングファンにとって、これは見逃せない瞬間の連続でした。