
2025 PBAシーズン中間表彰:ここまでのハイライトを振り返る
4つのタイトルイベントが終了し、5つ目のイベントである PBA Roth/Holman Doubles Championship の決勝戦が 3月2日(日)午後1時(東部時間)にFS1で放送 される。さらに6つ目のイベントも控えているこのタイミングで、2025 PBAシーズン中間表彰 を行うのにぴったりの時期だ。
これらの表彰は、まるで高校の卒業アルバムのようなもの。受賞者のほとんどは実力者か編集者のお気に入り、一部の賞は変わり者を称えるために作られ、そして1か月後には誰も覚えていないだろう。
最優秀選手(Most Outstanding Player):EJ タケット
2025年の年間最優秀選手(Player of the Year)の最有力候補がEJタケットになるなんて… 誰もが予想していたことだろう。
タケットはまず、キャリア2度目のU.S.オープン制覇と、通算6つ目のメジャータイトル獲得を達成。予選2ラウンド終了時点で78位だったところから這い上がり、最終的に決勝ステップラダーで2位シードを獲得した。
さらに、ミズーリで行われた大会で通算25勝目を挙げ、PBA史上最年少クラスでの偉業を達成。あと1勝すれば、歴代優勝回数ランキングでドン・ジョンソン(10位) に並ぶことになる。
次点候補: グラハム・ファック、クリス・ヴィア、アンドリュー・アンダーソン
最も期待外れの選手(Most Disappointing Player):マーシャル・ケント
2024年はキャリア最高のシーズンを送り、年間ポイントランキング2位、さらには初のメジャータイトルを獲得したマーシャル・ケント。しかし2025年はまったく異なる展開となっている。
現在のポイントランキングは58位。デラウェアでの24位以外、予選通過も賞金圏入りもなし。
もちろん、まだシーズンは終わっていないため巻き返しのチャンスはあるが、ここまでの成績は期待を大きく下回るものだ。
次点候補: アンソニー・シモンセン、イェスパー・スヴェンソン
最も驚かせた選手(Most Surprising Player):ティム・フォイ・ジュニア
昨シーズン、PBAイースト・リージョンでの成績は、8位、1位、2位、3位、2位、1位、2位、1位、1位。この実績を考えれば、PBAツアーで3大会連続トップ5入りしても不思議ではない。
しかし、本人含めて誰もここまでの活躍を予想していなかっただろう。そろそろ期待値を見直す時かもしれない。
次点候補: マイケル・デビッドソン、グラハム・ファック、ティミー・タン
最優秀復帰選手(Best Comeback Player):サントゥ・タフヴァナイネン
元最優秀新人選手(Rookie of the Year)であるサントゥ・タフヴァナイネンは、膝のケガで2024年シーズンを全休。2023年シーズン終了から2025年シーズン開始までの間、試合で投げたゲーム数はわずか50ゲーム以下だった。
それでも、復帰2戦目にして優勝。まさに「別次元の存在」と言えるだろう。
次点候補: ジェイコブ・ブトゥルフ、フランソワ・ラボア、ショーン・マルドナード
最も安定した選手(Most Consistent Player):トム・スモールウッド
安定感は派手ではないが、トム・スモールウッドは4大会すべてで賞金圏入りした5人のうちの1人。各大会の順位は18位、26位、26位、27位。
現在のポイントランキングは… 26位。予想通りの結果だ。
次点候補: マット・サンダース、ネイサン・ボール
最も信じられない瞬間(Most Unbelievable Moment):カイル・トループの5-10スプリット
PBAピート・ウェーバー・ミズーリ・クラシックの決勝進出まであと1マークだったカイル・トループ。しかし、完璧な投球をしたにもかかわらず、信じられないことに5-10スプリットを残してしまった。
この結果、ティミー・タンがキャリア初のTV決勝に進出。さらに皮肉なことに、ティミー・タンは後にポケット5ピンを残し、ドム・バレットに敗れた。
次点候補:
- クリス・ヴィアの3-2フレーム
- ティム・フォイ・ジュニアのミスした9ピン
- ドム・バレットの0-3からの大逆転勝利(vs. リッチー・ティース)
最も感動的なストーリー(Best Story):マロット親子のダブルス挑戦
ウェス・マロットは2006年と2008年にボウレロ・ヴァーノンヒルズでタイトルを獲得。2006年大会のとき、当時3歳だった息子ジョーダンは重いウイルス感染症で入院していた。
それから19年後、同じレーンで親子がPBA Roth/Holman Doubles Championshipに挑戦。予選3ラウンドでは、ウェスが2ゲーム連続300、ジョーダンも800シリーズに迫るスコアを記録した。
決勝進出には80ピン足りなかったが、この物語はファンの心に深く刻まれた。
今後のPBAツアー
2025 PBAツアーは、2月25日(火)開催のPBAマイク・オールビー・ネバダ・クラシック presented by Pilgrim’sへと続く。今後の展開に注目だ!