霜出佳奈が3年ぶりV、通算3勝目
2026山梨レディースで幸木百合菜との決勝を制す
山梨を舞台に2日間の熱戦、4年目の大会が決着
2026年9月26日から27日にかけて、「信玄公祭り連携事業 2026山梨レディース プロボウリングトーナメント 兼 男女アマチュア選手権」が開催された。
今大会は公益社団法人日本プロボウリング協会のB公認大会として実施。予選は大丸パークレーンズ、ボウリング王国スポルト南アルプス店、都留ファミリーボウルの3会場で行われ、準決勝・決勝の舞台はダイトースターレーンとなった。
プロ部門には64名が出場。予選6ゲームを戦い、各会場から選出された上位24名が準決勝へ進出した。その後、準決勝6ゲームを0スタートで行い、上位12名が決勝トーナメントへ。最終ステージはすべて1ゲームマッチという、一投のミスが勝敗を大きく左右する緊張感あふれる方式で争われた。
また、山梨県の「信玄公祭り連携事業」としての開催は今回で4年目。女子プロボウラー64名に加え、男女アマチュア選手178名が集まり、最終日には交流イベント「女子プロボウラーと一緒に投げよう」や、山梨県出身のシンガーソングライター・伊藤ひろのさんによるライブも行われた。
競技だけにとどまらず、地域とボウリングをつなぐ大会として存在感を高めるなか、プロ部門の頂点に立ったのは霜出佳奈だった。
霜出佳奈が後半に逆転、山梨レディース初優勝
決勝トーナメントを勝ち上がった4名
プロ部門では、準決勝6ゲーム終了時点の上位12名が決勝トーナメントへ進出した。
決勝トーナメントは1ゲームマッチのノックアウト方式で行われ、上位4名は1回戦シード。短期決戦ならではの緊張感のなか、最終的に準決勝へ勝ち残ったのは、中島瑞葵、幸木百合菜、川田菜摘、霜出佳奈の4名だった。
準決勝第1試合では、中島瑞葵と幸木百合菜が対戦。
中島は225をマークしたが、幸木がそれを上回る236を記録。11ピン差で幸木が優勝決定戦への切符をつかんだ。
もう一方の準決勝第2試合は、霜出佳奈と川田菜摘の対戦となった。
霜出は208、川田は193。大きな点差ではなかったものの、最後までリードを守った霜出が15ピン差で決勝進出を決めた。
こうしてプロ部門の優勝決定戦は、
幸木百合菜 vs 霜出佳奈
という組み合わせとなった。
序盤は幸木が先行、霜出は追う展開に
優勝決定戦は、左投げの幸木百合菜と右投げの霜出佳奈による対戦。
異なる投球ラインを使う2人による一戦は、両者ストライクという好スタートで幕を開けた。
そこから先に流れをつかんだのは幸木だった。
幸木は序盤からストライクを重ねてスコアを伸ばす一方、霜出は2フレーム目を9本カウントとして一度足踏み。3フレーム以降、幸木を追いかける形となった。
ゲーム中盤を迎えた段階では、幸木が約2マークのリードを奪っていた。
1ゲームマッチでは、序盤に大きな差をつけられると挽回できる時間は限られる。
幸木がそのまま主導権を握るかと思われたが、ここから霜出が勝負強さを見せた。
後半のターキーで一気に接近
追う立場となった霜出は、後半に入るとストライクを連発。
先にターキーを完成させ、一気に幸木との差を縮めていく。
決勝のような短期決戦では、連続ストライクが生み出すスコア差だけでなく、ゲーム全体の空気も大きく変化する。
序盤は幸木のペースだった試合が、霜出の連続ストライクによって一気に接戦へと変わった。
そして霜出が追いついたタイミングで、幸木に大きな試練が訪れる。
幸木の投球が厚めに入り、ビッグ5が残る展開となった。
ここが優勝争いを大きく左右するポイントとなった。
霜出はその後も崩れることなくゲームを進め、10フレームまでしっかりとまとめて237。
幸木は217でゲームを終えた。
最終スコアは、
霜出佳奈 237-217 幸木百合菜
20ピン差で霜出が勝利し、2026山梨レディースのチャンピオンに輝いた。
2023年以来、3年ぶりとなる通算3勝目
今回の優勝は、霜出にとって山梨レディース初優勝。
さらに公式戦では今季初勝利となり、2023年の「第44回JLBCプリンスカップ」以来、3年ぶりの優勝となった。
これで霜出は通算3勝目を記録した。
決勝トーナメント最終順位は以下の通り。
- 優勝 霜出佳奈
- 第2位 幸木百合菜
- 第3位 中島瑞葵
- 第4位 川田菜摘
賞金は、優勝した霜出が80万円、第2位の幸木が40万円、第3位の中島が20万円、第4位の川田が18万円となった。
今回の決勝で印象的だったのは、霜出が序盤のビハインドを抱えながらも、自分のゲームを崩さなかったことだ。
1ゲームマッチでは、一度のオープンやスプリットが致命傷になりかねない。それでも霜出は後半にストライクをつなげ、チャンスが訪れた瞬間に一気に流れを引き寄せた。
最後まで勝負を諦めず、ゲーム後半で最大限のパフォーマンスを発揮したことが、3年ぶりのタイトルにつながった。
男子アマは高橋望が248で頂点へ
男子アマチュア部門の優勝決定戦では、雪吹洸輔と高橋望が対戦した。
序盤は雪吹がストライクを並べ、先行する形となった。
一方の高橋も2フレーム目のスペアを挟み、3フレームからストライクを重ねて猛追。雪吹が5フレームでオープンとなったところで高橋が逆転すると、その後も安定した投球を続けた。
最終スコアは、
高橋望 248-226 雪吹洸輔
高橋が22ピン差で勝利し、男子アマチュア部門優勝を飾った。
女子アマは松田寿夏が2連覇
女子アマチュア部門では、高橋亜子と松田寿夏が優勝決定戦へ進出した。
両者ともストライクスタートとなったが、その後は松田が徐々にリードを広げていく。
高橋が序盤のスプリットなどで苦しい展開となる一方、松田は中盤以降にストライクを重ねて主導権を掌握。そのまま最後まで流れを渡さなかった。
結果は、
松田寿夏 246-191 高橋亜子
松田が勝利し、昨年に続く女子アマチュア部門2連覇を達成した。
プロ、男子アマ、女子アマの3部門で、それぞれ違ったゲーム展開が生まれた今回の優勝決定戦。
1ゲームマッチならではのプレッシャーと、流れをつかむ重要性が随所に表れた大会となった。
霜出佳奈がつかんだ3年ぶりのタイトル、そして大会は次のステージへ
2026山梨レディース プロボウリングトーナメントは、霜出佳奈の大会初優勝で幕を閉じた。
決勝では幸木百合菜に序盤からリードを許しながらも、後半にターキーを決めて猛追。幸木にビッグ5が残った勝負どころを逃さず、最後は237対217で逆転勝利を収めた。
この優勝は霜出にとって、2023年以来となる3年ぶり、通算3勝目のタイトル。
短期決戦で先行を許しても慌てず、自分の投球を続け、ゲーム後半で流れを引き寄せる。今回の決勝は、最後まで勝負を諦めないことの重要性を改めて感じさせる一戦だった。
アマチュア部門では、男子の高橋望が248で優勝。女子では松田寿夏が246をマークし、大会2連覇を成し遂げた。
そして大会終了後には、尾形大会会長から2027年の第5回大会をA公認大会として開催する予定であることが発表された。
4年間をかけて成長してきた山梨レディースは、いよいよ次のステージへ向かう。
B公認からA公認へ。
プロとアマチュア、そして地域が一体となって作り上げてきた大会が、5年目にどのような進化を見せるのか。
そして2027年、山梨のレーンで新たにどんなドラマが生まれるのか。
次回大会にも大きな注目が集まりそうだ。
女子プロ部門 入賞者
| 順位 | 選手名 | 所属 / 用品契約 | 賞金 |
|---|---|---|---|
| 優勝 | 霜出 佳奈 | サンスクエアボウル / HI-SP | 800,000円 |
| 第2位 | 幸木 百合菜 | 相模原パークレーンズ | 400,000円 |
| 第3位 | 中島 瑞葵 | フリー / ABS | 200,000円 |
| 第4位 | 川田 菜摘 | フリー / ABS | 180,000円 |
| 第5位 | 坂倉 凜 | カニエJAPAN・アソビックス | 120,000円 |
| 第6位 | 寺下 智香 | 神戸六甲ボウル / サンブリッジ | 110,000円 |
| 第7位 | 網代 羅夢 | 桜ヶ丘ボウリングセンター | 105,000円 |
| 第8位 | 野仲 美咲 | ココレーン | 100,000円 |
| 第9位 | 桑藤 美樹 | (株)スポルト / ABS | 90,000円 |
| 第10位 | 金子 萌夏 | 相模原パークレーンズ | 80,000円 |
| 第11位 | 近藤 菜帆 | ALSOK愛知株式会社 / HI-SP | 75,000円 |
| 第12位 | 緒方 彩音 | (株)コロナワールド / (株)ボウルスター | 70,000円 |
| 第13位 | 森田 和紀 | ForestBear | 65,000円 |
| 第14位 | 名和 秋 | (株)コロナワールド | 60,000円 |
| 第15位 | 小久保 実希 | ジョイナスボウル / HI-SP | 59,000円 |
| 第16位 | 松永 裕美 | ABS | 58,000円 |
| 第17位 | 松尾 星伽 | ラウンドワンジャパン / ABS | 57,000円 |
| 第18位 | 坂野 ニイナ | ジョイナスボウル | 56,000円 |
| 第19位 | 内藤 真裕実 | フリー / サンブリッジ | 55,000円 |
| 第20位 | 野村 美羽 | クァトロブーム / (株)ボウルスター | 54,000円 |
| 第21位 | 鈴木 理沙 | (株)日本ケアクオリティ | 53,000円 |
| 第22位 | 後藤 光々音 | (株)サウンド・ストーリー / サンブリッジ | 52,000円 |
| 第23位 | 宇山 侑花 | 桃園シティボウル / ABS | 51,000円 |
| 第24位 | 白石 順子 | (株)サウンド・ストーリー | 50,000円 |
アマの部 優勝