2026 PWBAツアーチャンピオンシップ、決勝進出5選手が決定
マーティンが第1シード

24ゲームの激戦を突破した5人、シーズンを締めくくる大一番へ

2026年PWBAツアーチャンピオンシップは、オハイオ州パーマハイツのヨークタウン・レーンズで行われた2日間、計24ゲームのラウンドロビン・マッチプレーを終え、ステップラダー決勝へ進出する5選手が決定した。

ファイナリストに名を連ねたのは、第1シードのジリアン・マーティン、第2シードのビルギット・ノレイクス、第3シードのダイアナ・ザビャロワ、第4シードのローレン・ルッソ、第5シードのステファニー・ジョンソン

優勝者には、メジャータイトルと3万ドルの優勝賞金が与えられる。ステップラダー決勝は現地時間火曜日午後6時30分にスタートし、BowlTVとBowling TVで同時配信される予定だ。

今回の5人には、それぞれ異なる背景がある。

圧倒的なステップラダー実績を持つ選手、低いシードから一気に駆け上がった選手、負傷を抱えて決勝へ進んだ選手、昨年の経験を武器に再び戻ってきた選手、そして殿堂入り資格を懸けて戦う選手。

単なる優勝争いではなく、5人それぞれのキャリアと物語が交差する最終決戦。

2026年のPWBAを締めくくるにふさわしいステップラダーとなりそうだ。

 

第1シードはジリアン・マーティン “ステップラダー無敗”の強さを再び示せるか

勝てば通算5勝目、メジャー3勝目 殿堂入り資格も視野に

第1シードを獲得したのは、オハイオ州ストウのジリアン・マーティンだ。

マーティンにとって今回の決勝は、ただ一つのメジャータイトルを懸けた戦いではない。

優勝すればキャリア通算5勝目、メジャー3勝目となり、PWBA殿堂入りのPerformance部門における資格を得る可能性がある。

そして何より注目したいのが、ステップラダーでの驚異的な勝負強さだ。

マーティンは2024年以降、ステップラダーに3度進出。そのすべてで勝ち続け、9戦9勝という無敗記録を残している。

通常の予選やマッチプレーと異なり、ステップラダーは一発勝負だ。

わずかな投球ミス、スペアミス、レーン変化への対応の遅れが、そのまま敗退につながる。

その特殊な舞台で9連勝しているという事実は、単純な技術力だけでは説明しきれない。プレッシャー下での対応力、ゲームを読む力、勝負所での集中力を兼ね備えていることを示している。

一方で、本人が強調しているのは「記録」ではなく、もっとシンプルな気持ちだ。

マーティンは、この大きな舞台に立てることを楽しみ、その喜びを周囲にも伝えたいという姿勢を示している。

殿堂入り資格、メジャータイトル、無敗記録。

これだけの意味が懸かった一戦でありながら、テーマは「楽しむこと」

その精神状態を保つことができれば、マーティンは今回も極めて手強い存在になる。

ステップラダー9連勝を10連勝へ伸ばせるのか。

今大会最大の注目ポイントの一つだ。

 

第2シード・ノレイクス 24番手から第2シードまで駆け上がった驚異の追い上げ

第2シードには、ドイツのビルギット・ノレイクスが入った。

その道のりは、今回のファイナリストの中でも特に印象的だ。

ノレイクスはシーズンポイントによってツアーチャンピオンシップ出場権を獲得したが、大会開始時点では第24シードだった。

つまり、フィールドの中では最も低い位置からのスタートだった。

しかし、マッチプレー最終ブロックで一気に順位を上げ、最終的にはステップラダー第2シードを獲得。

まさに大会を通じて状態を上げてきた選手と言える。

ノレイクスは2022年USBCクイーンズ王者であり、メジャーを勝ち切る力をすでに証明している。一方で、現在は新たな環境の中でツアーへ戻ってきた選手でもある。

最近母親となり、家族と離れてツアーを戦っていることについても、本人はその機会への感謝を口にしている。

最初から優勝候補として大会に入ったわけではない。

第24シードから第2シードまで浮上した勢いそのものが、ノレイクス最大の武器とも言える。

第2シードであれば、タイトルまで必要なのは2勝。

現在の勢いをそのままステップラダーへ持ち込めれば、第1シードのマーティンにとっても非常に危険な相手となるだろう。

 

第3シード・ザビャロワ 今季2度目のメジャーTV決勝、“楽しむこと”を取り戻せるか

第3シードは、ラトビアのダイアナ・ザビャロワ

ザビャロワは今季、U.S.ウィメンズ・オープンでもステップラダーに進出しており、今回が今シーズン2度目となるメジャー大会でのテレビ決勝進出となる。

前回の経験を振り返ったザビャロワが、今回の決勝に向けて掲げているテーマは明確だ。

それは、「リラックスして、ボウリングを楽しむこと」

最近のテレビ決勝では、本人が本来望んでいたほど競技そのものを楽しめていなかったという。その経験を踏まえ、今回はより自然体で大舞台に臨みたいとしている。

ただし、最大の懸念材料はコンディションだ。

ザビャロワは脚を負傷しており、マッチプレー最終ブロックも負傷を抱えた状態で戦い抜いた。

本人も、決勝までできる限り脚を休ませ、競技に耐えられる状態へ整えたいと話している。

ステップラダーでは、第3シードのザビャロワが勝ち進んだ場合、複数ゲームを連続で投球することになる。

そのため、今回は技術やメンタルだけでなく、脚の状態がどこまで持つかというフィジカル面も勝敗を左右する重要な要素になる。

 

第4シード・ルッソ 2年連続のステップラダー、成長した“考え方”を武器に

第4シードはローレン・ルッソ

ルッソは昨年に続き、2年連続でツアーチャンピオンシップのステップラダー進出を果たした。

前年と同じ大舞台へ戻ってきたこと自体が、シーズンを通した安定感の証明でもある。

ただし、本人が昨季から最も成長したと感じているのは、フォームや球質といった技術面だけではない。

ポイントとして挙げたのは、「マインドセット」だ。

ゲームの後半になってようやく落ち着くのではなく、より早い段階から試合に入り込み、自分自身のスタイルを信じて投球すること。

ルッソは、そうした考え方の変化が今季の成長につながっていると振り返っている。

ステップラダーでは、短時間でレーンを把握し、自分の投球を確立する能力が極めて重要になる。

その意味でも、「早く自分のボウリングに入る」というルッソのテーマは、ステップラダーという形式に非常に重要な要素だ。

昨年の経験をどこまで生かせるか。

経験を単なる経験で終わらせず、結果へ変えられるかが問われる。

 

第5シード・ジョンソン 勝てば殿堂入り資格、しかし目標は“次世代に可能性を示すこと”

第5シードは、テキサス州マッキニーのステファニー・ジョンソン

ジョンソンは、子どもたちの学校が始まったことからツアーチャンピオンシップウィーク最初の2大会を欠場していたが、今回のツアーチャンピオンシップでステップラダーへ戻ってきた。

そしてジョンソンにも、今回の大会には大きな意味がある。

優勝すれば、PWBA殿堂入り資格を得る可能性がある。

かつて女子プロツアーそのものが存在しなかった時期を経験しているジョンソンにとって、自身が殿堂入りを狙える位置まで到達したことは特別だ。

しかし、彼女が最も重要視しているのは、自分自身のタイトル数だけではない。

ジョンソンは、競技を続ける自分の姿を通して、「次の世代に、何でも可能だと感じてもらいたい」という思いを語っている。

そして本人にとっては、それこそが最大の目標であり、勝利はその先についてくる“ボーナス”だという。

第5シードからの優勝には、ステップラダーを最初から最後まで勝ち抜く必要がある。

最も厳しい立場ではあるが、一つ勝てば勢いが生まれるのもステップラダーの特徴だ。

勝利への執着ではなく、自分より先の世代を見据えて戦うベテラン。

ジョンソンの存在が、この決勝に独特の深みを与えている。

 

年間表彰も決定 ニュー・フイフェンが2年連続Player of the Year

ステップラダー進出者が決まった一方で、2026年PWBAシーズンを象徴する年間表彰も決定した。

シンガポールのニュー・フイフェンが、2026年のPWBA Player of the Yearを獲得。

2年連続での受賞となり、これはシャノン・オキーフが2018年、2019年に連続受賞して以来のこととなった。

さらにニューは、PWBA High Average賞も獲得している。

また、韓国のソ・ヨンリュ(Seo Yeon Ryu)が2026年PWBA Rookie of the Yearに選出された。

ソは韓国人として初めてPWBAツアーに参戦した選手であり、2015年以降では5人目となる海外出身の新人王となった。

ツアーチャンピオンシップの優勝争いとともに、PWBAの国際化を象徴するシーズンとなったことも、2026年の大きな特徴と言えるだろう。

 

勝負を分けるのは技術だけではない 5人の“自分らしさ”がぶつかる最終決戦

2026年PWBAツアーチャンピオンシップのステップラダーには、まったく異なる物語を背負った5人が残った。

第1シードのジリアン・マーティンは、2024年以降ステップラダー9戦無敗という圧倒的な勝負強さを持つ。

第2シードのビルギット・ノレイクスは、第24シードから第2シードまで駆け上がった大会最大級の追い上げを見せた。

第3シードのダイアナ・ザビャロワは、脚の負傷と戦いながら、今季2度目となるメジャーTV決勝へ挑む。

第4シードのローレン・ルッソは、昨年の経験を土台に、より成熟したマインドセットで2年連続のステップラダーへ戻ってきた。

そして第5シードのステファニー・ジョンソンは、殿堂入り資格を懸けながらも、勝利以上に次世代へ可能性を示すことを見据えている。

興味深いのは、選手たちのコメントに共通する言葉だ。

それは、「楽しむこと」「リラックスすること」「自分らしくいること」

メジャーという大舞台では、技術力だけで勝敗が決まるわけではない。

レーンコンディションへの対応、ボール選択、スペアの精度、そしてプレッシャーの中でも普段通りの投球を再現できるか。

最終的には、自分自身のボウリングを最後まで信じ切れる選手が、一歩抜け出す可能性が高い。

メジャータイトル、優勝賞金3万ドル、そして選手によっては殿堂入りへの道まで懸かる2026年PWBAツアーチャンピオンシップ。

シーズン最後の大舞台で、5人の物語はどのような結末を迎えるのか。

そして最後の1球を投げ、メジャーチャンピオンとして頂点に立つのは誰なのか。

PWBAシーズンを締めくくる、注目のステップラダー決勝が始まる。

2026 PWBA Tour Championship

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