メリーランドカップ JPBAシーズントライアル 2026 サマーシリーズ
(賀茂ボール)
太田隆昌が1ピン差の優勝決定戦を制覇、シーズントライアル通算3勝目
2026年7月28日(火)、広島県東広島市の賀茂ボールで、公益社団法人日本プロボウリング協会主催の「メリーランドカップ JPBAシーズントライアル2026 サマーシリーズ」が開催されました。
大会には男子プロ37名が出場。予選8ゲームの上位20名が準決勝へ進み、予選との通算12ゲームで上位8名を選出しました。決勝は、各ステージを1ゲームで争うシュートアウト方式で実施されました。
優勝を飾ったのは、青山スポーツガーデン所属、サンブリッジ用品契約の太田隆昌。準決勝を3位で通過すると、シュートアウト2ndマッチを222で制し、優勝決定戦ではトップシードの津島健次を203対202のわずか1ピン差で破りました。
太田にとって、今回の優勝はシーズントライアル通算3勝目。決勝の2試合を接戦で勝ち抜き、勝負どころでの強さを示しました。
決勝
決勝は、準決勝までの通算12ゲーム順位を基にしたシュートアウト方式で行われました。
最初に5位から8位通過の4名が1stマッチを戦い、その最上位者が2ndマッチへ進出。続く2ndマッチでは、準決勝2位から4位の3名と1stマッチ勝者の計4名が対戦し、最上位者がトップシードとの優勝決定戦に臨みました。
長丁場で順位を上げることが有利な組み合わせにつながる一方、決勝の各ステージは1ゲームのみ。わずかなミスや一度の連続ストライクが、最終順位を大きく左右する形式です。
シュートアウト1stマッチ
1stマッチには、準決勝5位の小林哲也、6位の榎大成、7位の吉井昌幸、8位の竹本圭実が登場しました。
この試合で抜け出したのは、地元・賀茂ボール所属の竹本圭実です。竹本は第1フレームこそスプリットからのオープンとなりましたが、第2フレーム以降にストライクを重ねて挽回。終盤には連続ストライクを並べ、248までスコアを伸ばしました。
小林も247を記録する好ゲームを展開しましたが、竹本がわずか1ピン上回りました。榎は166、吉井は170となり、竹本が2ndマッチへの進出を決めました。
シュートアウト1stマッチ結果
| 順位 | 選手 | スコア |
|---|---|---|
| 1 | 竹本圭実 | 248 |
| 2 | 小林哲也 | 247 |
| 3 | 吉井昌幸 | 170 |
| 4 | 榎大成 | 166 |
地元所属の竹本と小林による1ピン差の争いは、今大会の決勝を象徴する接戦となりました。
シュートアウト2ndマッチ
2ndマッチには、準決勝2位の西田久良、3位の太田隆昌、4位の伊吹太陽、そして1stマッチを勝ち上がった竹本圭実が出場しました。
ここで最も高いスコアを記録したのは太田隆昌です。太田は中盤にストライクを重ね、安定した展開で主導権を握りました。第7フレームではスプリットによるオープンがありましたが、その後は再びストライクを並べ、最終スコアを222としました。
1stマッチで248を記録した竹本は204。伊吹が189、西田が181となり、太田が優勝決定戦への進出を決めました。
シュートアウト2ndマッチ結果
| 順位 | 選手 | スコア |
|---|---|---|
| 1 | 太田隆昌 | 222 |
| 2 | 竹本圭実 | 204 |
| 3 | 伊吹太陽 | 189 |
| 4 | 西田久良 | 181 |
太田は一度のオープンフレームを引きずることなく、直後から立て直しました。1ゲーム勝負の中で流れを失わなかったことが勝利につながりました。
優勝決定戦
優勝決定戦は、準決勝をトップで通過した津島健次と、シュートアウト2ndマッチを勝ち上がった太田隆昌の対戦となりました。
試合は最後まで一進一退の展開となり、両者ともに大きく崩れることなくスコアを積み重ねました。終盤に入っても勝負の行方は決まらず、太田、津島ともに第9フレームと第10フレームをスペアとし、決着は第10フレーム3投目へ持ち越されました。
優勝の行方を左右する最後の投球で、両者はいずれもストライクを記録。最終スコアは、太田が203、津島が202となりました。
最後の1投まで勝敗が分からない緊迫した展開の末、太田隆昌がわずか1ピン差で優勝。 シーズントライアル通算3勝目を挙げました。
優勝決定戦結果
| 選手 | スコア |
|---|---|
| 太田隆昌 | 203 |
| 津島健次 | 202 |
両者が第10フレーム3投目をストライクで締めくくり、最終的に1ピン差で決着する劇的な優勝決定戦となりました。
入賞者リスト
| 順位 | 選手 | 所属・用品契約 | 賞金 |
|---|---|---|---|
| 優勝 | 太田隆昌 | 青山スポーツガーデン/サンブリッジ | 78,700円 |
| 第2位 | 津島健次 | フタバボウル | 56,700円 |
| 第3位 | 西田久良 | フリー | 37,800円 |
| 第4位 | 伊吹太陽 | GiGO BOWL/ABS | 34,600円 |
| 第5位 | 竹本圭実 | 賀茂ボール | 31,500円 |
| 第6位 | 小林哲也 | イリスボウル/株式会社コロナワールド/しんじ湖ボウル | 28,300円 |
| 第7位 | 榎大成 | ラウンドワンジャパン | 25,200円 |
| 第8位 | 吉井昌幸 | フリー | 22,000円 |
なお、今大会でパーフェクトゲームの達成はありませんでした。
準決勝
準決勝は、予選上位20名による4ゲームで争われました。予選8ゲームとの通算12ゲームで上位8名が決勝へ進出しました。
トップ通過は津島健次。予選を1,662ピンの3位で終えると、準決勝では254、182、239、193の計868ピンを加算しました。通算2,530ピン、アベレージ210.83でトップシードを獲得しています。
西田久良は通算2,522ピンで2位。予選首位から順位を一つ下げたものの、津島との差はわずか8ピンでした。
太田は予選4位から順位を上げました。準決勝では194、242、245、234の計915ピンを記録。準決勝4ゲームのアベレージは228.75と、20名中最も高い数字を残しました。通算2,505ピンで3位に浮上し、その勢いを決勝での優勝につなげました。
伊吹太陽が通算2,412ピンで4位、小林哲也が2,403ピンで5位。以下、榎大成、吉井昌幸、竹本圭実までが決勝進出を果たしました。
決勝進出ラインは竹本の2,344ピン。9位の平岡勇人は2,310ピンとなり、34ピン差で決勝進出を逃しました。
決勝進出者
| 通過順位 | 選手 | 通算12ゲーム | アベレージ |
|---|---|---|---|
| 1 | 津島健次 | 2,530 | 210.83 |
| 2 | 西田久良 | 2,522 | 210.16 |
| 3 | 太田隆昌 | 2,505 | 208.75 |
| 4 | 伊吹太陽 | 2,412 | 201.00 |
| 5 | 小林哲也 | 2,403 | 200.25 |
| 6 | 榎大成 | 2,374 | 197.83 |
| 7 | 吉井昌幸 | 2,369 | 197.41 |
| 8 | 竹本圭実 | 2,344 | 195.33 |
予選
予選は37名が8ゲームを投球し、上位20名が準決勝へ進出しました。
首位通過は西田久良。前半4ゲームで851ピン、後半4ゲームで830ピンを積み上げ、合計1,681ピン、アベレージ210.12を記録しました。
伊吹太陽は1,666ピンで2位。津島健次は前半4ゲーム終了時点で764ピンの12位でしたが、後半に218、267、194、219の計898ピンを記録し、1,662ピンの3位まで順位を上げました。
太田は前半752ピンから後半838ピンへとスコアを伸ばし、合計1,590ピンで4位通過。岡野秀幸も同じ1,590ピンを記録し、5位に入りました。
準決勝進出ラインとなった20位は柴田英徳の1,462ピン。最後まで予断を許さない争いとなりました。
太田隆昌が接戦で示した勝負強さ
今大会最大の見どころは、決勝3試合のうち2試合がわずか1ピン差で決着したことです。
1stマッチでは竹本が248、小林が247。そして優勝決定戦では太田が203、津島が202。1本のスペア、1投のカウント、わずかな投球精度の差が、そのまま勝敗を分けました。
太田は予選4位、準決勝3位と着実に順位を上げ、決勝では2ndマッチと優勝決定戦を連勝しました。特に準決勝4ゲームでは915ピン、アベレージ228.75を記録しており、大会後半に向けて状態を高めていったことが分かります。
決勝では爆発的なハイスコアではなく、相手を1ピン上回るための投球を最後まで積み重ねました。短期決戦における対応力と、接戦での集中力がもたらした優勝だったといえるでしょう。
太田隆昌が手にしたシーズントライアル3勝目。 賀茂ボールで繰り広げられた今大会は、最後の1投まで勝敗の読めない、緊迫したシリーズとなりました。
