内藤広人が予選前半首位
シーホースカップ2026で2903ピンの好発進
技術と対応力が問われる予選が開幕
「大安興業プレゼンツ シーホースカップ JPBAプレイヤーズトーナメント2026」は6月19日、神奈川県伊勢原市の伊勢原ボウリングセンターで予選第1、第2ラウンドを行った。
本大会に出場した60人が各ラウンド6ゲーム、計12ゲームを投球し、内藤広人が2903ピン、アベレージ241.91で予選前半の首位に立った。2位には藤井信人、3位には田中椋也が続き、上位陣は僅差で予選後半を迎える。
今大会は6月18日から21日までの4日間開催。賞金総額は1350万円で、優勝者には副賞250万円を含む500万円が贈られる。予選は4ラウンド、合計24ゲームで争われ、上位24人が最終日のTop24ラウンドへ進出する。さらにTop12ラウンドを経て、通算36ゲームの上位4人がテレビ決勝ステップラダーに進む。
予選初日の大きな特徴は、前後半で競技条件が大きく変化したことだ。
第1ラウンドは43フィートのオイルパターンで、各選手は登録した3個までのボールを使用できた。一方、第2ラウンドは41フィートに変更され、使用できるボールはプラスチック製の1個のみ。ボールによる曲がりやピンアクションの差を生かしにくい条件のなか、ライン取りや球速、回転数、投球精度といった選手自身の対応力が、順位を大きく左右した。
内藤が抜群の安定感で首位浮上
序盤の停滞を修正し、第1ラウンド後半から加速
内藤は第1ラウンドを1424ピン、アベレージ237.33の9位で終えた。
最初の3ゲームは216、207、221の計644ピン。上位争いを考えれば決して十分とはいえない滑り出しだったが、後半に入ると状況は一変する。236、267、277とスコアを伸ばし、後半3ゲームを780ピンでまとめた。
第2ラウンドでも、その勢いは途切れなかった。7ゲーム目から258、279、246を並べ、3ゲームで783ピン。この時点で通算2207ピンとし、首位へ浮上した。
最後の3ゲームは246、232、218の696ピン。終盤はややスコアを落としたものの、大きく崩れることなくまとめ、第2ラウンド1479ピン、12ゲーム合計2903ピンでトップに立った。
内藤の強さは、単発の高得点だけではなく、コンディションの変化に対応しながらスコアを維持した点にある。第1ラウンド前半の遅れを後半で取り戻し、使用ボールが制限された第2ラウンドでも高水準を維持した。予選前半を通して200点を下回るゲームがなく、安定感が首位という結果につながった。
藤井信人が61ピン差の2位、田中椋也も追走
2位は藤井信人。12ゲーム合計2842ピン、アベレージ236.83で、首位の内藤とは61ピン差となった。
藤井は第1ラウンドで1461ピン、アベレージ243.50を記録し4位。第2ラウンドは1381ピンだったが、終盤に177を出したあと、253、268と立て直した。悪い流れを引きずらず、残り2ゲームでスコアを回復させた修正力が光った。
3位には田中椋也が入った。第1ラウンドは1385ピンの15位だったが、第2ラウンドで1429ピン、アベレージ238.16を記録。第2ラウンド前半には258、248、249を並べ、3ゲームで755ピンを積み上げた。
12ゲーム合計は2814ピンで、内藤との差は89ピン。残り12ゲームを考えれば、十分に逆転可能な位置につけている。
甘糟翔太がパーフェクトゲームを達成
4位の甘糟翔太は、大会初日の主役の一人となった。
甘糟は第1ラウンドの第5ゲームで300点を達成。後半3ゲームを234、300、257の計791ピンとし、第1ラウンドを1466ピン、アベレージ244.33の3位で終えた。
第2ラウンドでは1334ピンとややスコアを落としたものの、12ゲーム合計2800ピン、アベレージ233.33で4位を確保。首位との差は103ピンで、優勝争いの射程圏内に踏みとどまった。
大会要項では、予選第1ラウンドからTop12ラウンドまでのパーフェクトゲームに対し、1回5万円のパーフェクト賞が設定されている。甘糟の300点は賞金対象となるだけでなく、会場の空気を一変させる印象的なゲームとなった。
徳久恵大が40位から5位へ急浮上
予選前半で最も劇的な巻き返しを見せたのは徳久恵大だ。
第1ラウンドは1294ピン、アベレージ215.66で40位。上位争いから大きく離されたかに見えたが、第2ラウンドで流れを一変させた。
220、258、279の757ピンに続き、279、240、224で743ピン。6ゲーム合計1500ピン、アベレージ250.00を記録し、第2ラウンド単独トップのスコアをたたき出した。
その結果、通算2794ピンで5位まで浮上。わずか6ゲームで35人を抜く猛烈な追い上げとなった。ボール選択が制限される条件のなかでアベレージ250を記録した内容は、予選後半に向けても大きな存在感を示している。
6位は原口優馬の2792ピン、7位は堀江真一の2785ピン。8位に山本勲が2757ピン、9位に畑秀明が2753ピン、10位に永野すばるが2740ピンで続いた。
首位から10位までの差は163ピン。残る12ゲームでは、数回の連続ストライクや一つの大きなミスによって順位が入れ替わる可能性がある。
第1ラウンド首位の藤永北斗は13位へ後退
ラウンドごとの条件変化を象徴したのが藤永北斗だった。
藤永は第1ラウンドで1503ピン、アベレージ250.50を記録し首位。前半3ゲームを225、247、279の751ピン、後半を256、227、269の752ピンとし、6ゲームを通じて極めて高い安定感を見せた。
しかし、第2ラウンドでは1213ピン、アベレージ202.16と苦戦。特に最後の3ゲームは184、190、190の564ピンにとどまり、通算2716ピンの13位まで順位を下げた。
第1ラウンドで首位に立った選手であっても、ボールやオイルパターンが変われば状況は一変する。今大会で勝ち抜くためには、一つの得意条件でスコアを伸ばすだけでなく、異なる環境に短時間で適応する総合力が求められる。
Top24進出ラインはわずか9ピン差
予選前半終了時点で、Top24進出圏内の最後となる24位は坂本就馬。12ゲーム合計2639ピン、アベレージ219.91だった。
23位の竹永竜星は2643ピンで、坂本との差はわずか4ピン。圏外の25位には藤村隆史が2630ピンで続き、24位との差は9ピンにすぎない。26位の宮澤拓哉も2628ピンと、通過ラインのすぐ後ろにつけている。
予選通過者は、6月20日に行われる第3、第4ラウンドを加えた24ゲームのトータルピンで決まる。前半終了時点の順位は、あくまで折り返し地点にすぎない。
しかも、第3ラウンドは35フィート、第4ラウンドは48フィートと、性質の大きく異なるオイルパターンが設定されている。短いパターンでは外側のラインやボールの動かし方、長いパターンではオイル上での安定性や奥での反応を見極める必要がある。選手には、前日以上に幅広い対応力が要求される。
首位争いと通過争い、予選後半は一投の重みが増す
予選前半は、内藤広人が異なる二つの競技条件を高いレベルで攻略し、首位で折り返した。序盤の遅れを冷静に修正し、第2ラウンドでもスコアを維持した内容は、安定感と対応力の両面で際立っていた。
一方、藤井信人、田中椋也、甘糟翔太、徳久恵大らも首位を射程圏に捉えている。特に、第2ラウンドで1500ピンを記録した徳久の追い上げは、予選では一つのラウンドによって順位が大きく変わることを示した。
Top24進出争いも混戦だ。24位と25位の差はわずか9ピン。1本のスペアミス、1回のスプリット、あるいは終盤の連続ストライクが、最終日の舞台へ進めるかどうかを左右する。
35フィートと48フィートという対照的なコンディションで争われる予選後半。内藤が首位を守るのか、上位陣が逆転するのか、それとも中位から新たな選手が急浮上するのか。
優勝争いとTop24進出争いが同時に動く6月20日は、今大会の行方を決める重要な一日となる。
予選前半12ゲーム終了時点・上位24名
| 順位 | 選手名 | 所属・用品契約 | 12Gトータル | AVG |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 内藤 広人 | 相模原パークレーンズ/サンブリッジ | 2,903 | 241.91 |
| 2 | 藤井 信人 | ITカンファー(株)/HI-SP | 2,842 | 236.83 |
| 3 | 田中 椋也 | クァトロブーム/(株)ボウルスター | 2,814 | 234.50 |
| 4 | 甘糟 翔太 | 江の島ボウリングセンター | 2,800 | 233.33 |
| 5 | 徳久 恵大 | メリーランドタケオボウル | 2,794 | 232.83 |
| 6 | 原口 優馬 | 愛知川ボウル/HI-SP | 2,792 | 232.66 |
| 7 | 堀江 真一 | フリー/ABS | 2,785 | 232.08 |
| 8 | 山本 勲 | ABS | 2,757 | 229.75 |
| 9 | 畑 秀明 | フリー | 2,753 | 229.41 |
| 10 | 永野すばる | 相模原パークレーンズ | 2,740 | 228.33 |
| 11 | 藤 博文 | BOWL123 | 2,723 | 226.91 |
| 12 | 立花 仁貴 | 洛陽総合高等学校 | 2,718 | 226.50 |
| 13 | 藤永 北斗 | N&K Co., Ltd./サンブリッジ | 2,716 | 226.33 |
| 14 | 井口 遼太 | MOTIV Bowling Products | 2,711 | 225.91 |
| 15 | 安里 秀策 | (株)コロナワールド | 2,706 | 225.50 |
| 16 | 菊田 樹 | 東名ボール/(株)ボウルスター | 2,705 | 225.41 |
| 17 | 斉藤 祐哉 | 桜ヶ丘ボウリングセンター | 2,705 | 225.41 |
| 18 | 羽ヶ﨑匠海 | (株)ボウルスター | 2,695 | 224.58 |
| 19 | 山下 昌吾 | タチバナボウル | 2,688 | 224.00 |
| 20 | 川添 奨太 | ハイ・スポーツ社 | 2,669 | 222.41 |
| 21 | 斎藤 祐太 | 株式会社ボウルスター | 2,663 | 221.91 |
| 22 | 福丸 哲平 | (株)グランドボウル | 2,645 | 220.41 |
| 23 | 竹永 竜星 | ラウンドワンジャパン | 2,643 | 220.25 |
| 24 | 坂本 就馬 | 永山コパボウル | 2,639 | 219.91 |
