連覇で証明した王者の総合力
久保田彩花が「2026宮崎プロアマ」制覇、通算11勝目
宮崎に集った90名、2日間の短期決戦で頂点を決める
「2026宮崎プロアマオープントーナメント」が2026年4月25日(土)〜26日(日)の2日間、宮崎エースレーン(AMF32L)で開催された。主催は宮崎プロアマオープントーナメント運営委員会など。大会は(公社)日本プロボウリング協会のB公認で、賞金総額300万円、優勝賞金80万円。配信はJPBA LIVE、テレビ放映はスカイAで予定されており、競技面だけでなく発信面でも注目が集まる春の恒例大会となった。
初日はプロ72名・アマ18名、計90名で予選8ゲームを実施。上位24名が最終日の決勝トーナメントへ進出する。決勝は、1回戦〜3回戦が2ゲームトータルで勝敗を決定し、準々決勝・準決勝・決勝は1ゲームマッチへ移行する方式。ロングゲームで地力が問われ、終盤は一投の重みが増す。フォーマットそのものが総合力を選別するように設計されている。
準決勝から決勝へ──「崩れない」久保田が連覇を手繰り寄せた
予選:上位の顔ぶれは多彩、決勝は「当日の適応」が鍵
予選8Gは太琳華が1,944でトップ、藤田麻衣1,795、坂倉にいな1,790、キム・ソヒョン1,787と続き、上位は高アベレージの選手が並んだ。久保田彩花は1,723で18位通過。順位だけを見ると盤石とは言い切れないが、決勝は1ゲーム勝負が増えるほどブレが許されず、レーン変化への対応力とメンタルが勝敗を左右する。予選順位がそのまま結論にならないのが、この大会の怖さであり面白さでもある。
準決勝:久保田277で首位通過、キム227が続く
準決勝へ進んだのは、ディフェンディング・チャンピオン久保田彩花、初の優勝決定戦進出を狙うキム・ソヒョン、2勝目を目指す岸田有加の3名。1ゲームマッチの上位2名が優勝決定戦へ進む。
試合は岸田の薄めの6本スタートに対し、久保田とキムがストライクで先行。岸田は2フレームからターキーで押し返し、キムも頭からターキーで応戦する。久保田は2フレームでスペアを挟んだものの、その後は薄目を巧みに使いながらストライクを重ね、スコアを崩さない。
中盤、岸田は6フレームでビッグ5に捕まり後退。キムも左レーンで1本残りが出るなど伸び切らない場面があった。一方、久保田はストライクの流れを切らさず、終盤までリードを拡大。結果は久保田277、キム227、岸田194となり、久保田がトップ通過、キムが2番手で優勝決定戦へ進出した。
優勝決定戦:久保田256、キム232──王者が「差を渡さない」ゲーム運び
優勝決定戦は久保田彩花 vs キム・ソヒョン。両者ダブルスタートで高得点の気配を漂わせたが、3フレームで両者がスプリットに直面する。ここで久保田がカバーを決め、わずかに前へ出た。
キムもストライクを重ねて追走するが、ダブル後に一度間が空く。対する久保田は準決勝同様、薄目を使いながらストライクを継続し、リードを維持。終盤、キムは7フレーム以降に10ピンを巻き込む力強いストライクで猛追したものの、久保田のストライクが最後まで途切れない。スコアは久保田256、キム232。王者が押し切り、今大会初の連覇を成し遂げた。
この優勝で久保田は今季初優勝、通算11勝目。宮崎プロアマでは2017年、2025年に続く3勝目となり、名実ともに“宮崎プロアマの顔”として存在感を強めた。
最終順位と大会トピック:表彰が彩った2日間
最終順位は、優勝:久保田彩花(800,000円)、2位:キム・ソヒョン(400,000円)、3位:岸田有加(250,000円)、4位:安田明香里(180,000円)。上位8名までが入賞した。
また、決勝トーナメント進出者24名を対象としたベストドレッサー賞は姫路麗が受賞。アマチュアでは木村祐子が8Gトータル1,657でベストアマに輝くなど、プロアマ大会らしい多層的な見どころがそろった。
連覇の本質は「一度も崩れないこと」──久保田彩花の2026年序盤は加速する
準決勝277、優勝決定戦256。スプリットの局面でも取りこぼしを最小化し、薄目のストライクを武器に流れを切らずに走り切る。久保田彩花が示したのは、派手さよりも“勝つための再現性”だった。短期決戦の1ゲームマッチで、最も難しいのは高得点より「落とさない」こと。その難所を越え続けた結果が、連覇という形で表れた。
先月大会の準優勝から、今大会の優勝へ。2026年シーズン序盤から全開の久保田が、このまま勝利を積み重ねていくのか。宮崎での内容は、今季を占ううえで十分すぎる材料になった。今後もその一投一投に注目したい。
| 順位 | 氏名 | 所属 / 用品契約 | 賞金(円) |
|---|---|---|---|
| 1 | 久保田彩花 | 相模原パークレーンズ | 800,000 |
| 2 | キム・ソヒョン | フジ取手ボウル | 400,000 |
| 3 | 岸田有加 | ACTエースレーン/STEEL SPORTS | 250,000 |
| 4 | 安田明香里 | 東興鉛鉄工業(株) | 180,000 |
| 5 | 藤田麻衣 | 伊勢原ボウリングセンター | 140,000 |
| 6 | 姫路麗 | フリー | 110,000 |
| 7 | 坂倉にいな | カニエJAPAN・アソビックス | 90,000 |
| 8 | 太琳華 | フリー | 80,000 |
| 9 | 小久保実希 | ジョイナスボウル/HI-SP | 70,000 |
| 10 | 寺下智香 | 神戸六甲ボウル/サンブリッジ | 60,000 |
| 11 | 緒方彩音 | (株)コロナワールド/(株)ボウルスター | 55,000 |
| 12 | 井﨑寛菜 | 勝田パークボウル | 50,000 |
| 13 | 野仲美咲 | ココレーン | 45,000 |
| 14 | 松尾星伽 | ラウンドワンジャパン/ABS | 44,000 |
| 15 | 後藤光々音 | (株)サウンド・ストーリー/サンブリッジ | 43,000 |
| 16 | 坂倉凜 | カニエJAPAN・アソビックス | 42,000 |
| 17 | 渡辺莉央 | ITカンファー(株) | 41,000 |
| 18 | 望月理江 | ラウンドワンジャパン/HI-SP | 40,000 |
| 19 | 安藤瞳 | 東名ボール | 39,000 |
| 20 | 石田万音 | アルゴセブン/HI-SP | 38,000 |
| 21 | 佐藤まさみ | ダイトースターレーン/ABS | 37,000 |
| 22 | 松永裕美 | ABS | 36,000 |
| 23 | 金子萌夏 | 相模原パークレーンズ | 35,000 |
| 24 | 中谷優子 | ラウンドワンジャパン/HI-SP | 35,000 |
【 ベストアマ 】
木村祐子選手
JPBA