競技ルールの厳格化とリスト更新の背景

日本プロボウリング協会（JPBA）は、2025年1月から実施されている「ウレタンボール使用規制」に基づき、使用が認められるボールの条件を明確化してきました。その一環として、2025年12月3日付で『JPBA公認 適合ウレタンボールリスト』が更新され、新たに認定されたモデルが追加されました。

今回の更新は、競技の公平性とボール性能の標準化を目的とした重要な動きであり、プロ・アマを問わずトーナメント参加者に大きく関係する内容です。

最新版リストのポイントと注目の新規認定モデル

● ウレタンボール使用規制の概要（おさらい）

• 対象者：

  • JPBA正会員（プロボウラー）

  • JPBA主催・公認トーナメントに出場するアマチュアボウラー

• 使用可能な条件：

  • 2021年以降に製造

  • 硬度78.0以上（78.0+HD）

  • USBC認証済みであること

• 使用禁止：

  • 2020年以前に製造されたすべてのウレタンボール

  • リスト外で、かつ硬度基準を満たさないボール（2026年より全面禁止）

● 2025年12月3日版「適合ウレタンボールリスト」概要

新たに追加されたモデルを含め、現在JPBA公認トーナメントで使用可能とされているウレタンボールは以下の通りです。

上記4製品が2025年中に新たに認定されたモデルであり、特に「クラウン78U」（BRUNSWICK）は今回のリスト更新で初登場となっています。

そのほか、2024年末時点で認定されていた以下のモデルも引き続き使用可能です。

※「2024-01号」については2025年末まで会場での硬度確認が必要であり、2026年以降はリストに未掲載の同型ボールも使用禁止となります。

● 今後の対応と注意点

• ボールの購入時は、JPBA認定モデルであるか確認必須

• 中古ウレタンボールの使用は特に注意が必要

• 使用予定ボールがリストに掲載されていない場合、検査を受けても使用できない可能性あり

リスト更新の意義とボウラーへのメッセージ

今回の「適合ウレタンボールリスト」更新は、トーナメントにおけるルール遵守を確実にするための重要な一歩です。使用可能なボールが明確に示されたことで、選手自身の装備選定がより正確に、安心して行えるようになります。

ボウラーにとっては、競技力と同様に「用具選び」も勝負の一部。最新のリストを常に確認し、ルールを正しく理解した上で最適な装備を選ぶことが、これからのトーナメントを戦う上で不可欠です。

JPBAの公式発表資料をもとにした内容です（2025年12月3日現在）。リストは今後も更新される可能性がありますので、最新情報をご確認ください。