
第27回DSD三湖コリアカップ 国際オープンボウリング大会
本戦2日目熱戦の結果
国際舞台で繰り広げられた予選2日目
2025年9月24日、韓国・龍仁市のボウルトピアで「第27回DSD三湖コリアカップ国際オープンボウリング大会」本戦2日目が開催された。本大会は韓国プロボウリング協会(KPBA)と日本プロボウリング協会(JPBA)が公認する伝統ある国際大会で、韓国、日本、アメリカ、マレーシアなど世界各国からトッププロとアマチュア選手が参加している。
予選は2日間・計10ゲームで行われ、各シフト上位16名、合計64名が準決勝に進出する。大会の命運を左右するこの2日目では、各国の強豪が熾烈な争いを繰り広げた。
各シフトで見えた激戦と注目選手
Aシフト:韓国勢と女子選手が光ったシフト
A組は韓国の任東成(Im Dongsung)がトップを守り、2391ピンという安定したスコアで堂々の首位を獲得。序盤から終盤まで大きな崩れがなく、韓国代表選手としての実力を示した。
また、注目は2位に入ったPWBA所属のリ・ジェイン・シン(Li Jane Sin)。女子選手ながら男子選手に引けを取らない2314ピンを叩き出し、観客を沸かせた。さらにペク・アンゴン(Baek Angeun)やクォン・ヒョクチャン(Kwon Hyukchan)など韓国勢も高順位を確保し、ホームの地の利を活かす展開となった。
Bシフト:ハイスコア続出の乱打戦
B組では김수용(Kim Sooyong)が圧巻の投球を見せ、2440ピンという驚異的なスコアで首位を独走。特に後半5ゲームでのハイパフォーマンスは観客から大きな拍手を浴びた。
日本から参戦した斉藤征哉 (Saito Seiya)も2423ピンをマークし2位につけ、さらに韓国の신진원(Shin Jinwon)が2405ピンで続いた。B組は2400ピン超えが3人というハイスコア合戦となり、ハイレベルな攻防が繰り広げられた。
また、PBAのトミー・ジョーンズ(Tommy Jones)やフランソワ・ラボア(Francois Lavoie)など世界的スター選手も登場し、国際大会らしい豪華な顔ぶれが揃った。
Cシフト:グレイアム・ファックが圧倒的トップ
C組の主役は、アメリカPBAのグレイアム・ファック(Graham Fach)だった。彼は2504ピンという全体トップのスコアを叩き出し、他の選手を圧倒。特に8ゲーム目・10ゲーム目の安定感は群を抜いており、今大会の優勝候補筆頭として名乗りを上げた。
マレーシアのトゥン・ハキム(Tun Hakim)は2391ピンで2位、日本の菊田樹 (Kikuta Itsuki)も2384ピンを記録して3位に入り、アジア勢も健闘を見せた。さらに韓国のムン・ハヨン(Moon HaYoung)やチョン・ジュノ(Jung Juno)といった国内選手も上位に名を連ね、C組は国際色豊かでバランスの取れた上位陣となった。
Dシフト:1ピン差の大混戦
D組は接戦が続いた中、イ・ヨンジュ(Lee Youngjoo)が2290ピンでトップに立った。続いて、アン・ジュンサン(An Junsang)とマレーシアのラフィク・イスマイル(Rafiq Ismail)が同スコア2289ピンで並び、わずか1ピン差の大混戦となった。
また、女子選手ではキム・ヒョミ(Kim Hyomi)が健闘し、2273ピンで4位に入る快挙を達成。さらに日本の木村晃 (Kimura Akira)や和田 秀和(Wada Hidekazu)らJPBA勢も上位に食い込み、韓国・日本・マレーシアの三つ巴の戦いが展開された。
準決勝進出64名が決定、王者争いはさらに白熱へ
本戦2日目を終え、各シフトの上位選手が出揃い、準決勝トーナメントへ進む64名が確定した。特に注目されるのは、圧倒的なスコアで首位に立ったグレイアム・ファック(C組)と김수용(B組)の両選手である。また、女子選手たちの健闘も光り、国際大会ならではの多様性と実力が際立った。
9月25日の準決勝では、ベスト2of3、ベスト3of5のマッチゲーム方式で争われ、最終日(26日)のTV決勝に進む4名が決定する予定だ。
果たして今年の王者は誰になるのか。世界のトップボウラーが一堂に会するこの舞台から、さらなる名勝負の誕生が期待される。