伝説のピート・ウェーバーが首位発進!
PBA60ウェッブ選手権がついに開幕

シニアボウリング界の注目イベントが始動

アメリカ・オハイオ州コロンバスにて、シニアプロボウラーたちが一堂に会する注目の大会「PBA60ウェッブ選手権」が開幕しました。

本大会は、伝説的ボウラーであり大会主催者でもあるウェイン・ウェッブの名を冠した新設トーナメントで、PBA60(60歳以上のプロボウラー対象)シリーズ初の「ワールドシリーズ・オブ・ボウリング(WSOB)」の開幕戦として開催されています。

初日の予選ラウンドでは、PBA50で14度の優勝経験を持つピート・ウェーバーが見事なパフォーマンスを披露し、堂々の首位に立ちました。今大会で自身初のPBA60タイトル獲得を目指すウェーバーの動向に、早くも注目が集まっています。

 

ピート・ウェーバー、巧みな対応力と経験で首位奪取

圧巻の安定感と即応力が武器

ピート・ウェーバーは、予選全8ゲームでアベレージ230.25という安定感を見せました。スコアは以下の通りです:

252、277、198、226、198、236、224、231

合計スコアは1,842ピン(+242)。この安定したパフォーマンスにより、16名が進出できるマッチプレーにおいて第1位通過を果たしました。

ウェーバーは自身の戦術についてこう語っています。

ボールが正しくピンを通過しなくなった瞬間に、すぐに変更を加えたことが大きい

この「即応力」が功を奏し、彼は一日を通して3つのボールのみを使用。レーンの状態に応じて細かく調整し、スコアを大きく崩すことなく乗り切りました。

 

負傷もグローブで対応予定

試合中には思わぬトラブルも発生しました。指を切るアクシデントがあり、ウェーバーは翌日のプレーで久々にグローブを装着する予定です。

1年ぶりにグローブを使うけど、それで投球が安定すればいい。良いショットの時は痛みを感じなかったけど、ミスすると痛んだ。」

グローブ復活によって、さらなる安定感が期待されます。

 

「相性のいい会場」での好パフォーマンス

ウェーバーはこの会場「ウェッブ・ボウル」との相性の良さも語っており、過去3年にわたってここで好成績を残しているとのこと。

ウェインは素晴らしいホストだし、ここではいつも良いプレーができている。だからこの会場が好きだ。

 

ウェイン・ウェッブも地元で躍動

大会主催者のウェイン・ウェッブもまた、地元の声援を背に堂々の2位にランクイン。スコアは:

236、223、201、243、233、236、223、244

合計スコアは1,839ピン(+239)で、首位ウェーバーとわずか3ピン差という接戦を演じました。

特に第6ゲームでは難易度の高い「7-10スプリット」を見事にカバー。会場は大歓声に包まれました。長年にわたる実績に加え、主催者としての責任感も彼の集中力を高めている様子です。

 

注目選手と予選通過者一覧

予選3位には、最終ゲームで299点のハイスコアを記録したブライアン・ルクレア(+217)がランクイン。

他にも以下のベテラン勢がマッチプレー進出を決めています:

順位選手名スコア(+)
1位ピート・ウェーバー+242
2位ウェイン・ウェッブ+239
3位ブライアン・ルクレア+217
4位ドン・ブリーデン+199
5位アムレト・モナチェリ+189
6位サミー・ベンチュラ+188
7位C.K.ムーア+185
8位デビッド・ローゼンバーグ+176
9位ジョー・ロスルド+160
10位ブライアン・ゴーベル+159
11位リック・ウォロジン+133
12位グレン・モーガン・スミス+132
13位クリス・ウォーレン+105
14位パーカー・ボーンIII+102
15位スキップ・パボーネ+95
16位ロバート・ローレンス+92

 

今後のスケジュール

  • 7月4日(木)

    • 11:00~:マッチプレー ラウンド16(ベスト・オブ・5)

    • 15:00~:ラウンド8(ベスト・オブ・5)

    • 18:00~:ステップラダーファイナル(上位4名+1名)

  • 7月5日(金)

    • PBA60ロス選手権(予選8ゲーム)開始

    • Bスカッド:9:00〜、Aスカッド:16:00〜

  • 7月6日(土)

    • ロス選手権 マッチプレーおよびファイナル

  • 7月7日(日)

    • PBA60ワールドチャンピオンシップ決勝

    • ウェッブ&ロス両大会の予選16ゲームの累計成績で18名が進出

 

今後の展開に大注目、ベテランたちの頂上決戦へ

今大会を皮切りに、3つのPBA60タイトルが争われる今週の「PBA60ワールドシリーズ・オブ・ボウリング」。その幕開けとなるウェッブ選手権で、ピート・ウェーバーが存在感を見せつけました。

対するウェイン・ウェッブの地元での快進撃や、ブライアン・ルクレアの299点といった見どころも満載。シニアカテゴリーとはいえ、その内容はトッププロ同様の熱量と技術に満ちています。

果たして、ウェーバーが悲願のPBA60初優勝を手にするのか、それとも他のベテランたちが意地を見せるのか。

この激戦の模様はすべてBowlTVでライブ配信されており、ボウリングファン必見の1週間が続きます。