
ダフティが無敗で決勝進出!
2025 USBCシニアマスターズ、決勝ステップラダー出場者が決定
2025年のUSBCシニアマスターズは、ラスベガス・サムズタウンボウリングセンターで310人のベテランボウラーたちを迎えてスタートし、ついに最終決戦へと駒を進める5人の精鋭が決まりました。
本命不在の中で突き抜けた“シニアルーキー” トム・ダフティ
今大会で最も大きな話題となっているのが、フロリダ州リバービューのトム・ダフティ(50歳)です。PBAでの実績もある右腕は、シニアマスターズ初出場ながら、2日間のマッチプレーを全勝(6勝0敗)で突破し、唯一の無敗選手として第1シードを手にしました。
彼の快進撃は金曜から始まり、土曜日の試合でも勢いそのままに4連勝。特に注目を集めたのが、USBCおよびPBA殿堂入り選手であり、予選で10ゲーム・15ゲームのスコア記録を更新したパーカー・ボーン三世との頂上決戦でした。
ダフティはこの“王者”ボーンとの直接対決においても、717-628の圧勝劇を披露。観客の期待を大きく超える内容で、堂々の決勝進出を決めました。
「ボーンに勝てたことは本当に大きい。ステップラダーで2回負けない限り敗退しない立場は、自分にとって非常に有利。調整もリスクを恐れずにできる」
さらに彼は、「もし明日勝てれば、自分のPBA50初タイトルがメジャー大会。自分にとって本当に意味のある勝利になる」と語り、初のメジャー制覇への強い意欲を示しました。
対する4名も実力派ぞろい。名勝負を予感させるステップラダー決勝戦
第2シード:レジェンド・パーカー・ボーン三世の逆襲
ニュージャージー州ジャクソン出身のパーカー・ボーン三世(61歳)は、予選で圧倒的なスコアを残して1位通過を果たしたレジェンド。決勝進出後は3連勝で波に乗り、順当にステップラダー入りを決めました。
惜しくもダフティに敗れて第2シードとなったものの、長年のキャリアに裏付けされた経験と安定感は健在です。
「一発勝負のマッチでは何が起こるかわからない。やるべきことは明確だし、戦略を大きく変えるつもりはない」
第3シード:アンソニー・フランクリン、夢の続きへ
テキサス州フリスコ出身のフランクリンは、フルタイムの仕事を持ち、限られた大会のみ出場する“週末戦士”。それでも強豪を次々に撃破し、4勝1敗で堂々の第3シードを獲得しました。
「子どもの頃の夢はプロツアーで活躍すること。一度挑戦して諦めたけど、今回この場に立てたことで“人生の円”が少し完結するような感覚がある」
「残された“未完の物語”を明日、完結させたい」
第4シード:メジャー王者ミカ・コイブニエミ、25年越しの栄光へ
ミシガン州トラバースシティのミカ・コイブニエミは、かつて2000年USBCマスターズを制した実績を持つ元メジャーチャンピオン。今回も5勝1敗で勝ち抜き、準決勝進出を果たしました。
「マスターズを勝ってから25年が経った。もし明日勝てば、四半世紀を経て再びメジャー王者になれる」
初戦敗退からの粘り強い巻き返しで勝ち上がってきた彼は、タイトルを獲るために何が必要かを熟知している選手です。
第5シード:ジェームズ・キャンベル、夢の連覇なるか?
テネシー州ラウドン出身のジェームズ・キャンベル(61歳)は、わずか1週間前にスーパーシニアクラシックで自身最大の勝利を挙げたばかり。今大会では4勝1敗でステップラダー入りを果たし、史上初となる「スーパーシニア&シニアマスターズ同年制覇」に挑みます。
「この舞台にまた立てて幸せ。PBA60のメジャー、そして今回はPBA50のチャンス。自分がいつも望んでいるのは“チャンス”だけ」
疲労が蓄積する中でも、「まだこの夢の旅が終わってほしくない」と語る姿は、ボウリングへの純粋な情熱を体現しています。
🏆 見どころ:一発勝負の名勝負に注目!
無敗のダフティが圧倒的な強さで一気に戴冠か?
殿堂入りレジェンド・ボーン三世の逆襲はなるのか?
人生の夢を背負うフランクリン、25年越しの挑戦者コイブニエミ、連覇を目指すキャンベル――それぞれの物語が交差する決戦
決勝ステップラダーは、6月9日(日)午後1時(米東部時間)よりBowlTVにてライブ配信予定。PBA50メジャーを懸けた激闘に、ぜひご注目ください。