
アカフが完璧な300点を達成!
PWBAウォータールー・オープン初日をリード
アメリカ・アイオワ州で熱戦が展開
2025年6月6日、米アイオワ州ウォータールーにあるCadillac XBCで行われたPWBA(プロ女子ボウリング協会)ジャーナル・ウォータールー・オープンにおいて、アリゾナ州フェニックス出身のコリーン・アカフ(Correen Acuff)が完璧なゲーム(300点)を記録し、予選初日をリードしました。
この大会は、世界中から集まったトップレベルの女性ボウラーたちが集い、合計12ゲームの予選を経て上位を競う重要なステージ。試合は3ブロックに分かれ、最終的にはステップラダー方式による決勝戦が予定されています。
アカフの快進撃と国際色豊かな戦い
パーフェクトゲームを含む圧巻の予選ラウンド
アカフは12ゲーム中の第9ゲームで見事にパーフェクトゲームを達成。これはこの日の唯一の300点ゲームであり、大会の雰囲気を一変させるインパクトある一投となりました。合計スコア2,793ピン、平均スコアは232.75と、他の選手を一歩リードする圧倒的な内容でした。
使用していたボールはウレタンボール。一般的には変化が少なく、ライン取りに正確さが求められる難しい選択ですが、アカフは全12ゲームでこのウレタンを使いこなし、ガター付近のラインを狙い続ける戦術を貫きました。
アカフは試合後、「今日は自分を信じてプレーすることを大切にした。スペアの精度も前より改善している。特に第2ブロックは内容が良く、自分でも手応えがあった」と語り、自信の深まりを示唆しました。
また、彼女の義母から「今日は300が出る気がする」とのメッセージが届いていたというエピソードも明かし、「その通りになって笑ってしまった」と、感慨深げに振り返りました。
世界から集う実力者たちの激戦
2位に続いたのはカリフォルニア州ロングビーチ出身のステファニー・ザヴァラ(Stephanie Zavala)で、スコアは2,758ピン。彼女も高い安定感を見せ、今後の上位進出が期待されます。
3位にはサウスカロライナ州のブリアナ・クレマー(Breanna Clemmer)が入りました。彼女は第2ブロックで1,275ピンという6ゲーム合計の最高得点を叩き出し、勢いのあるプレーが光りました。
以下、4位から10位の顔ぶれは以下の通り:
4位:ギリアン・リム(マレーシア) – 2,731ピン
5位:ケリー・スミス(ペンシルバニア州) – 2,726ピン
6位:ブライアンナ・コーテ(アリゾナ州) – 2,723ピン
7位:ダイアナ・ザヴヤロワ(ラトビア) – 2,720ピン
8位:ジョーダン・スノッドグラス(ミシガン州) – 2,719ピン
9位:エリン・マッカーシー(ネブラスカ州) – 2,719ピン
10位:ダフネ・タン(シンガポール) – 2,716ピン
アメリカ国内の選手に加えて、アジア、ヨーロッパ、東欧など多様な地域からの参加者が上位に入り、まさに「世界大会」の様相を呈しています。特に、ラトビアのザヴヤロワとシンガポールのタンの健闘は、今後の国際大会に向けた注目ポイントでもあります。
土壇場の勝負を制したウクライナのコヴァロバ
さらに注目を集めたのが、28位通過のラスト1枠を争うプレーオフでした。ウクライナのダーシャ・コヴァロバ(Dasha Kovalova)とウェストバージニア州のサマー・ジャスミン(Summer Jasmin)が2,601ピンで同点となり、1ゲームの直接対決に突入。
この緊張の一戦で、コヴァロバが245対225で勝利し、辛くも28位で通過。彼女は近年ウクライナ情勢の影響もありながら国際舞台で戦い続けており、今回の予選突破は特に大きな意味を持つ結果となりました。
週末に向け、アカフのタイトル獲得に期待
アカフはオフシーズン中に手の手術や第4子の出産などを経験しながらも、今大会で好調なスタートを切りました。彼女は「家族にタイトルを持ち帰りたい」と語り、週末の本戦に向けてさらなる活躍が期待されています。
選ばれた28人のボウラーたちは、6月7日(土)午前10時(東部時間)から第3ブロックに挑み、その後上位12名に絞られ、午後3時から第4ブロックが行われます。決勝ステップラダー方式のファイナルは、同日午後7時30分(東部時間)から実施予定です。
全ての試合はBowlTVでライブ配信されるため、ファンは自宅でも試合の模様を楽しむことができます。