PWBAとPBAのトップ選手がヒューストンに集結
乳がん支援の男女混合ダブルスが開幕

男女プロボウリング界の精鋭が一堂に会する特別な大会

女子プロボウリング界の最高峰であるProfessional Women’s Bowling Association(PWBA)と、男子プロボウリング界を代表するProfessional Bowlers Association(PBA)のトップ選手が、今年も同じレーンに立つ。

毎年恒例の「PBA/PWBA Striking Against Breast Cancer Mixed Doubles」が、米国テキサス州ヒューストンのコッパーフィールド・ボウルで木曜日に開幕する。

乳がんとの闘いを支援する目的で開催されるこの大会は、男女のプロ選手がペアを組んで競う、プロボウリング界でも特に注目度の高いイベントだ。今年は160チームがエントリーし、出場枠はすでに完売。競技性の高さに加え、男女混合ダブルスならではの戦略やチームワークも、大会の大きな見どころとなる。

初日には注目選手によるエキシビション「Beauties vs. Beasts」が行われ、金曜日から本戦がスタートする。予選、準決勝、ラウンドロビン方式のマッチプレーを経て、日曜日に新たな王者が決定する。

 

160チームが挑む男女混合ダブルスの頂点

開幕を飾る「Beauties vs. Beasts」

大会初日の木曜日には、東部時間午前10時と午後2時から公式練習が行われる。その後、東部時間午後5時からエキシビションマッチ「Beauties vs. Beasts」が開催される。

この試合には、2025年の予選順位を基準に選ばれた男女各部門の上位5選手が出場する。競技形式は5ゲームのベーカー方式による短期決戦で、賞金総額6,000ドルを懸けて争われる。

ベーカー方式では、チームの選手がフレームごとに交代して投球する。そのため、個々の技術だけでなく、投球順、プレッシャーへの対応力、チーム内の連携が勝敗を大きく左右する。

女子側の「Beauties」には、ネブラスカ州エルクホーンのエリン・マッカーシー、ミシガン州エイドリアンのジョーダン・スノッドグラス、テネシー州ハーミテージのジョシー・バーンズ、ラトビアのダイアナ・ザビャロワ、マレーシアのシン・リー・ジェーンが名を連ねる。

男子側の「Beasts」には、カリフォルニア州ローズビルのケビン・ウィリアムズ、ミシガン州クインシーのアレック・ケプリンガー、同州オケモスのジャスティン・ノウルズ、テキサス州ロアノークのデオ・ベナード、そして開催地ヒューストン出身のショーン・マルドナドが選出された。

組み合わせは、マッカーシーとウィリアムズスノッドグラスとケプリンガーバーンズとノウルズザビャロワとベナードシンとマルドナドの5組となっている。

本戦前のエキシビションではあるものの、各選手がどのような役割を担い、限られた5ゲームの中でチームとしての完成度を高められるかに注目が集まる。

 

金曜日と土曜日に4つのスクワッドが予選に挑む

トーナメント本戦は金曜日に始まる。

金曜日は東部時間午前9時からAスクワッド午後3時からBスクワッドが登場する。土曜日には午前9時からCスクワッド午後3時からDスクワッドが予選に臨む。

各ダブルスチームは7ゲームを投球し、全体の上位4分の1に入ったチームが日曜日の準決勝へ進出する。参加チームは160組のため、準決勝へ進めるのは上位40組となる。

わずか7ゲームで上位25%に入る必要があるだけに、序盤から安定したスコアを積み重ねることが不可欠だ。一度の大きなミスが順位を大きく左右する可能性もあり、各チームには高い集中力が求められる。

ボウリングでは、投球が進むにつれてレーン上のオイルコンディションが変化する。選手はボールの選択や投球ラインを随時調整しなければならず、技術だけでなく状況判断の速さも重要になる。

さらにダブルス戦では、両選手の調子を踏まえながら戦略を組み立てる必要がある。一方が苦戦した場面で、もう一方がどれだけスコアを支えられるか。その対応力が予選通過の鍵を握る。

 

日曜日は準決勝から12チームのマッチプレーへ

準決勝は日曜日の東部時間午前9時から行われる。予選を突破した各チームは追加で4ゲームを投球し、その結果を受けて上位12チームがラウンドロビン方式のマッチプレーへ進出する。

マッチプレーは東部時間午後0時30分に開始される予定だ。まず6ゲームを行い、短い休憩を挟んだ後、午後4時30分から残りの6ゲームが実施される。

ラウンドロビンでは、各チームが他のチームと直接対戦しながら順位を競う。単純な総得点だけでなく、各試合での勝敗も最終順位に影響するため、予選とは異なる戦い方が必要になる。

相手チームのスコアを意識しながら投球する場面も増え、終盤になるほど一投の重みは大きくなる。長時間に及ぶ競技を勝ち抜くには、レーンへの対応力に加え、体力、集中力、精神的な安定も欠かせない。

 

前回王者クリス・ヴァイは新パートナーと連覇を狙う

2025年大会では、アリゾナ州ツーソンのブリアナ・コテと、オハイオ州スプリングフィールドのクリス・ヴァイが優勝を果たした。

2人は決勝ラウンド進出時点で3位につけていたが、マッチプレーで10勝を挙げる圧巻の追い上げを見せ、タイトルを獲得した。直接対決が続く勝負どころで高い安定感を発揮し、ダブルスチームとしての完成度を証明した優勝だった。

しかし、コテは手術のため今年の大会を欠場する。そのためヴァイは、オハイオ州デイトンのシャノン・プルハウスキーと新たにペアを組む。

前回王者であるヴァイにとって、パートナーの変更は連覇を目指すうえで大きな変化となる。一方で、経験豊富なプルハウスキーとの新コンビは、今大会の有力候補の一つとして注目を集めそうだ。

前年とは異なる役割分担や戦術が求められる中、ヴァイが新たなパートナーとどのようなチームを作り上げるのか。大会連覇の行方とともに、その戦いぶりからも目が離せない。

 

BowlTVが全日程をライブ配信

大会の模様は、BowlTVが週末を通じてライブ配信する。

配信は木曜日の東部時間午後5時に始まる「Beauties vs. Beasts」からスタートし、金曜日と土曜日の予選、日曜日の準決勝とマッチプレーまでをカバーする予定だ。

現地を訪れることができないファンにとっても、PWBAとPBAの実力者が一堂に会する貴重な大会をリアルタイムで観戦できる機会となる。

 

競技の魅力と社会的意義を兼ね備えた一戦

「PBA/PWBA Striking Against Breast Cancer Mixed Doubles」は、世界トップクラスの男女プロボウラーがペアを組む、通常の個人戦とは異なる魅力を持つ大会だ。

160チームが出場する大規模なトーナメントでありながら、乳がんとの闘いを支援するという明確な社会的目的も掲げている。ハイレベルな競技と社会貢献を両立している点こそ、このイベントが長年にわたって支持されてきた理由の一つだろう。

開幕日の「Beauties vs. Beasts」では男女各部門の上位選手が共演し、本戦では7ゲームの予選から準決勝、12チームによるマッチプレーへと戦いが進む。

新たなチャンピオンが誕生するのか。それとも、前回王者のクリス・ヴァイが新パートナーのシャノン・プルハウスキーとともに連覇を達成するのか。

PWBAとPBAの精鋭が集うヒューストンのレーンで、技術、戦略、判断力、そしてチームワークを懸けた熱戦が始まる。