
2025年全米女子オープン
ステップラダーファイナル進出の5選手が決定
伝統と栄誉が交差する決戦の舞台へ
2025年全米女子オープン(U.S. Women’s Open)が、ネブラスカ州リンカーンにあるサンバレー・レーンズで開催され、6日間・全56ゲームの予選とマッチプレーを経て、いよいよステップラダーファイナル進出者5名が決定しました。
この大会は、女子プロボウリング界で最も歴史と権威のある大会の一つとされ、優勝者にはグリーンジャケット、象徴的なイーグルトロフィー、そして6万ドルの賞金が贈られます。テレビ中継される決勝戦は、ボウラーたちにとってキャリアの頂点となるステージであり、世界中のファンが注目しています。
実力と物語を兼ね備えた5人のファイナリストたち
■ 第1シード:ジョーダン・スノッドグラス(ミシガン州エイドリアン)
ジョーダン・スノッドグラスは、今回で4大会連続となるチャンピオンシップラウンド進出を果たしました。2023年にはPWBA年間最優秀選手(Player of the Year)に輝き、2025年もそのタイトル争いでリードしています。
これまで複数回決勝に進出しながらもメジャータイトルには手が届いていない彼女にとって、今回のファイナルは大きなチャンスです。安定感ある投球と冷静な判断力で、最上位シードとして「悲願の初メジャー制覇」を狙います。
■ 第2シード:ローレン・ルッソ(ミズーリ州オーファロン)
ローレン・ルッソは、プロ転向後初のステップラダーファイナル進出となりました。大学時代はマッケンドリー大学の一員として2017年にITC(インターカレッジ・チーム・チャンピオンシップ)で優勝しており、団体戦での経験が豊富です。
彼女はこの違いについて、「団体戦では仲間が常に後ろにいたけれど、今回は完全に一人で立ち向かわないといけない。自分のリズムを信じることが大切」と語っています。
ルッソ選手を精神的に支えるのが、夫でプロボウラーのマット・ルッソ。彼は大会期間中ずっと現地でサポートを続けており、「ボールの選択やレーンの読み方に迷ったとき、いつも的確な助言をくれる存在」とのこと。二人三脚で初優勝を目指します。
■ 第3シード:クリスタル・エリオット(フロリダ州パームベイ)
クリスタル・エリオットは、2024年にプロ転向したばかりですが、既に輝かしいアマチュア実績を持ちます。ネブラスカ大学(2021年)とジャクソンビル州立大学(2024年)でNCAA優勝を経験しており、まさに勝負強さに定評のある選手です。
さらに、2024年にはITCとインターカレッジ・シングルスチャンピオンシップにもテレビ中継で出場し、プロ初年度にしてPWBAルーキー・オブ・ザ・イヤーに選ばれるなど、飛躍の年となりました。
「プロとして初のテレビファイナル進出はとても光栄。もし一つだけ勝てるとしたらこの大会を選ぶ。それほど特別な舞台です」と語り、強い意志をにじませます。
■ 第4シード:マリッサ・キャリー(インディアナ州ホバート)
マリッサ・キャリーもまた、プロとして初のステップラダーファイナル進出となりました。インディアナ工科大学出身で、大学時代にはテレビ中継にも登場した経験があり、実力と度胸を兼ね備えた選手です。
初戦では、実力者のニュー・ホイ・フェン選手と激突することになります。「一球一球に集中して、これまで積み重ねてきたことを出し切りたい」と意気込みを語っています。
■ 第5シード:ニュー・ホイ・フェン(シンガポール)
アジアを代表するスター選手、ニュー・ホイ・フェンは今季すでに2勝を挙げており、年間最優秀選手ポイントではスノッドグラスに次ぐ2位につける強豪選手です。
プロキャリアにおいて数々の国際大会で実績を残しており、経験と実力の両方を持ち合わせています。もしこの大会で優勝すれば、今シーズン3勝目となり、Player of the Year争いにも大きなインパクトを与えることでしょう。
頂点をかけた運命の夜、誰が栄冠を手にするのか
注目のステップラダーファイナルは、6月18日(火)午後7時(東部時間)よりCBS Sports Networkで生中継されます。選ばれし5名の選手たちが、全米女子オープンという最高峰の舞台で栄光と名誉、そして6万ドルの賞金をかけて最後の戦いに挑みます。
全ラウンドの予選とマッチプレーはBowlTVでライブ配信され、ボウリングファンには見逃せない内容となりました。
今年のグリーンジャケットを手にするのは誰か。世界中の注目が、今まさにサンバレー・レーンズに集まっています。
大会の詳細情報は公式サイト(U.S. Women’s Open)をご確認ください。