スヴェンソンとタケットがTOCで首位争いを展開、完璧なゲームで魅せた注目の展開

伝統の地・リビエラレーンズで火花を散らす注目の2人

2025年のPBAトーナメント・オブ・チャンピオンズ(TOC)が、オハイオ州フェアローンのAMFリビエラレーンズで開催中です。この伝統ある舞台は1966年以来36回目の開催を数え、プロボウリング界において聖地とも言える存在です。

そのリビエラで今、ひときわ注目を集めているのがイェスパー・スヴェンソンEJタケットの2人。どちらもTOCのタイトル経験者でありながら、リビエラでの優勝は未達。過去にはトップシードで準優勝という苦い経験をしており、今年こそはと意気込んでいます。

スヴェンソンの完璧な立ち上がりとタケットの復活劇

■ スヴェンソン、無敗で首位独走

スヴェンソンはマッチプレー初戦でいきなり300点のパーフェクトゲームを達成。その勢いのまま8試合すべてに勝利し、ボーナスポイント240点を獲得。通算スコア+1,248で第1ラウンドを終え、2位のタケットに253ピン差をつけて堂々の首位に立ちました。

「正直、自分でも驚いています。この週はラインも見えていて、リズムに乗れている。やるべきことをしっかりこなせた。」とスヴェンソンは語ります。

今シーズンは序盤にやや低調だったものの、リノでの6大会ではすべてトップ25入りし、PBA世界選手権では6位入賞と調子を上げてきていました。

■ タケット、前週の不振から一転

一方、タケットは前週のPBAプレイヤーズ選手権で110位とまさかの不振。しかし自宅に戻ってフォームを修正し、TOCでは復調。予選最終ゲームでは自身も300点をマークし、マッチプレーで2位(+999)に浮上しました。

「試合に出られなかったことが良かったとは思っていません。ただ、練習でしっかり修正できたのが大きかった。」とコメント。

2018年以降、リビエラでのTOC決勝ラウンド進出は3回目。2023年には準優勝も経験しており、この地への特別な思いは誰よりも強い選手です。

「この会場はプロボウリングの原点。ここで勝てるなら、それ以上に特別なことはない。」

■ 王者ベルモンテ、再び追い上げなるか

昨年のTOC王者ジェイソン・ベルモンテも話題の中心にいます。予選後半に5連続ストライクを叩き出し、ギリギリでカットラインに滑り込み。現在は14位(+741)で、9位のショーン・マルドナドを83ピン差で追う位置にいます。

「毎年こうなるのは自分でも分かってる。でも、まだ大会の折り返し地点にも達していない。自分を信じて戦うだけ。」

頂上決戦はこれから。9名のファイナリストの座をかけて

マッチプレーは4月17日(木)11時と18時(東部時間)に第2・第3ラウンドが行われ、最終成績上位9名がステップラダー方式の決勝に進出します。
決勝は以下のスケジュールで進行予定です:

  • 4月19日(土)17時(FS1): 5〜9位の予選通過者によるプレリムステップラダー

  • 4月20日(日)15時(FOX): トップ4とプレリム勝者によるチャンピオンシップラウンド

現在の上位24名の順位(26ゲーム終了時点)は以下の通りです:

【第1ラウンド終了時点(26ゲーム)順位表】

  1. イェスパー・スヴェンソン(+1,248)

  2. EJタケット(+999)

  3. AJジョンソン(+997)

  4. グラハム・ファック(+942)

  5. マット・サンダース(+876)

  6. ケビン・マキューン(+854)

  7. ジェイコブ・バターフ(+852)

  8. パッキー・ハンラハン(+849)

  9. ショーン・マルドナド(+825)

  10. BJムーア(+811)

  11. ブーグ・クロール(+799)

  12. ミカ・コイヴニエミ(+777)

  13. ケビン・ウィリアムズ(+769)

  14. ジェイソン・ベルモンテ(+741)

  15. スチュ・ウィリアムズ(+722)

  16. フランソワ・ラヴォワ(+711)

  17. ドム・バレット(+708)

  18. トム・スモールウッド(+699)

  19. ダレン・タン(+693)

  20. アンソニー・サイモンセン(+631)

  21. マット・ツヴァイグ(+592)

  22. トム・ドハーティ(+586)

  23. ベイリー・マブリック(+551)

  24. イーサン・フィオーレ(+523)