
アーマド・ムアズとランディン・ジョーダンがPBAシャーク選手権で躍進
PBAワールドシリーズ・オブ・ボウリング(WSOB)XVIの最後の標準タイトルイベントであるPBAシャーク選手権で、アーマド・ムアズと新星ランディン・ジョーダンが注目を集めました。トーナメントが進むにつれ、熾烈な戦いが繰り広げられています。
アーマド・ムアズが予選を圧倒
アーマド・ムアズは、全199人の出場選手の中でトップとなる合計2,872ピン(+472)を記録し、47フィートのシャークオイルパターンで圧倒的な強さを見せました。この素晴らしいパフォーマンスにより、彼はトーナメントの第1ラウンドの免除権(シード)を獲得しました。
自身の活躍について、ムアズは「夢が叶いました。シャークパターンでは、トップ50入りとPBAワールド選手権の出場権を目指していました。だからこそ、できる限りの高スコアを狙って戦いました」と語りました。
また、EJタケット、パッキー・ハンラハン、イェスパー・スヴェンソン、マット・オーグル、ジャスティン・ノールズ、ヤコブ・バターフ、ベン・ロビンソンも16強へのシード権を獲得しました。
特にEJタケットは、WSOBの4つのアニマルパターン選手権すべてで16強入りを果たし、PBAワールド選手権の予選ランキングでも首位に立っています。このランキングは、スコーピオン、バイパー、カメレオン、シャークの4つの選手権の成績を合計したものです。
ランディン・ジョーダンの大躍進
今大会の最大のサプライズの一つが、18歳の高校生ランディン・ジョーダンの活躍です。今週末に控えるPBAジュニア全国選手権の準備をしながら、プロの舞台でも存在感を示しています。
ジョーダンは、学業とボウリングを両立させながら戦っています。
「WSOBでプレーすることを、両親が先生に確認を取るように言いました。課題をしっかりこなせるようにね」と語り、「実際に、この遠征中に数学の小テストと試験をオンラインで受けました」と驚きの事実を明かしました。
ジョーダンは、ラフィック・イスマイルとの対戦で平均スコア252を記録し、3-1で勝利。16強進出を決めました。この勝利により、トーナメントでの活躍を続けられるだけでなく、学校の休みが1週間延びるという思わぬボーナスも得られました。
「春休み前の1週間だけ学校に戻るか、それともそのまま追加の1週間オフにするか?」と冗談を交えつつ、「今週はあまり調子がよくなかったけれど、今日になってようやくうまくいき始めた。予選を通過して、試合で勝てるなんて本当に信じられないよ」と喜びを語りました。
ジョーダンは次のラウンドでヤコブ・バターフと対戦します。その先には、EJタケットとの対戦が待っている可能性もあります。
ラウンド24の結果
ベスト・オブ・ファイブ(5ゲーム先取)の形式で行われたラウンド24では、以下の選手が勝ち上がりました。
- No. 17 ティム・フォイ Jr. def. No. 16 ヌーマン・シャハミ・ユスリ, 3-1
- No. 9 ジェイソン・ベルモンテ def. No. 24 ネイト・スタブラー, 3-1
- No. 21 トム・スモールウッド def. No. 13 フランソワ・ラヴォワ, 3-0
- No. 13 カイル・トゥループ def. No. 20 リッチー・ティース, 3-1
- No. 19 ライアン・バーンズ def. No. 14 ジョード・ヴァン・ウィーレン, 3-2
- No. 11 クリス・ヴィア def. No. 22 ネイサン・ボーア, 3-0
- No. 23 ランディン・ジョーダン def. No. 10 ラフィック・イスマイル, 3-1
- No. 18 ジャン・ペレス def. No. 15 カム・クロウ, 3-0
ラウンド16の対戦カード
次のラウンドでは、以下の対戦が行われます。
- No. 1 アーマド・ムアズ vs. No. 17 ティム・フォイ Jr.
- No. 8 ベン・ロビンソン vs. No. 9 ジェイソン・ベルモンテ
- No. 2 EJタケット vs. No. 18 ジャン・ペレス
- No. 7 ヤコブ・バターフ vs. No. 23 ランディン・ジョーダン
- No. 3 パッキー・ハンラハン vs. No. 19 ライアン・バーンズ
- No. 6 ジャスティン・ノールズ vs. No. 11 クリス・ヴィア
- No. 4 イェスパー・スヴェンソン vs. No. 13 カイル・トゥループ
- No. 5 マット・オーグル vs. No. 21 トム・スモールウッド
トーナメントスケジュールとPBAワールド選手権の最新情報
PBAシャーク選手権のラウンド16およびラウンド8は3月19日(水)に開催され、決勝は同日午後4時(PT)/午後7時(ET)にFS1で放送されます。
その後、PBAワールド選手権が本格化し、トップ50選手が木曜日と金曜日に8ゲームずつのアドバンサーラウンドを戦います。さらに、上位16人は3月20日にラウンドロビンマッチプレーへ進出します。
そして、ワールド選手権のトップ5選手が3月22日(土)のステップラダー決勝に進出。この試合は東部時間午後12時にFOXで生放送されます。
ムアズ、タケット、ジョーダンらの実力派選手たちが、激戦を勝ち抜いてPBAタイトルを狙います。大会の行方に注目です!