PBA殿堂入りのゲイリー・メイジ氏、78歳で逝去

PBA殿堂入りのゲイリー・メイジ氏、78歳で逝去

プロボウラーズ協会(PBA)の殿堂入りを果たしたゲイリー・メイジ氏が、1月20日、家族に見守られながらワシントン州バンクーバーの自宅で逝去しました。享年78歳。79歳の誕生日を目前に控えてのことでした。

PBAでの輝かしい功績

メイジ氏は、1960年代から1970年代にかけてPBAツアーで活躍し、1972年のシアトルオープンで優勝しました。しかし、彼のPBAでのレガシーは競技成績だけにとどまりません。1979年にPBAノースウエスト地域を創設し、2020年の引退まで地域ディレクターを務めました。また、2004年から2020年まではPBAウェスト地域の運営も担当するなど、PBAの発展に多大な貢献を果たしました。

2021年にPBA殿堂入りが決定し、2022年に正式に殿堂入りの式典が行われました。

仲間たちの追悼の言葉

PBAツアーコミッショナーのトム・クラーク氏は次のように述べています。

「ゲイリー・メイジはPBAそのものでした。ノースウエスト地域やウェスト地域の創設者兼運営者として、これほど多くのプロ大会を主催した人物はいません。選手として、また選手代表として、彼の持つ才能は数え切れないほどでしたが、最も際立っていたのは彼の誠実さと信頼性でした。彼の妻トニさん、ご家族、そして彼を慕った多くのPBAボウラーたちに哀悼の意を表します。」

また、彼の後任としてノースウエストおよびウェスト地域を引き継いだジョシュ・ブランチャード氏は、メイジ氏からの直接の指導を誇りに感じていると語ります。

「彼から学んだのは、仕事だけでなく人生そのものについてです。若い頃に、プロボウラーになるか、牧師になるかという岐路に立たされていた彼は、ボウリングを通じて多くの人々の人生に影響を与えられると感じ、ボウラーの道を選びました。実際にそうだったと思います。」

さらに、ノースウエスト地域を代表する選手であるマーシャル・ホルマン氏もこう語っています。

「10代の頃からの友人であり、私のキャリアを支えてくれた大切な存在でした。彼を失うのは本当に寂しいです。」

殿堂入り式典での言葉

2022年のPBA殿堂入り式典では、メイジ氏は当時を振り返り、次のように述べました。

「私も皆さんと同じボウラーでした。ただ一つ違ったのは、ノースウエストにトーナメントが少ないと不満を言ったことでした。その結果、気づけば地域ディレクターになっていました。」

最後に

ゲイリー・メイジ氏は、競技者としても運営者としてもボウリング界に多大な影響を与えました。彼の功績は、PBAの発展と多くの選手たちのキャリアに刻まれています。追悼式の詳細は後日発表される予定です。彼のご冥福を心よりお祈り申し上げます。