第28回DSD三湖コリアンカップが韓国で開幕へ
JPBA勢34名が世界規模の舞台に挑む
400名が頂点を争う国際トーナメントが9月3日にスタート
韓国プロボウリング界を代表する国際大会のひとつ、「第28回DSD三湖コリアンカップ インターナショナルボウリングトーナメント」が、2026年9月3日から7日まで韓国・京畿道龍仁市のBOWLtopiaで開催される。
大会はDSD SAMHO、韓国プロボウリング協会(KPBA)、日本プロボウリング協会(JPBA)が主催。KPBA、JPBAの公認大会として行われ、9月3日のJPBA公式練習・ボール検量を経て、翌4日から本格的な競技が始まる。
今大会にはプロ・アマ合わせて400名が出場予定。その巨大なフィールドから、わずか64名だけが予選を突破し、その後はトーナメント方式によって優勝者を決定する。
JPBAからは、発表されたエントリーリストに男子27名、女子7名の計34名が名を連ねた。
さらに、賞金総額は3億ウォン、優勝賞金は6000万ウォン。規模、競技方式、賞金のいずれを見ても、JPBA勢にとって大きな意味を持つ国際大会となる。
見どころは、単純なスコアの高さだけでは決まらない競技フォーマットだ。
10ゲームの予選、Best 2 of 3による直接対決、ベスト8でのグループ戦、そしてテレビファイナル。
安定感、対応力、勝負強さ。そのすべてが試される5日間が始まる。
10ゲーム予選から直接対決へ 総合力が試される三湖コリアンカップ
予選は400名による10ゲーム勝負
競技は9月4日、5日に行われる予選から本格的にスタートする。
プロ・アマ合計400名がA、B、C、Dの4シフトに分かれ、1日5ゲームを2日間、合計10ゲームを投球する。
ここで特徴的なのが通過方式だ。
400名全体のトータルピン上位64名を選ぶのではなく、10ゲームのトータルピンによって各シフトの上位16名、計64名が準決勝トーナメントへ進出する。
つまり、自分が所属するシフトの中で上位16名に入ることが絶対条件となる。
大会初日の9月4日はAシフトが午前9時に競技開始。その後、B、C、Dシフトと続き、Dシフトは午後8時20分からのスタートとなる。翌5日はB、A、D、Cの順で予選後半5ゲームが行われる。
朝から投球する選手と夜に投球する選手では、レーンの変化や会場の状況も異なってくる。
そのため、単純にストライクを多く出せばいいわけではない。
自分が置かれたコンディションを素早く読み取り、限られた5ゲームの中でスコアをまとめる能力が重要になる。
前半5ゲームで出遅れたとしても、翌日の5ゲームで巻き返す余地は残されている。一方で、各シフト16名という明確なボーダーが存在する以上、一つの大きな失速が命取りになる可能性もある。
まず求められるのは、10ゲームを通して大崩れしない安定性だ。
64名からは「Best 2 of 3」の直接対決
予選を突破した64名は、9月6日の準決勝トーナメントへ進む。
そしてここから、大会の性格が大きく変化する。
1回戦、2回戦、3回戦は、2ゲーム先取の「Best 2 of 3」方式で実施される。
予選までのトータルピンとは異なり、ここでは目の前にいる相手を倒さなければ次へ進めない。
64名から32名、16名、そして8名へ。
最大3ゲームという短期決戦では、予選で高得点を記録していた選手であっても、その勢いがそのまま勝利につながるとは限らない。
相手がストライクを続けたときに追いつけるか。
自分が先にミスをしたとき、次のフレームで立て直せるか。
そして1勝1敗となった場合、すべてが決まる最終ゲームで普段通りの投球をできるか。
トーナメントで問われるのは、平均的な強さではなく「その瞬間に勝つ力」だ。
特に国際大会では、普段対戦する機会の少ない選手との勝負も増える。
相手のボウリングに惑わされず、自分のレーン攻略と投球に集中し続ける精神力も重要になるだろう。
ベスト8では再び競技方式が変化
3回戦を突破した8名は、準決勝トーナメント4回戦へ進出する。
ここでは8名を4名ずつの2グループに分け、2ゲームトータルで各グループ上位3名を決定。計6名がテレビファイナルへ進む。
ここまで続いてきたBest 2 of 3から、再びトータルピン勝負へと切り替わる。
この変化こそ、三湖コリアンカップの難しさのひとつだ。
予選では10ゲームを通した安定感。
ベスト64からは対戦相手に勝つ短期決戦。
そしてベスト8では、わずか2ゲームで4人中3人に入らなければならない。
競技形式が変わるたびに、選手は頭と気持ちを切り替える必要がある。
特定の形式だけを得意としていても、優勝まではたどり着けない。
長丁場を戦う力と、一発勝負をものにする力。その両方を持った選手が最終日に残ることになる。
JPBAから男子27名、女子7名がエントリー
今回発表されたJPBAエントリーリストには、男子27名が名を連ねている。
工藤貴志、加藤祐哉、小林哲也、森本健太、藤井信人、平岡勇人、甘糟翔太、ブライアン・グリーンウッド、水野耕佑、佐藤貴啓、柿沼貴史、安里秀策、田中椋也、大久保雄矢、木村晃、井口遼太、徳久恵大、藤永北斗、宮澤拓哉、斎藤祐太、内藤広人、増田優希、菊田樹、米澤佑哉、西山翔悟、立花仁貴、福原尊の27名だ。
女子は、岩見彩乃、大久保咲桜、キム・ソヒョン、中島瑞葵、竹山亜希、石田万音、渡辺莉央の7名がエントリーしている。
経験豊富な選手から勢いのある若手まで、多彩な顔ぶれとなった。
国内大会とは異なる環境で行われる国際トーナメントでは、純粋な技術だけでなく、会場の雰囲気や競技進行、慣れないレーンへの対応なども重要になる。
自分のボウリングを海外の舞台でも変わらず再現できるか。
そこもJPBA勢を見るうえで大きなポイントとなる。
賞金総額3億ウォン 優勝賞金は6000万ウォン
今大会の賞金総額は300,000,000ウォン。
優勝賞金は60,000,000ウォン、第2位には30,000,000ウォンが設定され、64位まで賞金が用意されている。
さらにJPBA賞金ランキングへの算入については、100ウォンを10円として換算すると明記されている。
この基準では、優勝賞金6000万ウォンは賞金ランキング上で600万円相当となる。
国際大会でタイトルを獲得する名誉だけではない。
JPBAの年間賞金ランキングにも大きな影響を与える可能性を持つ大会ということになる。
国内シーズンを戦うJPBAプロにとって、韓国での結果がその後のランキング争いを左右する展開も十分に考えられる。
最終日はKPBA・JPBA・PBAによるスペシャルイベントも
9月7日の最終日にはテレビ決勝が予定されている。
午後0時58分からは、「KPBA vs JPBA vs PBA」のスペシャルトリオイベントを実施。その後、午後1時35分からテレビ決勝が行われ、準決勝シュートアウト2試合と優勝決定戦によって第28回大会のチャンピオンが決まる予定だ。
表彰式とインタビューは午後3時35分から予定されている。
また、大会はMBC-Sports+およびKPBA Official YouTube Channelでの放映が予定されている。
本戦だけでなく、KPBA、JPBA、PBAが顔をそろえるイベントが組み込まれていることからも、今大会が単なる国内大会ではなく、国際色の強いボウリングイベントであることが分かる。
JPBA勢は韓国の大舞台で頂点をつかめるか
第28回DSD三湖コリアンカップは、ひとつの能力だけでは勝ち切ることが難しい大会だ。
400名で争う10ゲーム予選では、長丁場を大崩れせず戦い抜く安定感が求められる。
64名から始まるBest 2 of 3では、目の前の相手を倒す勝負強さが必要になる。
さらにベスト8では、わずか2ゲームのトータルピンでテレビファイナル進出者が決まる。
そして、そのすべてを突破した者だけが最終日の優勝決定戦にたどり着く。
安定性、レーンへの対応力、短期決戦の爆発力、精神力、そして環境が変わっても投球を再現できる力。
まさにボウラーとしての総合力が試されるトーナメントと言えるだろう。
JPBAからは男子27名、女子7名の計34名がエントリー。
経験豊富な選手から若手まで、多彩な顔ぶれが韓国の舞台へ挑む。
賞金総額3億ウォン、優勝賞金6000万ウォン。そして400名の頂点に立つ国際タイトル。
JPBA勢は何人が64名の準決勝トーナメントへ進み、何人がテレビファイナルまで勝ち上がるのか。
そして、日本勢から第28回三湖コリアンカップのチャンピオンが誕生するのか。
9月3日の公式練習を皮切りに、9月7日のテレビ決勝まで続く5日間。韓国・BOWLtopiaを舞台に繰り広げられるJPBA勢の戦いに注目したい。