狙いが安定しない理由は「手」じゃなかった
マーク・ベイカー式ポイント8選

記事に入る前に、音声による要点解説をお聞きいただくと、内容が一段と理解しやすくなります。

要点音声解説

本要点音声解説は、「The Clean Up Crew」掲載の動画内容を整理・補足して、NotebookLM を用いて生成したものです。

狙いが良くなるボウリングのポイント

ボウリングって、見た目は「ボールを転がしてピンを倒すだけ」なのに、実際にやるとむずかしいですよね。
真っすぐ投げたつもりなのに曲がる。
同じところを狙っているのに、毎回ちがう。
さっきまで当たっていたのに急に当たらなくなる。

そんなとき、ついこう思いませんか。

手が悪いのかな
回転をもっとかけなきゃ
もっと強く投げなきゃ

でも、コーチのマーク・ベイカーは、はっきり言います。

手をいじる前に、タイミングを直しなさい。
うまい人ほど、手のことを考えていない。

 

まず大事な考え方:ボウリングは“最後”より“最初”で決まる

ボウリングで一番目立つのは、ボールが最後に曲がってストライクになる瞬間です。
だから、みんな「曲げ方」「回転」「リリース」に注目しがちです。

でもベイカーはこう考えます。

最後の15フィートより、最初の45フィートをコントロールすることが大事。

ざっくり言うと、こうです。

前の45フィート:狙いとコントロールのゾーン
最後の15フィート:ボールが動くゾーン

だから、前がぐちゃぐちゃだと最後をがんばっても当たりません。
逆に、前を安定させられたら最後はボールが助けてくれます。

 

よくある勘違い:悪いのは手じゃなく、体の順番

ベイカーが何度も言う大事なポイントがあります。

いい球のとき、手は気にならない。
悪い球のときだけ、手が気になる。

つまり、いいときはタイミングが合っていて体が安定しているから、手は勝手に仕事をします。
悪いときはタイミングやバランスが崩れているから、手が変な動きをしてしまいます。

そして人は、気になる手を直そうとして、さらにズレます。

だから順番はこうです。

手を直す前に、タイミングを直す。
タイミングを直す前に、歩き方を直す。

 

ここから実践:狙いが良くなる8つのポイント

全部を一気にやろうとしなくて大丈夫です。
まずは「自分に当てはまるもの」を1つ選んで、練習で試してみてください。

 

ポイント1:足は、腕より少し先に進む(特にノーサムは重要)

ノーサム(親指を入れない)や2フィンガーの人は、腕の振りが短くなりやすいです。
すると、タイミングがズレやすくなります。

ベイカーの基本はこれです。

足のスピードは、スイングより常に少し速い。

5歩助走ならイメージはこうです。

1歩目、2歩目:ただ歩いてスタート
3歩目:少しリズムが出る(ここが大事)
そこから自然に腕が後ろへ行く
最後にスライドして投げる

もし3歩目にリズムがないと…

腕が止まる
腕が止まると、自分で腕を引く
引くと、下ろすのも自分でやる
結果、狙いがブレる

大事なのはこれです。

足が先、腕はあとでついてくる。

 

ポイント2:腕を引かない。ボールは「投げる」より「振る」

ベイカーは「スイング」を大事にします。
スイングは、投げるのとはちがいます。

投げる:腕の力で放り投げる
振る:体の動きと重さで自然に動かす

だから結論はこれです。

ボウリングは投げる競技ではなく、振る競技。

もし

バックスイングで腕をグッと引く
トップまで力で持っていく

という癖があると、タイミングがズレやすいです。
なぜなら、後ろに引く動きは前に進む動きをジャマするからです。

 

ポイント3:家でできる最強練習「ボールなし助走」

これは本当に効果があります。

ボールを持たずに、いつも通り助走する。

これだけで

腕を引いていないか
体が前に進んでいるか
バランスが崩れていないか

が分かります。

ポイントはこれ。

腕は引かない。
歩いて追い越す感じで進む。

助走で体が腕を追い越すと、腕は自然に上がります。
そのほうが狙いが安定しやすいです。

 

ポイント4:プッシュアウェイは強く押さない。小さく前に出すだけ

プッシュアウェイは「強く遠くへ押す」と思われがちです。
でもベイカーはちがいます。

肘が手を少し前へ動かすだけで十分。

イメージはブランコです。

最初は小さな一押し。あとは勝手に揺れる。

大事なのは「きっかけ」で、そこからは歩いて追い越すことです。

 

ポイント5:ひざは曲げすぎない。必要なのは軽いゆるみ

昔は深くしゃがむ投げ方が重要でした。
でも今はボールがよく曲がる時代です。

だからベイカーは言います。

深くしゃがまなくていい。ひざは少しゆるめればいい。

曲げすぎると

球速が落ちる
ボールが早く転がる(早く噛む)
手前で引っかかる

ということが起きやすいです。

ここが超重要です。

腰が上下しないこと。頭がブレないこと。

 

ポイント6:2ハンドは肩がずっと水平だとタイミングが合いにくい

2ハンドで肩がずっと水平のままだと、反対側の腕が後ろへ回りにくくなります。
すると「時間」が作れません。

ベイカーの考えはこれです。

形を真似するより、時間がある形を作る。

 

ポイント7:反対の腕(左腕)は2つだけ守ればいい

左腕の使い方は人によって違います。
だから、最低限のルールだけ守ればOKです。

前に出さない。
上に上げない。

前に出ると力が出にくい。
上に上がると肩の角度が崩れて狙いがズレます。

 

ポイント8:移動かボール替えの合図は「自分への命令が増えたとき」

うまくいかないとき、人は自分に命令し始めます。

肩を上げるな
早く回すな
頭を残せ
内側に入れろ

こういう命令が増えたらサインです。

がんばって直すより、立つ位置やボールを変えたほうが安定する。

ベイカーの名言です。

ボールには耳がない。言い聞かせても変わらない。

 

まとめ:上達の順番はこれ

最後に、順番をもう一度はっきり書きます。

楽しそうな部分(手・回転)に飛びつく前に、難しい部分(助走・タイミング・下半身)を整える。

順番はこうです。

1 まず助走を整える(最初の2歩はただ歩く)
2 足が少し先、腕があと(タイミング)
3 体幹を静かに(バランス)
4 狙いが安定する
5 最後に回転や曲がりを考える

そして今日からできるチェックはこれ。

ボールなし助走で、腕を引いていないか。
足が腕より少し先に進んでいるか。
ひざを曲げすぎて球速が落ちていないか。

この3つを整えるだけでも、狙いはかなり変わります。