2025年「Medium & Smooth」Top5
“Phase II 級ベンチマーク” は誰だ?
2025年に発売・注目されたボウリングボールの中から、「Medium & Smooth(ミディアムでスムーズ)」カテゴリを汎用性(versatility)基準でTop5にまとめたランキングが話題になっている。
このカテゴリは、バッグの“真ん中”に入る立ち位置。
派手に曲がりすぎず、動きが読みやすく、反応が安定している。だからこそ、ハウスショットでもスポーツでも「まず投げて状況をつかむ」ためのベンチマーク枠として重宝される。
そして今回、何度も比較対象として登場するのが Storm Phase II。
“この枠の歴代No.1級”として語られながら、ランキングのテーマは一貫している。
「2025年の新作で、Phase II 級のベンチマーク性を示せるのはどれか?」
ランキングの前提:評価されるのは“ニッチじゃない強さ”
動画ではまず、はっきりとした前提が置かれる。
ニッチなボール=使い手が限られる=投げる人が少ない
使いやすいボール=多くの人が扱える=評価が上がる
つまりこのTop5は、尖った性能の「刺さる人だけ刺さる球」ではない。
多くのボウラーにとって“当たりになりやすい球”が上位に入っている。
第5位:Hammer Black Widow Tour V1
“Black Widowを変えた”のが衝撃だった
第5位は Black Widow Tour V1。
この球が“衝撃”と言われた理由は明確で、Black Widow系が長年守ってきたコアに手を入れたからだ。
具体的には、パック(puck)を抜いてディファレンシャルを下げる設計。
狙いは、挙動を「小さめのEffect Tour(baby Effect Tour)」の方向へ寄せることだった。
ここにハイブリッドカバーが組み合わさる。
その結果、評価はこうまとまる。
Medium & Smoothの中ではやや長めに進む
でも後半は少し速く反応する(軽いキック)
低ディフ×ハイブリッドで、扱いやすさと程よい動きを両立
さらに「ツアー系の球は当たりが多い」という流れで、
IQ Tour / Effect Tour / Envy Tour / Obsession Tour が例に挙がる。
語り手はEffect Tourを近年のHammer最高クラス、Envy Tourをブランド史でも屈指と評し、
Black Widow Tour V1もその系譜の“使いやすさ”を引き継いだ存在だと見る。
加えて印象的なのがこのコメントだ。
“スパイダーのロゴで売れると思われたが、実際は性能で評価されている”
“広告が弱く、実力の割に過小評価(slept on)”
つまり5位に入っているが、ニュアンスとしては「順位以上」の扱いになっている。
第4位:Roto Grip Rockstar Solid
“昔のPhase IIっぽい安心感”が刺さった
第4位は Rockstar Solid(Storm陣営)。
ここはStorm単体ではなく、Rotogripも含めた「最近の流れ」が語られる。
Optimum Idol:語り手とRyan Barnesは好きだが、全体評価は割れた(強すぎた)
TNT:かなり不評だった
一方、古いIdolシリーズは愛されている
そうした背景の中で「今、必要な対称ソリッド」が求められていた。
そこに来たのがRockstar Solidで、結論は一言。
「ホームランだった」
ポイントはコア。Rockstar AI coreを搭載しつつ、
過去の強い対称コアよりもマイルドで、ディフも低め。
この“穏やかさ”がMedium & Smoothのど真ん中に刺さった。
そして最重要比較がPhase IIとの関係だ。
近年の“新しいPhase II”は昔より強くなっている
Rockstar Solidは、むしろ「昔のPhase IIっぽい」動き
語り手自身はこれをポリッシュして使っており、
フレッシュだけでなくトランジションでも活躍する例として、汎用性を強調している。
第3位:Track Theorem Solid
“強いのに暴れない”が、今の環境に合いすぎた
第3位は Track Theorem Solid。
ここはTheoremラインの評価変遷がドラマとして語られる。
Original Theorem:このチャンネルで“2024年ベストボール”
Theorem Pearl:mid / mediocre と辛口
Theorem Solid:ここで評価が反転
鍵は Theorem coreの低ディファレンシャル。
ツーハンダー増加などでハイレブ環境が強まり、ビッグアシンが扱いにくい場面が増える中で、
Theorem Solidはこう評価される。
フレアが過剰になりにくい(暴れない)
でもカバーは強めで弱い球ではない
結果として“必要十分に強いのに安定”
適性の語り分けも丁寧だ。
レブドミナントで「強い球が欲しい」なら刺さる
スピードドミナントなら、これが“この枠のPhase II”になる
ライン取りも幅広く、直線寄りも深いところも可能。
さらにポリッシュすると「baby Theorem Hybrid」っぽく見える、と表現される。
加えて、非対称にありがちなロックアップが起きにくく、
求める曲がりはV字ではなくバナナ。
そして価格が少し安めなのもプラス評価になっている。
第2位:Track Stealth Mode
“リメイク”の完成度が高すぎた
第2位は Stealth Mode(Track)。
ここは何よりも「リメイク」という言い方が重要で、
単なる焼き直しではなく、名作をそのまま現代に持ち込む発想だと強調される。
元になったのは Track Stealth Solid。
長年最高クラスの対称球
ツアーでも使われた
とにかく使える
イメージとしては「Phase IIより強い」寄り
その後Stealthシリーズはいったん終わったが、改めてStealth Modeとして復活。
“ほぼオリジナルそのもの”で、カバーだけ現代向けにアップデートし、よりオイルに対応させたという。
評価の言葉はシンプルで強い。
スムーズ
遅い
安定
ただし性格ははっきりしていて、角度は好まない。
大きい角度で攻めるというより、
「まっすぐ寄りで、ゆっくり、一定の反応を出したい」
そんな用途に強い。
特に軸回転が高い人には、ボールを落ち着かせる役として刺さりやすい。
逆に回転が少ないなら、Theorem Solidや1位の球のほうが好みになる可能性がある、と整理されている。
第1位:Brunswick Alert
発売後すぐに“景色を変えた”万能球
1位は Brunswick Alert。
語り手自身も「ショック」と言うほど意外だが、評価は急上昇した。
第一印象は「Venom Shockのコピー(knockoff)に見えた」。
コアや数値が似ていたからだ。
しかし実際はそこから一段上で、
より強い
レーン後半が少し速い
最大の根拠は、ユーザー評価の広さに尽きる。
価格高騰の中でも、Brunswick勢は200ドルではないレンジ
その上でAlertは、何でも壊す(crushing)と言われるほど幅広い適性
ハウスショット、スポーツ、フラット、ロング、ショート、ミドル。
とにかく「どこでも良い」と言われ、語り手の元にもDMで
「今年投げた中で最高」
という声が何度も届いた。
本人が投げていないのに1位にした、という事実がむしろ説得力になっている。
さらに驚きとして語られるのが、適性の幅。
「ツーハンダーも、ワンハンダーも、レフティも。誰でも良いと言っている」
Brunswickは非対称寄りで、弱めのミディアム領域が薄かった。
そこへ“弱め寄りなのに結果が強い”球が出た意義は大きい、という分析だ。
皮肉として、別球(Evil Eye)を強く売ったのに、
静かに入ってきたAlertが評価をさらったとも言及。
低ディフでフレアが多くないのにどこでも曲がるのは、
「カバーが相当良い」からだとして、
「そのカバーをもっと他の球にも使ってほしい」とまで言う。
まとめ:2025年の“真ん中の主役”はこの5球
2025年のMedium & Smoothは候補が多い中で、
汎用性と使いやすさで頭ひとつ抜けたTop5として、次の5球が選ばれた。
Hammer Black Widow Tour V1
Roto Grip Rockstar Solid
Track Theorem Solid
Track Stealth Mode
Brunswick Alert
さらに補足として、ブランドの好みが合わない場合の代替候補として
Motivの Primal Ghost が挙げられ、
「このカテゴリなら最有力」と締められている。
選び方の近道(用途で決める)
扱いやすさ+後半に少しキックが欲しい:Black Widow Tour V1
“昔のPhase II感”の安心と調整幅が欲しい:Rockstar Solid
強いのに暴れない、丸い支配力が欲しい:Track Theorem Solid
角度より安定、落ち着かせる役が欲しい:Stealth Mode
とにかく誰にでも合いやすい万能枠が欲しい:Brunswick Alert