2026年PWBA殿堂入りメンバーが決定
女性ボウリング界の功績者たちを称えて

ボウリング界の偉業を称える殿堂入り

アメリカ女子プロボウリング協会(PWBA)は、2026年度の殿堂入りメンバーを発表しました。今回選出されたのは、「競技功績部門(Performance)」から2名、そして「貢献者・育成者部門(Meritorious Service/Builder)」から1名の合計3名です。

2026年5月13日、ネバダ州ラスベガスのゴールドコースト・ホテル&カジノにて行われる「USBCクイーンズ」大会(5月13日〜19日)開催週の中で、PWBA殿堂式典が予定されており、3名の栄誉ある選手たちが正式に殿堂入りを果たします。

今回殿堂入りするのは、アメリカ・ニュージャージー州出身のケリー・キューリック、オーストラリア出身のカーラ・ハニーチャーチ、そしてメリーランド州のレイラ・ワグナーです。

 

3名の功績と歩み

ケリー・キューリック:歴史を塗り替えた伝説の選手

48歳のケリー・キューリックは、モアヘッド州立大学で大学ボウリング界のスター選手として活躍し、1998年には大学選手権の団体優勝を果たしました。2001年にPWBAツアーに参戦すると、ルーキーイヤーで「クイーンズ」で準優勝、19大会中14回でトップ10入りを果たし、「新人賞」に輝きました。

彼女のキャリア最大の功績のひとつは、2010年に男子のPBAツアーで優勝し、女子選手として史上初めてPBAタイトルを獲得したことです。クリス・バーンズを265-195で下し、その歴史的瞬間は世界中の注目を集めました。

メジャータイトルは通算5勝を挙げ、国際大会でも22個の金メダルを獲得。2015年にPWBAツアーが再開された後も2勝を追加し、現在はジュニア・チームUSAのヘッドコーチとして後進の指導にあたっています。2019年にはUSBC殿堂入りも果たしています。

 

カーラ・ハニーチャーチ:オーストラリアから世界へ羽ばたいた才能

53歳のカーラ・ハニーチャーチは、1999年にアマチュアとして「U.S. ウィメンズ・オープン」で3位入賞を果たし、その後すぐにPWBAツアーへ参加。1996年のAMFワールドカップ優勝、1998年のコモンウェルスゲームズでの金メダル3個など、国際的な実績を引っ提げてのプロ入りでした。

1999年にはテレビ中継での300点ゲームを記録し、その年の「ブルンスウィック・ウィメンズ・ワールドオープン」で初優勝。2000年には年間2勝、21大会中21回の賞金獲得で「新人賞」を受賞しました。翌年も4勝を挙げ、キャロリン・ドリン・バラードに次ぐ年間最優秀選手の候補となりました。

プロツアー撤退後は母国オーストラリアで活躍を続け、2010年から2020年までオーストラリアテンピンボウリング協会のCEOを務めるなど、競技の普及と発展にも貢献しました。彼女は「スポーツ・オーストラリア殿堂」入りも果たしており、その実績は国内外で高く評価されています。

 

レイラ・ワグナー:プレーと放送の両面でボウリング界を牽引

65歳のレイラ・ワグナーは、18歳でプロ入りし、23回のテレビ決勝進出と2つのタイトルを持つ選手ですが、今回の殿堂入りは競技外での貢献によるものです。

1985年から1997年まで、PWBA(当時はLPBT)のテレビ中継で解説者・実況アナウンサーを務め、その存在感と明確な語り口で多くのファンに親しまれました。彼女の声と顔は、まさに女子プロボウリングの象徴として、テレビを通じて広く認知されました。

また、彼女はアメリカ国内外でのエキシビション、クリニック、ボウリングセンター開業イベントなどに出演し、ボウリングの普及活動にも積極的に参加。さらに広告キャンペーンにも登場し、1987年には『スポーツ・イラストレイテッド』にも取り上げられるなど、多方面でその名を馳せました。

1979年には18歳と10ヶ月でUSBC女子選手権のクラシック・チーム部門を制し、史上最年少記録を樹立。2013年にはグレーター・シアトルUSBC殿堂にも選ばれています。

 

女性ボウラーたちの軌跡が示すもの

今回の2026年PWBA殿堂入りメンバーの発表は、女子プロボウリングの歴史と未来を照らす重要な出来事となりました。キューリックとハニーチャーチは、競技力で世界を魅了し、ワグナーはその語りと存在感で競技を次の世代へと繋ぎました。

この3名の殿堂入りにより、PWBA殿堂のメンバーは54名となり、その内訳は「競技功績部門」33名、「先駆者部門」10名、「貢献者・育成者部門」10名、「アンバサダー部門」1名です。

ボウリング界に多大な影響を与えた3名の歩みは、今後の選手やファンにとっても大きなインスピレーションとなることでしょう。彼女たちの功績を称える式典は、5月13日にラスベガスで開催される予定です。