ボンド&マーティン組が女子ダブルスで銅メダル獲得
2025 IBF世界選手権

アメリカ女子ダブルスが世界の舞台で躍進

2025年IBF(国際ボウリング連盟)世界選手権大会が、中国・香港のカイタック・スポーツパーク「トップボウル」で開催されています。11月30日(日)には女子ダブルスの競技が行われ、アメリカ代表のジュリア・ボンド(ネブラスカ州)とジリアン・マーティン(オハイオ州)組が銅メダルを獲得しました。

初の国際大会でのペアリングながらも、見事に息を合わせて戦い抜いた二人。世界トップレベルの選手が集う中、彼女たちのパフォーマンスは非常に印象的でした。

 

無敗の予選通過から、激闘の準決勝まで

完璧な予選ラウンド、

無敗でグループ首位通過

女子ダブルス競技は「ベーカー方式」による5ゲームのラウンドロビン形式でスタート。ボンド&マーティン組は、225、187、217、205、201のスコアを記録し、平均スコア207という安定した成績を残しました。

さらに驚異的なのはその勝率。5戦全勝(5勝0敗)というパーフェクトな成績でグループCを首位で通過し、準決勝進出を決めました。

この結果により、彼女たちはトーナメントの最終4チームに進出。次なる相手は、シンガポールの実力派姉妹、シェリー・タン&ダフネ・タン組です。

 

緊迫の準決勝、

第1ゲームは勝利も、逆転負けで決勝進出ならず

準決勝は3ゲーム先取方式。第1ゲームは188-158でアメリカが先制し、あと1勝で決勝進出という場面に。しかし、第2ゲームで220-188とシンガポールが巻き返すと、続く第3ゲームでは256-160と圧倒され、逆転負けという悔しい結果に終わりました。

それでも、ボンド&マーティン組は堂々の銅メダルを獲得。初めてのペアリングで世界の強豪に伍して戦った経験は、今後に向けて大きな財産となることでしょう。

 

他のアメリカチームも健闘

アメリカ代表からは、ボンド&マーティン組を含め3組のペアが女子ダブルスに参加しました。

  • ブリアナ・クレマー(ケンタッキー州)&ローレン・ルッソ(ミズーリ州)組は、スコア202、191、172、214、199で1勝4敗、グループCの6位

  • ブライアンナ・コテ(アリゾナ州)&シャノン・プルホウスキー(オハイオ州)組は、174、185、196、246、206のスコアで2勝3敗、グループBの4位

どちらのペアも善戦したものの、準決勝進出には届かず。チームUSAとしては、ボンド&マーティン組が唯一の表彰台入りとなりました。

 

選手コメントに見るチームワークの成果

競技終了後、両選手は銅メダル獲得について次のように語りました。

ジリアンとダブルスでメダルを取れたのは本当に特別なことです。大舞台で一緒に戦える日が来るとは思っていませんでした。彼女の信頼とサポートに心から感謝しています」(ジュリア・ボンド)
ジュリアと一緒にプレーするのはすごく楽しかったです。私たちはお互いに正直で、良いコミュニケーションが取れたのが勝因のひとつだと思います。ポジティブなエネルギーを共有しながら、良いショットを重ねられました」(ジリアン・マーティン)

このように、高い技術力に加え、信頼関係とチームワークの強さが、今回のメダル獲得を支える大きな要因となったことが伺えます。

 

世界と互角に渡り合うアメリカ女子の成長に期待

今回の銅メダル獲得は、単なる結果以上にアメリカ女子ボウリングの底力次世代選手の台頭を示すものとなりました。特に、初ペアでこの成績を残したボンド&マーティン組の今後には、大きな期待が寄せられています。

また、シンガポールやフィンランドといった国々の強さも際立ち、国際レベルでのボウリング競技の層の厚さと進化を改めて感じさせる大会となっています。

 

男子ダブルスではルーマニアが金、今後はトリオ&チーム戦へ

男子ダブルスでは、ルーマニアのミハイ=アリン・ドラグニア&マテ・バラジュ=ベクシ組が優勝。マレーシアを破って決勝に進出し、ドイツを2-0で下して金メダルを獲得しました。

今後は、以下のスケジュールで大会が進行します。

  • 12月1日(月):男子トリオ戦 開始

  • 12月2日(火):女子トリオ戦

  • 12月3日(水):男女チーム戦(5人制)開始

  • 12月5日(金):全競技終了、ビクトリーバンケット開催

最終日は、ワンチャイのクイーン・エリザベス・スタジアムに会場を移して決勝戦が実施予定。大会のフィナー