
JPBAシーズントライアル2025オータムシリーズ
(小嶺シティボウル)
2025年10月10日(金)、福岡県北九州市の「小嶺シティボウル」にて、公益社団法人日本プロボウリング協会(JPBA)主催による「JPBAシーズントライアル2025 オータムシリーズ(D会場)」が開催されました。会場には合成レーン(AMF 30L)が使用され、JPBA指導のもとで整備されたレーンコンディションにて熱戦が繰り広げられました。
本大会は、全国各地の実力派プロボウラーが競い合い、シリーズを通じて競技力の向上を目指す重要な大会です。注目の決勝ラウンドでは、緊迫感あふれるシュートアウト方式により、白熱した展開が繰り広げられました。
決勝
決勝はシュートアウト方式で行われ、5位〜8位通過者による1stマッチ、2位〜4位通過者と1stマッチ勝者による2ndマッチ、そしてトップシードとの優勝決定戦という三段階の構成となりました。
最終決戦では、甘糟翔太(江の島ボウリングセンター所属)が川添奨太(ハイ・スポーツ社)を196対185で下し、シーズントライアル2勝目を獲得。甘糟は予選・準決勝から安定したスコアを記録し、トップ通過の実力をそのまま優勝に結びつけました。
決勝スコア詳細
優勝決定戦
甘糟 翔太:196
川添 奨太:185
シュートアウト2ndマッチ
川添 奨太:221
宮崎 大輔:217
田中 義一:206
福原 尊:180
シュートアウト1stマッチ
川添 奨太:247
森元 洋行:238
玉井 慎一郎:222
大西 翔太:216
入賞者リスト(決勝進出者)
順位 | 名前 | 所属 | 賞金 |
---|---|---|---|
1位 | 甘糟 翔太 | 江の島ボウリングセンター | 85,500円 |
2位 | 川添 奨太 | ハイ・スポーツ社 | 61,500円 |
3位 | 宮崎 大輔 | スポルト福岡 | 41,000円 |
4位 | 福原 尊 | 株式会社コロナワールド | 37,600円 |
5位 | 田中 義一 | 株式会社広島パークレーン | 34,200円 |
6位 | 大西 翔太 | 丸亀スターボウル | 30,700円 |
7位 | 森元 洋行 | 株式会社慶和 大牟田Jボウル | 27,300円 |
8位 | 玉井 慎一郎 | スポーツガーデン(株)/サンブリッジ | 23,900円 |
※パーフェクト賞(10,000円)を道菅 真選手が準決勝1G目で達成(自身2回目/JPBA公認第1755号)
準決勝
準決勝は予選通過者22名による4Gの追加投球を行い、8Gとの通算12Gスコアで上位8名が決勝進出を決めました。
甘糟翔太が合計2,875ピン(アベレージ239.58)でトップ通過。 宮崎大輔(2,675ピン)、福原尊(2,641ピン)、田中義一(2,616ピン)らが上位に名を連ね、準決勝でも高いアベレージの争いが展開されました。
また、道菅真選手が準決勝1G目に300点のパーフェクトゲームを達成し、会場を沸かせました。
予選
予選には43名が参加し、各選手が8Gを投球。上位22名が準決勝へ進出しました。
最高スコアは甘糟翔太の1,940ピン(アベレージ242.50)で、序盤から飛び抜けたスコアを記録。
後半にかけての巻き返しや、10ピン差以内の接戦も多く、緊張感のあるラウンドとなりました。
解説とまとめ
今大会では、甘糟翔太の実力と安定感が際立ちました。予選からトップを維持し、プレッシャーのかかる決勝戦でも集中力を切らさず、見事に勝ち切った姿は、まさに王者の風格。
シュートアウト方式では、1Gで勝敗が決まるため、一投一投にかかる重みが大きく、戦略的アプローチや精神力が試される形式です。
また、川添奨太の連戦突破、道菅真のパーフェクトゲーム、森元洋行の接戦での高スコアなど、随所に見どころがあり、観戦者を魅了しました。