マッカーシー&アンダーソン組が初日首位発進!
乳がん撲滅を掲げた混合ダブルス大会がヒューストンで開幕

チャリティと競技が融合した注目の大会、2025年も開幕

2025年7月25日、米・テキサス州ヒューストンにて、PBA(プロボウラー協会)とPWBA(女子プロボウラー協会)共催のボウリング大会「Striking Against Breast Cancer Mixed Doubles(SABC混合ダブルス)」がスタートしました。この大会は、毎年恒例のチャリティイベントであり、乳がん啓発と支援を目的に開催される世界的にもユニークなスポーツイベントです。

大会初日の予選を終えて、ネブラスカ州出身のエリン・マッカーシー選手と、ミシガン州出身のアンドリュー・アンダーソン選手のコンビが、合計スコア3,148点首位に立ちました

 

激戦の予選初日、上位陣の動向とチームワークの裏側

■ 圧倒的スコアでリード

マッカーシー&アンダーソン組は2位に160ピン以上の差をつける圧倒的なリードを見せつけ、堂々の首位発進となりました。二人は全7ゲームの合計スコアで他のチームを大きく引き離しており、安定感と爆発力の両方を兼ね備えたパフォーマンスを披露しました。

2位にはニュージャージー州のカーシン・ルコシウス選手フロリダ州のショーン・リカルディ選手(スコア:2,982点)がつけ、インディアナ州のマリッサ・キャリー選手とミシガン州のジャスティン・ノウルズ選手(2,967点)が3位につけています。4位にはリズ・クールキン&リチャード・ティーズ(イギリス)、5位にはシドニー・ボーン&キャム・クロウが続いています。

 

■ 昨年の雪辱を胸に臨んだ挑戦

この大会でのマッカーシー&アンダーソンの活躍は、2024年大会で4位に終わった悔しさを糧にしたリベンジ戦でもあります。

今年は昨年よりレーンコンディションが難しいことを予測していました」とアンダーソン選手。「最初の数ゲームは静かな立ち上がりだったけれど、3ゲーム目で一気に加速しました。マッカーシー選手が5ゲーム目で素晴らしい投球を見せてくれて、その流れを活かせました」と語ります。

 

■ 息の合ったコンビネーションが鍵

二人の快進撃の裏には、長年築いてきた信頼関係とチームワークがありました。

私たちはただ一緒に楽しんで投げているだけなんです」とマッカーシー選手。「深刻に考えすぎず、落ち込んだときは彼が支えてくれるし、逆に私も彼を助けられる関係性があるので、自然体で戦えています。」

またアンダーソン選手も「世界中の大会で何度も一緒に戦ってきたので、お互いのリズムやタイミングがよく分かっている。この大会は特別な目的があるからこそ、もっと楽しく、もっと心を込めて挑めるんです」と語りました。

 

■ 世界中から参加、合計160チームが予選に挑戦

今年の大会には160チームが参加しており、初日にAおよびBグループが投球。残りのCおよびDグループは7月26日(土)に予選を実施します。予選終了後、スコア上位40チームが7月27日(日)の準決勝ラウンドへ進出します。

大会の全日程はBowlTVでライブ配信されており、世界中のファンが注目しています。

 

競技とチャリティが融合した唯一無二のイベント

SABC混合ダブルスは、単なるスポーツイベントではなく、「乳がん撲滅」という社会的意義を背負った特別な大会です。

マッカーシー選手はこの大会について、「他に比べるものがないほど特別な大会です。主催者のドナ・コナーズさんとそのチームの尽力には感謝しかありません。ここに来ると気持ちが切り替わり、普段とは違う集中力が生まれるんです」と語っています。

選手たちにとっても、観客にとっても、「競技の枠を超えた、心を動かす時間」を提供するこの大会。日曜の決勝に向けて、注目度はますます高まっています。

 

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