
クリス・バーンズ、PBA50世界選手権で首位キープ
激戦の決勝ラウンドへ
ベテランが再び頂点へ
2025年のPBA50ワールドシリーズ・オブ・ボウリングで、クリス・バーンズが3年連続でワールドチャンピオンシップ決勝戦を前に首位に立ちました。前日のホルマンチャンピオンシップ優勝という勢いをそのままに、彼は大舞台に向けて準備万端の状態です。ベテランらしい安定したパフォーマンスで、注目の一戦を迎えます。
熾烈な戦いの中で見えたドラマ
◎ 午前と午後で明暗を分けた展開
金曜日のマッチプレーは、まさに波乱の連続でした。マーク・クラークが午前のラウンドで5勝1敗という好成績を収め、18ピン差で暫定首位に浮上しました。しかし、その優位は長く続きませんでした。午後の部で、バーンズが2度目の4勝2敗を記録し、見事にリードを奪い返しました。
最終的にバーンズは、総スコア10,243(ボーナスポイント込み)で再びトップに。現在、ジョン・ジャナウィッツとの差は55ピンと僅差ながらも首位の座を守っています。バーンズにとってこの位置は、勝利に向けて大きなアドバンテージとなるでしょう。
◎ 「シニア・スーパー・スラム」達成の可能性
現在2位のジョン・ジャナウィッツと9位のトム・ヘスは、今回のチャンピオンシップで優勝すれば、史上初の「シニア・スーパー・スラム」を達成することになります。これは、以下の5大会すべてを制覇するという快挙です。
マスターズ
全米オープン
トーナメント・オブ・チャンピオンズ
プレイヤーズ・チャンピオンシップ
ワールドチャンピオンシップ
特にヘスはこの日、1,382という最高ブロックスコアを記録し、大きな存在感を示しました。現在は9位ですが、5位のアンジェロとは61ピン差。土曜日の6ゲーム次第で、決勝進出も十分に狙える位置にいます。
◎ ランキングに劇的な変動をもたらした選手たち
この日のもう一つの大きなトピックは、順位の急上昇を見せた選手たちの活躍です。中でも注目はブラッド・アンジェロ。彼は8勝4敗の成績で、15位から5位へとジャンプアップ。昨年のワールドチャンピオンシップで準優勝を果たした実力者だけに、再び表彰台を狙えるポジションに戻ってきました。
また、ジェームズ・クラフトも11位から6位に浮上。現在5位のアンジェロとの差はわずか4ピンという僅差で、最終日の戦いに大きな注目が集まります。
マーク・クラークはこの日、トータルで10勝2敗という最高成績を記録。総合ポイントで+1,348となり、現在3位につけています。彼の安定した戦いぶりも、最終ステージでの脅威となるでしょう。
◎ ルーキーのドハーティと注目の年間タイトル争い
今年がPBA50でのルーキーシーズンとなるトム・ドハーティも、ここまで素晴らしいパフォーマンスを続けています。
一方、年間最優秀選手(Player of the Year)の争いにおいては、ジョン・ジャナウィッツがポイントリーダー。この大会の結果次第で、ドハーティが逆転する可能性もあり、注目のレースが続いています。
いよいよ決戦、歴史が動く瞬間へ
ラウンドロビンの最終6ゲームは、土曜日午前10時にスタートし、その結果により上位5名が決まり、午後3時からのステップラダー決勝へと進みます。
優勝者には、メジャータイトルの称号と25,000ドルの賞金が贈られます。現在首位のクリス・バーンズは、これまでにJAX 60で4度優勝しており、もし今回も制すれば5度目の栄冠となります。昨年は3位で終わった悔しさをバネに、今大会にすべてをかけています。
歴史的な瞬間、そして新たな王者の誕生を見逃すわけにはいきません。大会の模様はBowlTVで独占配信されます。最後の一投まで、目が離せません。
【最新順位(ボーナスポイント込み)】
クリス・バーンズ:10,243(+1,443)
ジョン・ジャノウィッツ:10,188(+1,388)
マーク・クラーク:10,148(+1,348)
トム・ドハーティ:9,936(+1,136)
ブラッド・アンジェロ:9,884(+1,084)
ジェームズ・クラフト:9,880(+1,080)
クリント・デイシー:9,880(+1,080)
ダン・ノールトン:9,865(+1,065)
トム・ヘス:9,823(+1,023)
ピート・ウェバー:9,769(+969)
ランディ・ワイス:9,769(+969)
ラリー・バーブル:9,726(+926)
ミカ・コイブニエミ:9,717(+917)
ジョン・ラコスキ:9,698(+898)
ブライアン・ルクレア:9,633(+833)
マリオ・キンテロ:9,628(+828)
トム・アドコック:9,513(+713)
ロン・ハート:9,444(+644)