
久保田彩花が六甲クイーンズ初優勝、今季2勝目を飾る!
灼熱の神戸で開幕!注目集まる第41回大会
2025年7月11日(金)・12日(土)、兵庫県神戸市の「神戸六甲ボウル」にて、第41回六甲クイーンズオープントーナメントが開催されました。本大会は日本プロボウリング協会(JPBA)公認の歴史ある大会で、今年も全国からプロ・アマ含む95名(プロ85名・アマ10名)が集結。会場には猛暑にもかかわらず多くのファンが詰めかけ、熱気に満ちた2日間となりました。
今年のオイルパターンは44フィートのロングコンディション。ボウラーたちはクロスラインを意識したアプローチで挑むも、ラインの厚薄の差がシビアに出る難易度の高いレーンでした。特に10ピンを確実に飛ばすためのボール選択が勝敗を分けるポイントとなりました。
女王の座をかけた白熱のステップラダー決戦
苦しいコンディションの中での戦い
予選10ゲーム・準決勝5ゲームの合計15ゲームを通じて選ばれた上位8名が決勝ラウンドロビン(RR)へ進出。さらに総当たり戦での勝利ポイントとトータルピンにより、ステップラダー形式による最終TV決勝進出者4名が決定しました。
決勝進出の4選手
久保田彩花(相模原パークレーンズ):準決勝から首位を守り続け、RRでは7勝を挙げる圧巻の内容で1位通過。
寺下智香(神戸六甲ボウル/サンブリッジ):前大会・東海オープンで6年ぶりの優勝を果たしたばかりの好調選手。安定感と集中力が光りました。
石田万音(アルゴセブン/ハイ・スポーツ社):RRを3位で通過。終盤でも冷静なゲーム運びを見せ、若手ながら存在感を放ちました。
越智真南(平和島スターボウル/ABS):RRの最終ポジションマッチで逆転4位に食い込む見事な粘りを見せました。
ステップラダー決勝の熱戦
4位決定戦:石田万音 vs 越智真南
両者とも序盤から積極的に攻め、互角の展開。6〜8フレームで石田がリードを奪い、終盤に越智が猛追するも一歩及ばず。石田が10フレームをしっかり締め、準決勝へ進出。3位決定戦:寺下智香 vs 石田万音
ここでも両者一進一退の展開でしたが、寺下が右レーンのアジャストに成功し、勝負どころで3連続ストライクを決めて勝利。石田はボールチェンジを試みるも、なかなか波に乗れませんでした。優勝決定戦:久保田彩花 vs 寺下智香
この試合に寺下が勝利した場合、再優勝決定戦に持ち越されるという緊張感の中で始まった一戦。久保田が序盤からダブル、さらに終盤9フレームでターキー(3連続ストライク)を決めて主導権を掌握。寺下も粘りを見せたが、8フレームで10ピンを残す痛恨の1投。そのまま久保田が逃げ切り、大会初優勝&今季2勝目(通算9勝目)を達成しました。
大会トピックスと特筆選手
優勝ボール:ABS ナノデス・アキュドライブ フォー
パーフェクトゲーム達成者:野仲美咲(予選5G目、35・36L)
→ 自身初のJPBA公認300点達成。パーフェクト賞5万円獲得。ベストアマチュア賞:藤林華音選手(19歳、JB所属)
→ 総合49位ながらプロ顔負けの安定した内容を披露。
入賞者と賞金(上位)
順位 | 選手名 | 所属 | 賞金(円) |
---|---|---|---|
優勝 | 久保田彩花 | 相模原パークレーンズ | 2,000,000(副賞含む) |
2位 | 寺下智香 | 神戸六甲ボウル/サンブリッジ | 800,000 |
3位 | 石田万音 | アルゴセブン/ハイ・スポーツ社 | 550,000 |
4位 | 越智真南 | 平和島スターボウル/ABS | 420,000 |
王者誕生、そして新たな記録へ──久保田彩花の挑戦は続く
第41回六甲クイーンズオープントーナメントは、過酷なコンディションの中でも実力派選手たちが技術・精神力を競い合い、ハイレベルな試合展開と劇的な結末が印象的な大会となりました。
特に久保田彩花選手は、終始落ち着いた投球で全セッション通して首位キープという完全勝利。今回の優勝で通算9勝目をマークし、節目の10勝へ王手をかけました。次戦は再来週に控えており、今季3勝目なるかにも注目です。
今後も女子プロボウリング界から目が離せません!