クリス・バーンズがPBA50バラード選手権で首位発進!
WSOB IIIの幕開けを飾る

注目のPBA50ワールドシリーズ・オブ・ボウリングが開幕

2025年PBA50ワールドシリーズ・オブ・ボウリングIII(WSOB III) が開幕しました。その初戦となる 「PBA50バラード選手権」 は、PBAのベテラン選手たちが熱戦を繰り広げる中、ディフェンディングチャンピオンのクリス・バーンズが堂々のトップ発進 を決めました。バーンズは直前の「サウスショア・クラシック」でも優勝しており、勢いそのままに大会初日から存在感を放っています。

 

バーンズの圧巻の戦略とパフォーマンス、上位勢の奮闘

バーンズ、熟練の対応力と戦略で首位キープ

クリス・バーンズは8ゲームで合計1,924点(+324)を記録。各ゲームのスコアは 221、187、254、264、238、266、268、226 と、序盤2ゲームこそやや苦戦したものの、中盤から怒涛の高スコア連発。後半の安定した投球が、トップシード獲得へとつながりました。

バーンズは、「1ヶ月前よりも体調も調子も良くなっている」と述べた上で、「自分のボールが、このセンターのレーンにすごく良く反応してくれる」と、JAX 60との相性の良さを強調。彼にとってこのボウリング場は、過去に3度も優勝経験がある“勝ちパターン”の場所であり、自信を持って臨める環境が整っていることが分かります

また、バーンズはスマートフォンに詳細なメモを残すなど、データに基づいた綿密な戦略を構築。どのボールが機能したか、オイルパターンやレーン特性など、あらゆる情報を蓄積し、それをもとに次戦に向けた新たな戦術を即座に練っています。

最初の2ゲームで得点が取れなかったのが課題。特に“フレッシュ”な状態のレーンでの対策が必要」と述べ、金曜日のマッチプレー(16人トーナメント形式)に向けて新たなプランで臨む意志を表明しました。

 

2位以下も実力者揃いのハイレベルな争い

2位に入ったのは左利きのジェイソン・カウチ(+282)。昨年のバラード選手権で4位入賞したカウチは、安定した投球で今年も上位に名を連ねました。強烈なフックボールを武器に、トーナメントでの躍進が期待されます。

3位にはブライアン・ルクレア(+279)が入り、再び好調をキープ。わずか数日前に行われた「ウェイン・ウェブズPBA60ワールド選手権」では準優勝を果たしており、連戦ながらも抜群の集中力とフィジカルで上位進出を狙います。

 

地元の星ラリー・ヴァーブルが堂々の4位

注目すべきは地元ミシガン州出身のラリー・ヴァーブル(+268)の健闘です。JAX 60がホームセンターという利点を生かし、スコアは 245、206、233、223、289、259、227、186。Aスクワッドのリーダーとしてその存在感をアピールしました。

自宅からセンターまで車で25分。地元のアドバンテージは大きい」と語るヴァーブルは、スタッフの協力で大会前に全てのオイルパターンを事前練習できたことを明かしました。「ホームの知識が本当に助けになった」とのコメントからも分かる通り、レーンの癖や変化に対する的確な対応が結果につながっています。

また、ヴァーブルはフルタイムで働きながらPBAツアーに参戦する“兼業プロ”。今年のPBA60ワールドシリーズでは第1回のワールドチャンピオンシップで10位入賞。昨年はモナチェリ選手権でも準優勝するなど、安定して高成績を残している注目の選手です。

試合に出続けて“大会モード”に入ることで、判断力と再現性が大きく向上する。全パターンが好きだし、常に競争できるのが楽しい」と語り、ワールドチャンピオンシップ出場を見据えてさらなる上位進出を狙います。

 

その他の注目選手とハイライト

7位のトム・アドコックはBスクワッドの第7ゲームで唯一の300点ゲームを達成。まさに完璧な投球で観客を沸かせました。

最終16位でマッチプレー進出を決めたのはマイケル・ハーター(+190)。彼は初戦でバーンズと対戦することになっており、左利きのハーターがどんな戦術で挑むのかにも注目です

また、ランキングにはパーカー・ボーンIII(9位)、トム・ドーアティ(8位)、ランディ・ワイス(11位)など、過去にPBAタイトルを獲得してきた実力派がずらりと並び、極めてハイレベルなフィールドであることが明らかです。

 

激戦のマッチプレーと今後の展開に注目

金曜日にはトップ16による5ゲーム制のマッチプレーが開催されます

  • ラウンド16:午前10時(東部時間)

  • 準々決勝:午後2時

  • ステップラダー決勝:午後6時

この試合を皮切りに、週末には「PBA50モナチェリ選手権」も開幕し、以降の「ペトラーグリア選手権」「ホルマン選手権」と続きます。これら4大会の予選スコアは、最終週の「PBA50ワールドチャンピオンシップ」出場選手を決定する重要な指標となります。

PBA50 WSOB IIIでは5つのタイトルが懸かっており、全試合はBowlTVで独占配信中
ベテランの技と経験が交錯するPBA50の世界に、今後も大きな注目が集まるでしょう。

 

【PBA50バラード選手権・マッチプレー進出者一覧(上位16名)】

  1. クリス・バーンズ(1,924 / +324)

  2. ジェイソン・カウチ(1,882 / +282)

  3. ブライアン・ルクレア(1,879 / +279)

  4. ラリー・ヴァーブル(1,868 / +268)

  5. トッド・シェル(1,865 / +265)

  6. アンソニー・クルーズ(1,862 / +262)

  7. トム・アドコック(1,853 / +262)

  8. トム・ドーアティ(1,853 / +253)

  9. パーカー・ボーンIII(1,846 / +246)

  10. ジョン・ヴァービッチ(1,844 / +244)

  11. ランディ・ワイス(1,829 / +229)

  12. トロイ・リント(1,823 / +223)

  13. マリオ・キンテロ(1,814 / +214)

  14. ブライアン・ホフマン(1,810 / +210)

  15. ダニエル・ロング(1,791 / +191)

  16. マイケル・ハーター(1,790 / +190)

今後の展開と優勝争いから目が離せません。引き続き最新情報をお届けしていきます。