熱気に包まれた伊勢原、夏の頂上決戦が開幕

2025年6月19日から22日にかけて、神奈川県伊勢原市の伊勢原ボウリングセンターで開催中の「大安興業プレゼンツ シーホースカップ JPBAプレイヤーズトーナメント2025」。JPBA男子プロボウラー147名による真剣勝負が繰り広げられ、今年も白熱した戦いが注目を集めている。

21日（土）に予選ラウンドがすべて終了し、上位24名の決勝進出選手が決定。中でも圧倒的な実力を見せつけたのが、ABS契約のベテラン・山本勲プロだ。

予選ラウンドを制したのは山本勲、その強さの秘密とは

トップ通過・山本勲、24Gで5479ピンの快挙！

山本勲プロは予選24ゲームを通じて5479ピン（平均228.29）を叩き出し、堂々の第1位通過を果たした。3rdステージでは1,272ピン、4thステージでは1,461ピン（平均243.50）と常に上位をキープ。特に圧巻だったのは第24ゲーム、300点満点のパーフェクトゲームを達成し、トータルピンをさらに押し上げた。

山本は序盤から安定感のある投球を見せ、後半にかけて一気にギアを上げた。「圧倒的なスピードとコントロールの融合が彼の武器だ」と語る関係者も多く、その完成度の高さに多くの観客が驚かされた。

上位争いも熾烈、次点には内藤広人と田中椋也

第2位につけたのは内藤広人プロ（岩屋キャノンボウル）。トータル5353ピン（平均223.04）で山本に迫るも、わずかに及ばなかった。

第3位は田中椋也プロ（クァトロブーム）。彼もまた一貫して高水準のスコアをキープし、総合5322ピン（平均221.75）でフィニッシュ。冷静な戦術運びと攻めのバランス感覚が光った一人だ。

注目選手たちの戦い：世代を超えた名勝負も

第4位には川添奨太プロ（ハイ・スポーツ社）が5303ピン（平均220.95）でランクイン。4thステージでは238.33の高アベレージをマークし、一気に順位を上げた。川添は常に戦術的な配球と強いメンタルで知られ、決勝でも上位争いに食い込む有力候補の一人と目されている。

また、第5位には宮澤拓哉プロ（パークレーン高崎）が5265ピン（平均219.37）で続いた。彼の特徴は安定したスピードと力強いストライク率。今大会でも複数ステージで600ピンオーバーを記録し、波の少ないパフォーマンスが印象的だった。

若手・中堅の台頭も目立ち、ベテラン勢との世代対決が大会の見どころの一つとなっている。第6位の藤井信人（ITカンファー）、第7位の増田優希（岩屋キャノンボウル）らも含め、Top24ラウンドは実力者がズラリと並ぶハイレベルな争いになっている。

頂点は誰の手に？ いよいよ決勝ステージへ

明日22日（日）は、決勝Top24ラウンド（6G）→Top12ラウンド（6G）→決勝ステップラダー（4名）という構成で、ついに優勝者が決まる。優勝賞金は500万円（副賞含む）、さらにパーフェクトゲーム賞も最大100万円が設定されており、選手たちの闘志も最高潮に達している。

「このまま山本勲が独走するのか？ それとも逆転劇が待っているのか？」
ファンならずとも目が離せない一戦が、まさにクライマックスを迎える。

📺 ライブ配信情報

大会の模様は、JPBA LIVEおよびJPBA選手会公式チャンネルにて配信中！
会場に行けない方も、ぜひオンラインで熱戦を見届けてほしい。