
PBA、2025年シーズンに「QubicaAMF PBAリージョナルEDGEストリングシリーズ」を発表
プロボウリングに革新をもたらす新シリーズの誕生
プロボウラーズ・アソシエーション(PBA)は、2025年のリージョナルツアーにおいて、QubicaAMF社の最新ピンセット技術「EDGE String」を使用した全8大会から成る「QubicaAMF PBAリージョナルEDGEストリングシリーズ」を正式にスタートさせると発表しました。これは、プロボウリング界における技術革新の大きな節目であり、競技の質と設備の近代化を両立させる試みとして注目されています。
EDGE String導入の背景と技術的意義
1. テストイベントを通じた技術検証
この決定に先立ち、PBAは2024年に4つのテストイベントを実施し、従来のフリーフォールピンスポッターとEDGE Stringの性能を比較しました。検証内容は、スコアのばらつき、ピンの倒れ方、競技の公平性など多岐にわたるものでした。結果として、EDGE Stringは、USBC(全米ボウリング協会)による公認を受け、PBAが正式採用を決断する根拠となりました。
2. プロ選手たちの実戦での活用
この新技術は、すでに今シーズンの「PBAオールスターウィークエンド」にて実戦投入されました。会場となったFoxx View Lanesでは、QubicaAMF EDGE Stringピンスポッターが導入され、トッププロたちがその中で競い合いました。
中でも注目されたのは、2年連続PBA年間最優秀選手賞を受賞したEJタケット選手です。彼は、「PBAストライクダービー」での優勝を含め、ワンハンドチームを率いてツーハンドチームを破る快挙を達成しました。さらに、2024年のEDGE Stringテスト大会でも優勝しており、その実績が評価され、正式なPBAリージョナルタイトルとして認定されています。
3. 過去のテスト大会優勝者の功績が公認に
今回のPBAの方針転換により、以下の選手たちは、過去のEDGE Stringテスト大会での優勝が正式にリージョナルタイトルとして認定されました。
ウォルター・レイ・ウィリアムズ・ジュニア:PBA50 Lehigh Lanes Open
ゲイブ・アルバレス:PBA Jack Jones Memorial Open
カイル・トゥループ:PBA Family Ford of Bluffton/Yergy’s BBQ/EZ Bowl Central Open
EJタケット:PBA Foxx View Lanes Open
これにより、ストリングマシンによる大会でも、伝統的な方式と同等の価値を持つことが公式に証明されたと言えます。
4. 2025年に開催される全9大会のスケジュール
2025年シーズンには、さらに9大会がEDGE Stringピンスポッターを搭載するボウリングセンターにて開催予定となっています。これにより、全米各地で選手や観客が革新的技術を体験する機会が広がることになります。
ボウリング界に訪れた技術革新の波
EDGE Stringピンスポッターの導入は、単なる機器のアップグレードにとどまらず、競技の公正性と未来を見据えた環境整備を象徴するものです。PBAが新技術を受け入れる姿勢を示したことで、他のリーグや大会にも波及効果が期待されます。
以下が、2025年「QubicaAMF EDGE Stringシリーズ」の開催スケジュールです:
【2025年 QubicaAMF EDGE Stringシリーズ 開催日程】
3月21日〜25日:Royal Family Bowling Center(バージニア州フロントロイヤル)
7月25日〜27日:Spare Time Lanes(ワシントン州ケニウィック)
7月25日〜27日:Lucky Strike Feasterville(ペンシルベニア州フィースタービル)
8月15日〜17日:Sussex Bowl(ウィスコンシン州サセックス)
9月26日〜28日:Cedar Bowling Center(ユタ州シーダーシティ)
10月3日〜5日:EZ Bowl(インディアナ州ブラフトン)
10月10日〜12日:Foxx View Lanes(ウィスコンシン州ウォーキーシャ)
10月10日〜12日:BowlDogs(アイオワ州ノースリバティ)
11月7日〜9日:Tinker Air Force Base(オクラホマ州ティンカー空軍基地)
PBAが新技術の導入に踏み切ったことで、プロボウリングは新たなステージへと移行しつつあります。競技性とテクノロジーの融合は、今後のスポーツ全体における大きなテーマでもあり、この動きはボウリング界の未来を左右する重要な一歩と言えるでしょう。