予選10ゲームで見えた実力とドラマ

●プロの部：德田有紀が見せた圧倒的安定感と勝負強さ

今回の予選で最も輝いたのは、55期生の德田有紀（とくだ・ゆうき）選手。序盤からコンスタントに高スコアを刻み、4Gでは239ピン、8Gでは243ピンと勝負所での爆発力も発揮。前半5ゲームで1,071ピン、後半でも1,086ピンと、まったく失速しない安定感は圧巻でした。

●2位以下も僅差の接戦！熾烈な準決勝ライン争い

わずか39ピン差で2位につけたのは、56期生の井﨑寛菜（いざき・ひろな）選手。特に3G目の278ピンという驚異的スコアは、今大会のハイライトのひとつ。序盤はやや苦戦気味でしたが、後半でしっかり立て直し、持ち前の粘りを見せて上位に滑り込みました。

3位の金子萌夏選手（相模原パークレーンズ）も、後半戦での大逆襲が光りました。前半は964ピンで23位と苦しい展開でしたが、後半の5Gで1,150ピンを叩き出し、トータル2,114ピンまで一気に巻き返しました。9G目には256ピンと、トッププレイヤーとしての底力を証明する内容でした。

さらに注目したいのは、5位の川口茉紀選手。開幕1G目にパーフェクトゲーム（300ピン）を達成し、ギャラリーを熱狂の渦に巻き込みました。以降はやや苦戦しながらも、全体を通して高水準をキープし、見事に上位入りを果たしています。